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2003年04月30日
セミナー情報 : セミナー:「シリコンバレー企業の日本からの社内移籍によるキャリアプランの構築と成功のための留意点」
パロアルトのMing'sにて上記の題目の下、社内移籍によりシリコンバレーに移ってきた方々の相互ネットワーキング作りや、社内におけるサバイバルノウハウの情報交換を目的として、セミナーを行いました。日本の外資系企業からシリコンバレーに移籍してこられてきて、その後も様々なキャリアを積まれて活躍中の4名の方にご自分の経験を語っていただきました。当日は、定員の50名を大幅に上回る70名の方々に参加いただき、非常に活況のあるものとなりました。

各プレゼンターの要約
原 邦雄氏 Global Alliance Partners, Inc. Co-founder & CEO
住友商事入社後、木材等の輸出入に係わる。その後、このままではいけないと思い始め、会社と交渉して、一年後にコロンビア大学のビジネススクールへの留学を許可してもらう。コロンビア大学では2 年間、ファイナンス、アカウンティング等を勉強、その間にソロモンブラザースでサマージョブも体験。住友商事に帰って3年間勤めあげた後、ソフトバンクの孫正義氏に会い、彼の持つ夢やビジョンに共感、ソフトバンク入社を決意。それ以来、ハイテク産業にたずさわる事になる。
ソフトバンクが店頭公開したのを機に積極的なM&Aをスタート。現在のソフトバンクの基礎となる数々の優良なテクノロジーを所有する企業群のM&Aを手がける。
それらの活動を経験した後、テクノロジーを生む側に回りたいと思うようになっていく。そんな時、電気街で5つのモニターに展開されるコンピュータグラフィックスを見たときに“これだ!!”と思い、日本 SGIへ転職。1年半、日本で宣伝を担当していたが、シリコンバレー本社に行きたいという気持ちが強くなって、当時マーケティングやビジネスデベロップメントなどの職種に対しては、社内移籍の道が開かれていなかったSGIの中で、アジアHQの役割を作ってもらい、シリコンバレーへ駐在員として在籍。1年半後、お客様的な存在である駐在員の立場に甘んじきれず、もっともっとやらなきゃ!というマゾ的 (?)な気持ちが生まれて移籍を決意。
本社勤務により、駐在員時代より給与が半分以下に。更に、エンジニアではないので、プレゼンやセールスのスキルが非常に重視されるため、英語ではかなり苦労した。それでも、自分の立てていたマネージメントの目標を達成し、世界で60名の部下をもつ、ビジネスプロモート部門をマネージ、やるだけはやったという自負を得て、自分で何かを始めたいと思うようになる。
ドットコムビジネスプランをたて、融資を受けるところまでいったが、他の人のアドバイスもあり、ちゃんと足のついたビジネスをやろうと思い直し、現在のGlobal Alliance Partners, Inc (GAP)を立ち上げる。 GAPでは現在主にアジア、アメリカを舞台としたM&Aや国際ビジネス開発を手がける。スタートアップの大変な時期も経験し、事業を軌道にのせて現在に至る。アメリカのベンチャー、世界の工場となった中国、ブロードバンドや家電で引っ張る、日本、台湾、韓国などを結びつける架け橋として、精力的にビジネスに取り組んでいる。

参加者の方々へのアドバイスとして、1にも2にもネットワーク!ネットワークに入る、作る、意識して多角的に作っていく事が大事。シリコンバレーには、勝ち組に優秀な人が集まる傾向があり、たとえば、ある企業の上司、同僚、部下のグループなどのネットワークを通じて、新規事業に対して、声がかかるといった事が多い。また積極的に手を挙げる人に対して、サポートしてあげるといった土壌がある。そういう意味で、自ら意識的に作っていく人脈というものがシリコンバレーで生き抜いていく、成功していくために非常に重要な意味をもつ。自分自身も、SGI等を通して作ってきた人脈が、独立するとき、または独立後も大きなものとなっている。
(感想)原さん自身がプレゼンの中では、人生の転機での決断のときに「このままではいけない」 とか「もっともっとやらなきゃ」と思ったと、案外さらりと話されていたのですが、この部分が動機付けのキーワードではないのかと思いました。原さんの、今のままではいけない、変わっていかなければという危機感に対するSensitivityと、今の自分よりももっと向上する道を探し続ける姿勢こそが、自ら環境を変えていく行動力や交渉力の原動力になっていて、そして、それらの思いがよりよいネットワークを築いていこうという動機付けになっているのではないかと感じました。ネットワークの大切さを実感していると語る原さん自身は、謙遜して、「人並みの能力の自分がネットワークによって、よりいい仕事ができている」とおっしゃっていましたが、良いネットワークを築いて保持し拡張していく、それこそ類まれなる能力だと思います。
山村 雅夫氏 Electronics for Imaging, Inc. Vice President of Engineering
富士ゼロックスに入社後、アメリカのXerox PARCやElesegundoの研究所に通算7年間駐在し、ワークステーションのOSやWindowsシステムの研究開発、プリンターコントローラーシステムの開発などを手がける。その後、EFIに移ると同時にアメリカへ移籍。コントローラーの設計開発のプロジェクトマネージャー等を経て、2000年からVice Presidenとなる
EFIへ入社することになったきっかけとしては、Xerox時代からの知り合いである、EFIのCEOと話して、技術的に気があって、オファーをもらった。移るときには、会社を転職かつアメリカに移住ということで、奥さんがとっても心配したし、自分にも迷いがあったことから決断まで半年かかったが、決め手は、ソフトエンジニアとして基本ソフトの最先端を手がけたいという思いに加えて、日本のマネージメントの不透明感や決断の遅さに不満を持っていた事もある。
アメリカにきてから最初は開発のセクションマネージャを任されるが、セクションマネージャにかなりの権限が委譲されていることを実感、金や人の問題は、そのセクションに関して、マネージャーが殆ど全ての権限を持っている。非常に自由にできて面白いと思うと同時に、早い決断に怖いと感じる事もある。
アメリカに移籍してからは、理論が非常に重要だと感じる。自分の理論が正しくないと人が動かないし、議論に負けて悔しい思いをしたことも度々あった。その分を実績(開発納期や高品質など)でカバーするために、仕事に時間を費やして、家庭をかなり犠牲にしてきたという反省もある。アメリカ人(シリコンバレーで働く人々)はみんな言い訳がとてもうまい。感情的なものはだめ、理論的に上にも下にも説明できないといけない。日本人であるために差別を受けるのではないかとの不安が移籍以前はあったが、杞憂である。少なくともビジネス上は正しい理論が一番強い力を持つ。
マネージメントとしては、アメリカではエンジニアの管理が非常に難しいと実感している。エンジニアを雇うとき、100人のレジメをみて、2-3人を面接、そのうち、1人とるかとらないか、といった具合。さらに現在のエンジニアを惹きつける、引き留めるのも大変。良い職が他にあれば、どんどん移ってしまうため、優秀なエンジニアをキープするのに一番の方法は、おもしろい仕事を与えるという事であるが、事業を進めていく上で必ずしもそうできない場合があるし、時には厳しくもする。しかし、セクションマネージャ自身がお金を握っているという事もあり、多少、無理なことを言っても動いてくれるというのがメリット。 
シリコンバレーで生きいていく上で一番重要なのは、理論的であれ、ということではないか。理論が正しくなければ誰も説得できないし、誰もついてこない。
(感想)山村さんは、「転職と動機」、「転職後の経験」「日本とシリコンバレーの会社比較」など、それぞれにプロコンを交え、それこそ理路整然としたプレゼン資料を用意して説明してくださいました。シリコンバレーに来たのは、自分のやりたい事をやりたいという信念でした。自分がやりたい事を極めてきたために、ネットワークを通してチャンスが転がり込んでくる、そしてそのチャンスを掴む決断をしたのです。
山村さんは、最後に、シリコンバレーで生き抜くために、理論的であることが一番重要であるとまとめていました。この理論という言葉だけを最初に聴いてしまうと、なにか無味乾燥な、人の情緒を無視するといったような冷たい感じをうけますが、山村さんのお話は、理論的であるということが、実は一番情緒的である事につながるんだと感じさせられました。人格上での好き嫌いによる感情的判断や、わかりにくい不透明な判断、人種的な差別などを排除し、誰もが納得のいく公正さを持って伝えるということを、理論という言葉で伝えています。誰もが納得のいく理論、そしてFairnessということ。これが一番情緒的に優れた事なのではと気づきました。これはシリコンバレーだけではなく、日本でも世界のどこでも通用する原則につながるものですよね。
橋本 和幸氏 Electronic Arts, Inc. Vice President of Technology
橋本氏がスクウェアUSA在籍時代に作成した映画ファイナルファンタジーの宣伝用ビデオを流そうとしたが、そのビデオがうまく動かないハプニングから始まりました。(会場は思わぬハプニングに爆笑でしたが)。橋本さんは、そんなハプニングにも動じず、プレゼンをすんなり開始してくださいました。
日本シンボリックス社に入社後、プログラマーとして3次元コンピュータグラフィックスに関わる。当時はコンピュータが3千万円という時代。オフィスにこもってプログラムを書くのが性に合わなくて、もっぱら客先にてプログラムを組む生活を続ける。お客さんからは、プログラマーの出前と称される。客先では、その時代はOSが色々な種類のものが乱立しており、更にそれらをネットワークでつなぐような事もやり、どんどん知識が吸収できた。
90年代はじめ、ゲーム会社が3Dに興味を持ち出し、オーダーが急増してきた。コンピュータを使ったゲーム分野にエンタテイメントの大きな可能性を感じるようになる。しかし、ただでさえ、30人の小さな会社。開発を一人でやるには、他社との競合していく上で限界が見えてきて、就職活動を始めた。そこで、株式会社スクウェアから声がかかり、ゲーム業界へ転職することになる。
スクウェアでは、任天堂用ゲーム機のために、研究開発がスタート。しかし、開発用に用意されたツールは完全なエミュレータではないという事態が判明、急遽、予定を変更してOpenGLでSIGGRAPH向けのデモ「ファイナルファンタジー 6 in 3D」の開発を決断する。ハードの制限がきつかったが何とかやり遂げる。その後ターゲットとする機種の変更する検討を始める。プレステかセガサターンだったが、標準的な技術で実装され、ドキュメンテーションのも充実しているプレステを選択。研究開発をOpenGL で作っていた為、移植がスムーズにいき、「ファイナルファンタジー7」を実質10ヶ月で仕上げることができた。ファイナルファンタジー7も終了間近のころ、ファイナルファンタジーの映画制作の話がもちあがり、製作のためにそれからの6年間をアメリカで映画つくりに没頭する。せっかく作るならば、みんなが夢としているものに挑戦しようと、よりリアルな人間をグラフィックスで作ることを目指す。結果としては、自分達の期待を超える出来栄えに満足するが、興行的にはうまくいかずに、スタジオは閉鎖に追いやられる。しかし、その時に作られた一部は(現在の映画の中で一番人気を誇る)「マトリックス」のDVD限定特別版「Animatrix」に採用されている。
その後、現在も勤務するElectronic Arts社に引き抜かれたのだが、その理由は、今後のゲームに不可欠な3Dグラフィックス+リアルタイム性を、常に開発してきたからではないか。
EAでは、物理シミュレーションを洋服のシミュレーションや髪の毛のシミュレーションなどに応用した技術開発を考え始めている。
自分が仕事を通して、ずっと気にしてきたことは、いつも目に見えるもの、結果が目に見えるようものを作る事である。
(感想)橋本さんのプレゼンの後、「ファイナルファンタジー」のビデオもようやくセッティングが完了して、しばし洗練されたグラフィックを会場全体で楽しみました。なお、中華料理屋という場所柄、スピーカー施設がかなりヘボかったのは、主催者側の反省するところであります。この場をかりてお詫びします。
プレゼンの端々に、橋本さんのリスクとベネフィットのバランスをうまくとってプロジェクトをリードしていくセンスを感じました。ハプニングがあっても、長期的なリスクまで見据えて最適な判断をしていくということがプロジェクトを成功させる大きな鍵のようです。
最後に話された、「いつも目に見えるもの、結果が目に見えるようものを作ることを心がけてきた」という言葉、これはグラフィックスの世界だから人に見せないと納得しない、というだけではないですね。全てのビジネスにも通じるのものだと思います。ビジネス用語で使われて久しいAccountabilityという言葉が浮かんできました。説明責任と訳されていることもありますが、もともとはAccountという会計から出てきた言葉と聞きます。結果、経過をその都度、リアルタイムに説明して、相手に理解を得る、フィードバックを得る。常に自分のした事している事を説明して、その結果に責任をもつ、ということにつながっています。最後の最後につじつまを合わせたり、あるいは、言われたとおり実行したのだから私には非はないですよ、という姿勢では無いですね。
オフィスにこもっているのが嫌で、客先でプログラムを書き続けたという、彼の出前プログラマーの生活が、色々な知識を吸収する以上に、この結果に対する責任感とリアルタイム性(スピード)という大切な姿勢を育ててきたのではないでしょうか。
吉田 大輔氏 Fujitsu Microelectronics, Director of Sales
富士通入社後、ヨーロッパ販社を担当後、アジアの販売へ。シンガポールの販社へ出向。そろそろ日本に帰って来いという、本社からのラブコールに抵抗して、シンガポールに移籍してしまう。その後、シンガポールも長くなったと実感、アメリカに移籍する。2000年にアメリカの販社へ移籍。現在、東地区を除くアメリカ全土のセールス担当。
これら、シンガポール、アメリカでの営業活動を通して、経験したこと。
1)思っていたのと違う、右も左もわからん。
アメリカに来たはじめての日のエピソード、Safeway(スーパーマーケット)に行くのにタクシーを2時間待った。帰りもまた2時間タクシーを待って帰ってきた。アメリカってなんて不便なところ!? 新天地では、いつもヨチヨチ歩きで始まっている。今まで蓄えてきたものは何も通用しない。
*Rule1,3,5: 1,3,5年周期で自分の外部への順応度が変化。
1年目は生活環境への順応、3年目は、市場構造を理解し、人との距離を知り、自分の仕掛けが芽をだす。5年目で現地のKey Personとの間で、貸し借りの関係ができる。裏情報に通じ、無理が利くようになってくる。ここまでくればいい感じ。人脈が重要なファクターとして育ってくる。
2)やる気があるのに成績が上がらない、空回りして能力が発揮できない。もっとできるのにと思いながら前に進まない焦りがある。見えない壁(しがらみや利権)があって、革新的なアイデアが潰される、重要なResponsibilityが与えられないなどがある。
*どぶさらい戦法:目立たない事、人が嫌がることをどんどん引き受ける。(苦情、返品、難しい製品等) 誰もやりたがらないから、Expertになりやすい、利権争いもなく、自由にやって結果も出やすい。意外と将来、有望な分野も多いなどメリットが多い。
*忍法隠遁の術:他の人ができる事はやらないで任せる。成功して、皆がよってきたら任せて逃げる。他の人ができる事は絶対にやらない、人と違うことをする事で自分のValueをはっきりせる。
*ハマス(自爆テロ)戦法:とにかくやって見せましょうという戦法。経験が無く、判断できないときはとにかく先にやって見せる。失敗したら喜んで責任を取る気持ちで。改革はスピード、Politicsが入る隙を与えない。1週間、一ヶ月、3ヶ月が勝負。チームがばたばたしないうちに、畳み掛けるように行う。
3)日本に対して正しい事を要求しても、取り上げてもらえない。
1.困ったことがあったらどんどん言って来いという言葉。でも、できないことはできないんだからしつこく頼むなという意味も含んでいると理解しよう。海外販社だけで、なんとかやってみます(内心はできないと思いながら)といって,結果できないと、客先との関係にヒビが入る事になる。
*適度に難しそうなレベルを選んでお願いする。社内のKey Personごとに的確なお願い。いくつか答えを作ってあげて選ぶだけは好評。
2.市場のニーズをつかめ、ニーズにあった製品を作らなければ売れない。しかし、細かく市場調査してまとめ上げてRecommendationを作っただけでは返事をくれない。
*市場の要求と、自社がもっているCore Technologyのマッチングが重要。ここまで調査を昇華する必要がある。これができなくて失敗するケースが大半。逆に、これができるものは大抵成功している。
3.これから新製品を売り出します。
*製品拡販のStrategyの第一歩は、設計者の熱意。製品のRoadmapはあてにならない。
最後に、仕事をしていく上で最重要な事は、山をも動かす気迫。それにコネクションが合わさって、成功に近づくのではないか。
(感想)自ら、このプレゼンテーションを吉田演劇場と題し、自分の経歴を芸人紹介といいながら、ここに残せないような社内の秘話まで飛び出し、笑いが絶えないプレゼンテーションでした。しかしその笑いの中には、しっかりしたノウハウがたくさん詰まっておりました。最後に吉田さんが、最も大事なものとしてまとめた言葉が気迫。製品拡販についても、製品のRoadmapなんかじゃなく、設計者の熱意だとしていました。気迫、熱意という必要不可欠なものの上に、具体的なノウハウが生きてくるという事を示したかったのだと察します。
他人といかに違うことができるか、違うことをするか。自分がやっている事が軌道にのって、人が集まり始めたら、潔く明け渡し、自分はまた新しい事に挑戦していく。常に人との差別化を考えて行動する事の大事さを、数々の具体例から、実感できたプレゼンテーションでした。
Q&Aセッション
Comment:事業部に顔のきかない営業はだめ。無理なお願いを聴いてもらって、事業部を動かしてくれるととってもスムーズにビジネスが進み、そこから信頼が生まれる。営業の人の付加価値は社内を動かすこと。
A.(吉田さん)誠意が一番大切で、これは世界中どこでも同じ事だと思う。
Q.日本人であるメリット、デメリットは?
(山村さん)メリット: やりぬくしつこさがある デメリット:発想の転換。
(橋本さん)ゲーム業界としては、メリット: 最先端テクノロジーや日本とのコネクション デメリット:過剰期待があること。
(吉田さん)メリット: 日本語、日本の文化やビジネス習慣の熟知、日本とのコネクション、 デメリット: 自分でゴールを設定して自分をマネージしていくのが一般的に弱い。
(原さん) メリット:レールが一旦敷かれると、実行力はすごい、 デメリット:人と同じじゃなきゃいけない風潮
Q.こちらでは言い訳が多いというが、心に残る言い訳は?
(山村さん) 言い訳は多種雑多。辞めていくときの言い訳とか、給与交渉の言い訳。一番多いのはスケジュールに対して、あれが仕上がらないから自分の仕事ができないといったもの。しかし、優秀な人は、ものすごく優秀で、逆に言い訳しない。(言い訳に聞こえない?)
Q.シリコンバレー型の人間とは?シリコンバレーに合わせるための努力は?(吉田さん) 自分は何型と考えたことは無い。自分自身は新しい環境に常に興味を持っている。シンガポールにいるときに環境がmatureになったと感じたのもアメリカに移ってきた理由のひとつ。私自身は日本人であるし、その場所に合わせようとは思わない。
(橋本さん)ゲーム業界では、日本とアメリカで仕事のやり方が結構違い、日本の方が先頭を走っていると感じる。日本型は優秀な人が何でもやってしまう。アメリカ型は、完全分業で、その分TAT(Turn A round Time)が遅くなる。アメリカに来た当初、日本型でやりたかったが、できなかった。
(山村さん)あえてシリコンバレー型というならば、発想の転換がすごいところ。相対的に日本人が得意なところは、製品を作りこむ、組み合わせる、納期を守るなど、製品化の部分では卓越した力を発揮する。この2つの特性をうまく組み合わせていくことが有効なのではないか。
(原さん)シリコンバレーに向いている方として、あえて条件をあげると、自分にはこういうものができると積極的に自分を主張する人。ハイスピードの生活ができる。ネットワークをつくり、人との付き合いが好きなこと。
Q.日本で当たり前、アメリカではタブーなこと。
(原さん) 女性関係には気をつけるように。(会場 笑) Ethicalである、Fairでなければだめ。
(山村さん) Fairであること、Logicalであることが大事。説明のつかない事をするのは逆にマイナスになる。
(橋本さん) しっかりとしたExcuseが重要。理由はいつも問われる。隠し事はだめ。たとえば、納期がやばそうだとわかった時点ですぐに話すことが要。
(吉田さん) Responsibiityをはっきりさせる。雰囲気は通用しない。
Q&A終了
最後に。
まだまだ、皆さん聞き足りないようでしたが、Q&Aセッションは終了、アンケートを書いていただいて、懇親会に突入しました。
以下はほんの少しですが、懇親会の雰囲気が伝わるよう写真を添付します。


受付のお二人とプレゼンターの橋本さん(中央)


   プレゼンター吉田さん(中央)と参加者の方々

プレゼンター山村さん(右)と参加者の方々。1番最後のテーブル賞です。この時点で他のテーブルは全て片付けられています。しかし、話はまだまだ尽きない!
以上で、イベント報告終了です。ありがとうございました。
on セミナー情報 Posted by jtpa at 13:57 | Comments (0)
2003年04月29日
セミナー情報 : セミナー「社内移籍留意点」アンケート結果
「シリコンバレーで働く:日本からの社内移籍によるキャリアプランの構築と成功のための留意点」に出席いただいた参加者の中から、実際に日本から移籍してきた方々を対象として、アンケートを行いました。移籍しようと思った動機や、移籍後の感想、シリコンバレーで働くにつき重要な点等を記入していただきました。
■ 「アンケートサマリー」
アンケートに答えていただいたのは、参加者70名のうち16名の方で、プロフィールとしては:
エンジニア7人、マーケティング4名、研究者2名、その他3名
日本、アメリカ合わせて10年以上働いている方10名、そのうち20年以上5名、
日本、アメリカ以外でも働いている方2名
日本企業勤務でアメリカ駐在を希望して来た方 2
となっています。16名の声ですので、キーワードが消えないように、なるべく全員の分を取り上げます。
- 移籍しようと思ったきっかけ
- 外部からの働きかけがあった方 6名
- 理由は、日本側からの働きかけ、US側からの誘い、日本側の規模縮小 等。
- 理由は、日本側からの働きかけ、US側からの誘い、日本側の規模縮小 等。
- 自分で希望されてきた方 7名
- 理由は、単にアメリカで働きたかった、仕事の内容、技術の最先端を求めて 等。
- 理由は、単にアメリカで働きたかった、仕事の内容、技術の最先端を求めて 等。
- 上記以外の方は無記名
- 外部からの働きかけがあった方 6名
- 移籍時点でのキャリア・イメージ
- 数年で日本に帰る。
- 専門性を高める。
- いずれ自分でビジネスを起こす。
- ワールドワイドの人脈をつくる。
- 色々なビジネスモデルを見る。
- 世界に通用する多様性をもつ。
- 数年で日本に帰る。
- 実際に移籍してみての感想
- 良かったこと
- 働きやすい。
- ストレスが減った。
- 収入が増えた
- シリコンバレーブランドで仕事のチャンスが多くなった。
- 仕事の質、スピードが上がった。
- 自分の仕事に自身がついた。
- 英語ができなくてもなんとかなる。
- 周りがとても楽しく明るく働いている。
- 働きやすい。
- 悪いこと(?)
- 日本からの頼まれごとが多くて大変。
- 厳しい環境である。
- 妻が退屈してるので大変。
- 子供の学校が大変。
- 雇用が不安定で、将来が不安。
- 言葉の壁、プライベートで友達が増えない。
- 日本からの頼まれごとが多くて大変。
- それ以外
- 日本のときとあまり差は感じない。
- プロジェクト実行中止の決断が早い。
- 日本のときとあまり差は感じない。
- 良かったこと
- シリコンバレーで働いていく、生活していく上で重要な点。
- 仕事、情報のスピード。
- ネットワーク、人付き合い。
- 言い訳スキル、理由付け、論理性。
- 実績。
- 仕事と生活のバランス。
- 常に新しい事へのチャレンジ。
- 孤独に耐えられる忍耐。
- 仕事、情報のスピード。
- 社内移籍についてのよしあし
- 人脈、仕事の連続性があってよい。
- 今までの実績への評価があってよい。
- 日本への自分の影響力が上がるのでよい。
- 当然と思われて評価が厳しい。
- 人脈、仕事の連続性があってよい。
以上で、アンケートサマリーは終了です。皆様の文面からは、外部からの働きかけでこられた方々も、自ら望んできた方々と変わらず、積極的に環境の変化を捉えて、充実した仕事をされていると感じました。サマリーをしていると、自分の過去を見直し、これからのキャリアを考える良いきっかけとなった思いです。皆様にも、なにか気づかれる点はありましたでしょうか?アンケートに答えていただいた皆様、大変ありがとうございました。
■ 「イベント後の e-mail」
JTPA4月イベントに参加していただいた、以前からの知人である山下さんからイベントの後にメールをいただきました。このイベントにも深く関わる事柄であると思い、アンケートサマリーと併せて、ここに紹介したいと思います。
(前略)
こちらに来てから思うのですが、やはり社内外の人脈が景気の良し悪しに関係なくいかに大切かを実感しています。昨年これに関連したことを 日経のWeb Siteに投稿しました。下記はお恥ずかしいのですが、ご参考までに。
(中略)
シリコンバレーでのリストラ事情
アジレントテクノロジー勤務
山下 慎一氏
当地、シリコンバレーでもリストラがはやり、MBAを修得した人でも、仕事探しが大変だったり、リストラされる人が増えてきました。下記は私が日ごろから色々なシニアな人たちから聞いた、こちら流のリストラ防止策です。
スタンフォードを始め多くの著名ビジネススクールの応募者が急増していますが、よいところのMBAを取れば、よい仕事が見つかるという時代は終わったのかもしれません。日ごろからの泥臭い人脈作りが非常に大切ですし、スタンフォード ビジネススクールでもこれは教えないでしょう。
- 就業時間の最低3割は自分をVisible(つまり売りこむ)することに使え。仕事がら今は何人もの人からレジュメ(履歴書)を渡され、仕事口探しを頼まれます。不思議なことにほとんどの人はレジュメを預けっ放しで、自分から面会を求め、売り込みに来る人はあまりいません。社内でポストがあっても自分が自信をもって紹介できる人でなければ、親身になって助ける気にはなれません。社内外の営業は非常に大切です。
- もし自分のポジションまたはグループが危なくなりそうであれば、すぐにコンタクトできる100人の社内外人脈を作れ。 100人のそのように親しい人脈を作ることは簡単ではありません。しかしながら、そのような人たちに常に自分のバリューを日ごろから売り込めということでしょう。
- レジュメはいつもUpdateせよ。自分のレジュメは商品です。できるだけ最適の力強い言葉を選び、レジュメをUpdateしろということです。
- 常に自分のメンターやシニアーな人たちに自分が何をやりたいのか、何をできるのか、自分がどのような貢献(Contribution)ができるのかを売りこむ必要があります。
私は上記を少なくとも5人以上の人たちから聞き、日本人でも米国人に負けず、当地で生き抜く努力をしています。上記は良く考えれば、当たり前のことで日本でも実践可能またはやるべきではないでしょうか。日ごろからのシニアな人たちへの売り込みは非常に大切です。良い学校のMBAを修得してもあまり成功していない人たちは、日ごろから上記のような泥臭いことをあまりやっていないからだと存じます。
(以上)
ええっ!? 当たり前ですか? いやー、これができれば、素晴らしいことだと思いました。3割という具体的な数字がでているところがわかり易いですね。私自身は、レジュメだけはUpdateしていますが、なかなか、その力強い言葉が見つからなくていつも苦労します。常に自分をVisibleにするというのは、自分の人脈つくりのためはもちろんのこと、日ごろの仕事でも超重要事項ですよね。仕事の質、スピードを上げる、やり直しをなくす、チームを効果的に動かすなど、常に自分をVisibleにする事で、かなりの効果を上げられると感じています。
さて、山下さん自身もシカゴでMBAを取得されているのですが、スタンフォードビジネススクールの卒業生の話によると、スタンフォードでは、人脈つくりに関する授業が存在するそうです。Organizational Behaviorという組織での人間関係学と呼べるような独立した科目で、例えばオフィスの席は、なるべくWater Coolerとか、休憩室・キッチンなどの人の集まるところの近くにして、通りかかる人と知り合いになろうといったような笑えるノウハウを色々と教えてくれるのだそうです。
人脈つくりは、生まれ育った環境で得手、不得手があるとは思いますが、日ごろからの人の付き合いというものが大切であるというは疑いのないところでょう。また、どのような場所でかけるか、どのような環境に身をおくかという自分自身の選択は、どのような人脈をつくりたいのかにおいて大事なことであると思います。
それでは、この辺で。
By 松宮 博
on セミナー情報 Posted by jtpa at 14:02 | Comments (0)
2003年04月01日
コラム : インターンレポート:杉村 武昭 (すぎむら たけあき)
所属: 東北大学大学院工学研究科機械知能工学専攻
研修機関名: トリニティーセキュリティーシステムズ社 (JETRO BIC内)
研修期間: 2003年 2月24日-2月27日
研修にあたっては、マーケティングリサーチやそれをもとにした戦略の立て方について大変密度の濃い指導をしていただきました。リサーチにあたってまず仮説を立て、それを具体的な数字から検証、立証していくことや、それらを最終的にメッセージとそれを支えるファクトとしてまとめて1枚のスライドに練り上げる過程を実際に体験することができました。
・インターンシップの概要
私のインターンシップ研修の課題無線LANとそのセキュリティに関するマーケティングリサーチでした。市場調査を行ないその結果から戦略を考えるという経験は自分にとってははじめてのことで、4日間という非常に短い期間でしたが多くのことを学ぶことができ、大変良い経験になったと思います。また、実際にシリコンバレーに赴いてその雰囲気とスピードを肌で感じることが出来たことは自分にとって大きな財産になったと感じました。
・研修の目的
多くのテクノロジーの源となっているシリコンバレーでどのようなスピードで技術開発やビジネスが行なわれているか肌で感じる。・シリコンバレーにおける技術開発やビジネスの考え方や戦略を理解する。
・インターンシップ研修の内容
無線LANとセキュリティに関してのマーケッティングリサーチが本インターンシップの課題でした。当該市場において、全体的にどのような傾向が見られるか、消費者の動向はどうなっているか、また競合他社の動向とその戦略、この3点にについて調査を行ない、その後そこから何が言えるのか、そしてその結果どのような戦略をとる必要があるのか、の2点を加えた合計5点のメッセージをまとめ、自分がベンチャー企業の社長になったつもりで戦略立案を行なうというのがミッションでした。最終的にはこの5つの調査結果と戦略を5枚のスライドにまとめ、プレゼンテーションを行ないました。また、途中経過は逐次報告し、内容の軌道修正やアドバイスを行なっていただきました。 研修にあたっては、マーケティングリサーチやそれをもとにした戦略の立て方について大変密度の濃い指導をしていただきました。リサーチにあたってまず仮説を立て、それを具体的な数字から検証、立証していくことや、それらを最終的にメッセージとそれを支えるファクトとしてまとめて1枚のスライドに練り上げる過程を実際に体験することができました。また、研修以外でもシリコンバレーの文化や考え方について多くのことを学ばせて頂きました。
・職場で感じたこと
とにかくものすごい勢いですべてが動いている、という印象を強く受けました。具体的に特にエピソードを挙げることは出来ないのですが、違う時間の流れの中に放り込まれたような感覚がありました。また、色々な方にお話を伺った中で、シリコンバレーに集約されているのはよく言われる「技術」だけではなく、「人」なのだと感じました。一人一人がビジネスやテクノロジーのコアとして意思を持ってご活躍されているように感じました。
・研修を通して学んだこと
一番大きく感じ、そして学んだことは、何に対しても「なぜ?」という問題意識を持って常に考えていくことの重要性でした。これが変化の激しいシリコンバレーで生きていくためにまず必須のことであるということを実感しました。また、思考とその結果を検証していくことを限られた時間の中で行なうという経験も得るものが大きかったと思います。そして何といってもこれらの感覚とその重要性について実際にシリコンバレーでビジネスに携わっている方から直接教えて頂けた事が何よりの成果となりました。御自身の経験や戦略立案の考え方について、多くの時間を割いて頂いて様々なことについてお話を伺うことができ、自分にとって大きな財産になりました。 インターンシップで経験した戦略立案の考え方は、ビジネスやマーケティングだけでなく、普段の大学での研究などにおいても非常に重要なものであると思います。そのコアとなる経験をこのインターンシップ研修を通して得ることができ、大変有意義であったと感じています。
・インターンシップ制度の今後の展開・要望
前述しましたとおり、シリコンバレーでのインターンシップが得るところの大きい経験となることは間違いないと思います。これから先、一人でも多くの学生がインターンシップ研修に参加されますよう期待しています。 参加にあたっての一番の障害となるのは、渡航や宿泊に伴う参加者の費用負担であると思います。法律上の問題もあるかと思うので、今後奨学金のような形で受け入れ企業以外の機関から助成を受けることが出来るようになることがあれば、参加する学生の数も大幅に増加すると思います。 今回のインターンシップが個人的な都合から非常に短期間となり、また参加を決めたのがインターンシップ研修直前になってしまったことから、受け入れ先の企業の方、ジェトロ、JTPA、GENETの方々にご迷惑をかける結果となってしまい大変申し訳なく思います。スケジューリングには最大限の注意を払いながら参加することが、今回の最大の反省点となりました。この点は次回以降参加される方々に考慮して頂きたいと思います。 最後に、研修期間中にはJTPAのセミナーに参加させて頂き、多くの方々から直接お話を伺う機会があり、大変刺激を受けました。シリコンバレーまで足を運ぶことは、そこでご活躍されている方々に直接出会うことのできる大きなチャンスとなります。このようなセミナーも含めて、研修プログラムにイベントも組み込んでいくこともインターンシップを展開していく上で有意義なこととなるでしょう。
.謝辞
最後になりましたが、JTPA、GENETの皆様、大変有意義なプログラムをコーディネートしていただきありがとうございました。体験記など他にも協力できることがありましたらまた参加させていただきたいと思います。そして、機会があれば再びインターンシップにも参加したいと思います。大変お世話になりました。
on コラム Posted by jtpa at 17:48 | Comments (0)
コラム : インターンレポート:須田 紘行 (すだ ひろゆき)
所属: 東京大学理学部物理学科
研修機関名: トリニティ・セキュリティ・システム社 (JETRO BIC内)
研修期間: 2003年 2月24日〜2月28日
お会いした皆さんがしっかりとした「自分」を持っていたということが最も印象的でした。逆を言えば、私はまだ、自信を持って人にアピールできる「自分」を持つことができていないということを痛感しました。
・インターンシップ募集時に望んだこと
シリコンバレーにある企業の雰囲気を体験したい、また実際に活躍している方々と今の自分の間にはどんな差があるのかを知ることができればと考えていました。
・研修を受けるための準備
渡航直前に決定したということで、事前準備は行えませんでした。
・研修内容
IP電話に関してのマーケットリサーチ(米国)を行いました。主にインターネットを使い、IP電話市場規模の調査とその将来性について、関連企業の調査、現在の技術の問題点などを調べていきました。リサーチ結果は随時パワーポイントのファイルとして保存していき、最終的には、リサーチ結果とそこから明らかになったこと、さらにもし自分が起業するとしたらどのような戦略が考えられるかということをまとめ、プレゼンテーションを行いました。
・職場で感じたこと
突然のインターン依頼だったにもかかわらず、トリニティ社のお二人には、大変親切にしていただきました。どんなに忙しくてもいやな顔ひとつせずに私たちのために時間を割いてくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
・研修を終了して
実際にビジネス戦略を立てるためにはどのようなマーケットリサーチが必要なのかを、実践を通じて学ぶことができました。また、その効率のいいリサーチを行うために必要なテクニックや結果を他の人に伝えるためのプレゼンテーションの仕方を教えていただくことができました。
・感想
今回シリコンバレーを訪問した中で、多くの方にお会いし、話を聞かせていただきましたが、お会いした皆さんがしっかりとした「自分」を持っていたということが最も印象的でした。逆を言えば、私はまだ、自信を持って人にアピールできる「自分」を持つことができていないということを痛感しました。インターンシップの際にも、トリニティ社の荒川様と最初にお会いした時、「自分の強みは何か」を聞かれたのですが、明確に答えることができませんでした。私は大学に入って以来、様々なことにチャレンジしてきて、それなりに経験を積んできたと思い込んでいましたが、今回のインターンシップを通じて、実は自分が何の強みも持っていない中途半端な存在になってしまっているのだと気づかされました。もちろん色々なことにチャレンジしてきたことは決して無駄なことだとは思っていませんが、今後は一つでもいいので、誰にも負けない強みを持てるよう頑張っていきたいと思います。
・インターンシップ制度の今後の展開・要望
今回のインターンシップに参加して、必需品でかつ事前に用意しておかなければならないものは、
交通手段・・・レンタカー通信手段・・・できれば携帯電話宿泊設備・・・モーテルorホームステイ
だったと思います。これらの準備をインターンする本人だけでなく、BLSも協力して行うことができれば、よりよいインターンシップとなるでしょう。
・備考欄
私は現在、株式会社東大家庭教師友の会において、取締役をさせていただいています。学生自主運営ですが、2002年度の売上高は1億6千万円であり、成長を続けています。今回の経験を少しでも会社の発展にいかせればと思うと同時に、ビジネススキルを身につけ、今回お世話になった方々に少しずつでも還元していければと思います。
on コラム Posted by jtpa at 17:26 | Comments (0)
コラム : インターンレポート:兼橋 正人 (かねはし まさと)
所属: 東北大学理学部物理学科
研修機関名: Quantum14,Inc. (JETRO BIC内)
研修期間: 2003年 2月24日〜2月28日
ベンチャー企業のトップはとにかく高いモチベーションがないと務まらないなというのが実感でした。学会時など、機会のある時には情報収集+ネットワーキングを怠らず、常にアンテナを張って市場の動向を見極めるなど毎日が勉強との事でした。常に進歩していかなければならない、そのダイナミクスを体験できたのが大きな収穫でした。
・インターンシップ募集時に望んだこと
今回BLS内でこのインターンシッププログラムの担当になった事もあり、実際に自ら体験する事によりこのプログラムの何が有意義でどういう課題があるのかを発見する事。また漠然とベンチャーの聖地とも呼ばれるシリコンバレーとはどのようなところか、またそこで働いている人たちはどのような人たちで、どのような意識をもっているのか、に興味があったためそれらを目で見て、肌で感じる事。
・研修を受けるための準備
飛行機のチケット確保。(お薦め: CAS-tour (http://www.castour.com)、安いです。)
宿泊地の確保(今回はStanfordの友人宅にStayさせてもらったので、そのお願い)
レンタカーの手配(Dollar Rent-a-carを使用。日本から事前に予約を入れました。詳細は備考欄)
インターン受け入れ先との大まかな活動内容と初日の予定の確認。
・研修内容
Nanotech2003 http://www.nanotech2003.com/ への出展ブースの準備と手伝い
Quantum14社のウェブ製作
・職場で感じたこと
Quantum14社は01年11月に出来たばかりの将にスタートアップの会社で、CEO冨田さんの毎日のactivityの高さにはまずとても驚きました。常に気持ちを高めて目標に向かってがんばる姿勢、これこそ将にスタートアップのベンチャー企業に必要なものではないかと思いました。また、Californiaの気候やその土地柄もあるのでしょうが、とにかく皆さんとてもフレンドリーで明るいです。そしてJETROの皆さんや、InnovationEngine社(VC)の皆さんが会社のために様々なサポートをしていて、ベンチャー企業は決して一人だけで成功できるわけではなく、そこには多くの人の協力があり、意識を共有するチームが存在するという事実を目の当たりにする事ができました。
・研修を終了して
ベンチャー企業のトップはとにかく高いモチベーションがないと務まらないなというのが実感でした。学会時など、機会のある時には情報収集+ネットワーキングを怠らず、常にアンテナを張って市場の動向を見極めるなど毎日が勉強との事でした。常に進歩していかなければならない、そのダイナミクスを体験できたのが大きな収穫でした。また、何か強みを持つことの重要さ(自分は「これができる!」ということを持つこと)を知ることもできました。これがないと単純に仕事がないわけですね…
・感想
今回は本当に短期間でしたが、それでもこのSVには得るものがたくさんありました。まずは英語、嫌というほどその重要さを思い知らされました。スムーズな会話が出来ないと皆さんとコミュニケーションがとれないわけで、特にイベント時はとても苦労しました。日本にいるとなかなか使う機会がないですが、語学は毎日の積み重ねが大事なのでコツコツ慣れていきたいと思います。そして、SVの皆さんは一人一人が日本と違って自立しているというか個性がはっきりしていると感じました。また、その事と関係するかもしれませんが、皆さん家族を大事にしているな、という印象を受けました。日本のように残業を遅くまでやるよりも朝早く出勤して時間通りに終わらせ、夜は家族と過ごすという生活パターンの方が多いと伺いました。家族の重要さが日本での意識とははっきり違うと認識した瞬間でした。 今回のインターンシップでは、先端の高いレベルで仕事をする事の楽しさと大変さ、ゆとりある幸せな生活とは?、何のために働くのか、・・・考えさせられる事がとてもたくさんありました。
・備考欄
レンタカーについて・・・シリコンバレーはやはり車がないと移動に苦労します。しかしアメリカの他地域に比べ電車などの公共交通が整備されているため、目的地がCaltrainなどの公共交通機関沿いにあれば車が無くても生活はできます。しかしこれらは日本に比べれば実用性が低いので(実際私の訪問中は週末Caltrainは動いていなかった!)出来る事ならレンタカーをゲットする事をお薦めします。これは日本から予約していった方が無難。安くなるプランもあります。注意としては、日本から予約する場合は最低10日前にはしないと確認証が受け取れない場合があるので早めに済ませましょう。また運転可能最低年齢は21歳(会社によっては25歳)以上なので、それ以下の方が車を借りるのは不可能です。(どこかに借りられるところがあるかもしれませんが・・・)さらにほとんどの場合、25歳未満の場合は追加料金をとられます。(これが結構大きいです)また複数人で行動する場合、追加ドライバー登録も現地カウンターでする必要がありますが、(大手は)25歳以上の方しか受け付けてくれません。そして、出来るだけ一週間単位で借りた方が割安感があります。また受け付けカウンターで契約書にサインする時、余分な保険が付いていないか、車種は希望通りか等々、しっかりチェックした後サインしましょう。混んでいるとせかされたりしますが、サインしてからでは変更が効かないので無視して冷静に内容を読んだ方がいいです。受け付けの人も契約書作る時、口頭で内容を聞いてきますが結構いい加減のような気がします。
・プログラムに対する意見・要望
お忙しい中、中町さん、佐藤さんには大変お世話になりました。一週間(実質5日)という短い期間でインターンシップというよりも「体験」という意味合いが強いものになりましたが、それでも得るものがたくさんありました。本当にありがとうございました。実際体験して感じた事を数個挙げさせていただきます。
1、インターンシップ+アルファ(イベント等)が効果的。
せっかくの滞在で、しかも短期間ならばインターンシップだけではもったいないように思いました。JTPAのワークショップや個別の企業訪問、またはStanfordの学生との議論など、これら私が体験した事はインターンシップの内容と同等、またはそれ以上に印象に残るものとなりました。次回第2弾として募集をかけるときは、こういったことも一緒に宣伝してみるのがいいかもしれません。短期間では出来るだけ多くの人に会う事がとても意味ある事のような気がします。
2、同時期に複数名の学生を募集すべき
今回は同じ時期に4人の学生がお邪魔しましましたが、このように時期を合わせて複数名研修を行い、その間にその学生たちが会う機会を設け仕事内容などいろいろ話したりする事もとても意味のある事だと思います。今回は4人とも知り合いだったため仕事が終わった後に会い、食事に行って語る機会があったのですが、そこで話す事によりインターン内容や会社をより客観的に見る事ができるようになると思いました。要は、仕事が終わった後の夜も有意義に使えた方がいいということです。(それは人によるかもしれませんが・・・)それともう一つ、費用面から考えると、もしお互いが了解するならホテルやレンタカーなどシェアできる事はシェアした方がお得です。
on コラム Posted by jtpa at 17:23 | Comments (0)
コラム : インターンレポート:飯沼 規予彦 (いいぬま きよひこ)
所属: 早稲田大学理工学部機械工学科
研修機関名: Global Alliance Partners
研修期間: 2003年 2月18日〜2月28日
シリコンバレーで働く、起業家・コンサルタント・投資家・弁護士・エンジニア等様々な方にシリコンバレーの様子や,仕事観,価値観、モチベーション等をインタビューできた事はこの上なく自分の価値観、キャリアの参考となり、毎日がとても刺激的でした。
・インターンシップ募集時に望んだこと
1.シリコンバレー概要・経営の強さの把握 常に技術革新が起きているシリコンバレーの概要を知る事とシリコンバレーのベンチャーの経営モデルを知る事。また、日本の大企業でインターンシップ、今後の日本の製造業に危機感を覚え、最強のビジネスモデルと言われるシリコンバレーの強さの中に日本企業の復興への一つの鍵があるのではと考えました。
2.技術動向の把握 これからの産業を引っ張っていく技術を自分の目で見る事.技術で世界に挑戦するベンチャー企業を自分もみて、情報誌などの他に,いままさに進行中の内容を少しでも理解し,今まさに何が起こっているかを把握する事。
3.今後の自分のキャリアの参考 将来、技術の事業化に関わっていこうと考えているため、起業をするための,様々な人のキャリア、考え方、価値観を間近で見、感じる事により、今後の自分のキャリアの参考にする事。
・研修を受けるための準備
シリコンバレーについて、マーケッティング、経営、IT業界の本を読み、概要、業界に関する知識をつけました。IT技術調査に関しての知見を得るため、自動車展示会に行きました。また、航空券、宿泊施設、レンタカーなどの事前準備をしました。
・研修内容
主な内容は,社員の方とミーティングに参加する事と、自分なりのリサーチを決めて、それに関する調査を行う事でした。その傍ら、シリコンバレーで働く様々な人にインタビューし、シリコンバレーの概要・技術動向・キャリアなどのお話を伺いました。
・職場で感じたこと
たくさんの社員が机を合わせて仕事をしているのかと想像していたが、現地では一人一人が仕切られている、あるいは個室の自分の空間をもち、仕事を自由にしている印象を持ちました。余談ですが、特にスーツという雰囲気ではなく契約時でもカジュアルな服装で仕事をされていました。
・研修を終了して
シリコンバレーの概要・強さの鍵
1.完全なネットワーク社会
ビジネスのきっかけ、契約、投資、会社運営など人に対してとても重要視される。いろいろな所にネットワークがはりめぐらされている。 その根底にあるのがビジネスは人がつくるものだという価値観。
2.コア事業の明確化と徹底的なアウトソーシング
自社の強み、コア事業に対して集中的に特化し、競合他社に負けないものを作る。その反面、足りない物は積極的にいろいろなところとアライアンスを組み、ビジネスに仕上げていく。自社で全部やろうという風には考えていない。
3.全世界からの完全な競争社会
様々な企業訪問を通して、国籍を越え様々な人が切磋琢磨し合い、個人個人が国境を越えて世界を舞台として働いているという印象を強く受けました。その中で、お互いのオリジナリティ、価値観、異種性により相互に刺激し合い、そこからイノベーションを起こしていくのだと感じました。
4.アントレプレナー精神
一人一人が人と違う事を意識し、自分の価値を常に考えている。その中で他に無いもの、事をやろうというアントレプレナー精神が強く根付いているのだと思いました。これら他の人がやっていない事をどんどんするというアントレプレナー精神を持つ個人が集まるため競争力のある事業集団となり、コアな強みを持つ会社となり、シリコンバレー全体の競争力につながっているのではないかと感じました。
技術動向
インターン先の取引企業や、 様々な立場から技術に関わってらっしゃる様々な人の話を聞く事により、シリコンバレーで注目されている様々な技術動向の知見を得る事ができました。
キャリアについて
様々な人のインタビューの中で、強い信念、または問題意識を持ち、それに対して着実に数年先の将来を見据えて行動してこられたお話などが印象的でした。
・感想
全体の感想
シリコンバレーの特徴の一つに、世界中から集まってきた技術者、経営者による競合が行われ、技術革新が生まれている。穏やかな地中海性気候、スタンフォード大学、UCBを始めとする教育機関との技術提携、多種多様な人種による異種性、起業家精神、リスクを恐れない挑戦心、豊富な投資資金などなど、様々な人の競争の土壌を生み出すものが、シリコンバレーにはあると感じました。
良かった点
シリコンバレーで働く、起業家・コンサルタント・投資家・弁護士・エンジニア等様々な方にシリコンバレーの様子や,仕事観,価値観、モチベーション等をインタビューできた事はこの上なく自分の価値観、キャリアの参考となり、毎日がとても刺激的でした。
苦労した点
インタビューを行う際、ランチミーティングというのが何度かあったが、様々な人と、いろんな話題に及ぶ中で、実際会話の流れをよんで自分の聞きたい事を聞き出すのは大変むずかしかった。結局、ランチミーティングの会話についていく(ビジネスを進めていく)為には、単なる業界知識うんぬんというよりも、その人の持つ教養、知識、趣味など幅広い人間力が必要なのだと感じました。
・インターンシップ制度の今後の展開・要望
期間をもう少し長く出来たら良いと思いました。2週間では、会社の取引先、提携先等が,どのように関わっているのか,ビジネスのどの段階にいるのかがようやくわかり始めた段階なので、もっと時間があればより深くまで理解できると思いました。ただ、宿泊費とレンタカー代だけで一日$100以上かかってしまったので、スタンフォード大の寮と提携するなど費用の節約ができたら良いと思います。
もう少し、社員の方と一緒に仕事ができたら良いと思いました。実際の自分の仕事以外に、社員の方がどのようなアプローチ,どのような思考・判断で仕事を進めていくのかをより間近に感じることができると思います。
on コラム Posted by jtpa at 13:53 | Comments (0)




