« 2003年08月 | Main | 2003年10月 »
2003年09月29日
プレスリリース : スポンサー企業ページ新設
JTPAでは、活動の趣旨に賛同頂ける企業の皆様に一口4500ドルより寄付をお願いしております。
このたび、2003年度(2003年7月より2004年6月)にご寄付を頂いております企業様を掲載したスポンサー企業ページを新設しましたので御覧下さい。なおスポンサーに関するご質問はinfo@jtpa.orgまでご連絡下さい。
on プレスリリース Posted by jtpa at 17:19 | Comments (0)
スポンサー企業 : Brother Industries, Ltd.
on スポンサー企業 Posted by jtpa at 17:10 | Comments (0)
スポンサー企業 : Global Alliance Inc.
on スポンサー企業 Posted by jtpa at 17:09 | Comments (0)
スポンサー企業 : Global Catalyst Partners
on スポンサー企業 Posted by jtpa at 17:08 | Comments (0)
スポンサー企業 : Hitachi Data Systems Corporation
on スポンサー企業 Posted by jtpa at 17:07 | Comments (0)
スポンサー企業 : MUSE Associates Ltd.
on スポンサー企業 Posted by jtpa at 17:06 | Comments (0)
2003年09月24日
技術交流会 : 分科会準備委員会開催のお知らせ
分科会の準備委員会2回目を下記の通り開きます。
日時; 9月27日(土曜日)11:00AM-1:00PM
場所; Printer's Inc. Restaurant
310 California Ave. Palo Alto
(担当:松宮博)
現在の参加希望者は計21名です。
思ったよりも、人数が集まって嬉しい限りです。
今回の準備委員会では、1回目の内容(できれば2回目の内容も)、場所、時間等、
具体的に決める予定です。
少し遅れましたが、10月に、分科会一回目を開きたいと思っております。
技術交流会の他に、コミュニケーションに関する分科会の提案をいただいております。
11月に、コミュニケーションに関するJTPAセミナーの計画があるようなので、そのセミナー前後に、参加者を募ってみようかと思っております。
土曜日の準備委員会、興味のある方の参加を歓迎いたします。
参加希望者は松宮博 hiroshi_matsumiya@jtpa.orgまでご連絡下さい。
on 技術交流会 Posted by jtpa at 17:56 | Comments (0)
2003年09月22日
コラム : 読者からのフィードバック:『「アメリカの小学校」を読んで』
「アメリカの小学校」に対し、読者の方から自分のご家族の最近の経験をつづった、とても面白いメールを頂きました。ご本人の許諾を頂きましたので、内容の一部を皆様にご紹介したいと思います。
*********************************
『JTPAのコラム拝見しました。「I pledge allegiance to the flag…」のくだり、とにかくなつかしいっ!!で、一筆したくなってしまいました。私達一家が住んでいたのは村山さんのケース同様、日本人の住んでいない学区でした。国際色は豊かでしたが、それでもPledge of Allegiance の全員一斉唱和を毎朝教室でやってました。小学校だけじゃなく、タイガーカブ(ボーイスカウト)でもやってました。ただ、9.11テロ事件以後どこもかしこも熱心にやるようになったという話は聞いたことがあります。』
『感心したというか驚いたのは、あるときタイガーカブの会合の準備中、スタッフが星条旗を会場に運び込もうとしているところに出くわした息子は、反射的にかぶっていた帽子をサッとぬいだことです。おっしゃる通り、そういう感性が身についてるんですよね。』
『帰国後イラク戦争が開戦し、日本のテレビではホワイトハウス前からの中継シーンが頻繁に放映されました。テレビを食い入るように見つめる長男の横顔を見て、「彼にとっては星条旗もホワイトハウス前の風景もごくごく身近な存在、それだけに、米国が戦争をはじめたということは、遠い外国のことではなく、気が気でないんだろうな」と強く感じました。親にとっては、米国はしょせん母国ではない、何年か住んだ場所でしかありませんでしたが。』
『Show & Tell、これもなつかしいです。うちの学区では「Share」とか「Sharing time」と呼んでいました。自分にとってspecialなものをふくろの中に入れてヒントを3つ出し(大きさとか形とか色とか)クラスメートにそれが何かを当てさせ、そしてそれが自分にとってspecialなのはどうしてかをみんなに説明する、というものでした。村山さん同様、うちの子も日本ならではのものを持っていきました。』
『もうひとつ、ご紹介したいユニークなプログラムがありました。ワシントンDC郊外の公立学校の一部にはimmersion programと呼ばれるユニークな選択プログラムがあります。簡単にいいますと、mathとscienceを外国語で教える(授業中はその外国語しか使わない)というものです。』
『主な狙いは、英語以外の言語の発想を使いながら学ぶことによって複眼的な発想や思考ができる力を身に付けること、のようです。要は、外国語「で」学ぶのであって、外国語「を」学ぶのではない、ということです。どの外国語かは学校ごとに一言語だけ決まっています。これを小学校1年生にあがる時点で選択します。長男の行っていた小学校では四人に一人くらいの割合でイマージョンを選択していました。午前中はenglishとsocial studiesを英語で学び、午後はイマージョンのクラスへぞろぞろ移動してmathとscienceを外国語で学びます。』
『イマージョンのクラスはその言語を母国語とする先生が教えます。最初は、まったく言葉が通じないところからスタートします。先生は(もちろん英語もnativeレベルですが)生徒に対してはその外国語しか使いません。徹底してます。
そうそう、Pledge of Allegiance の全員一斉唱和でさえも外国語でやるんですよ。(イマージョンが日本語の学校では「ワターシハ、、、、チュセイヲ、チカイマス」とやるんです。)』
『学区のmiddle schoolにもhigh schoolにも同じプログラムがあるため、最長12年間同じ仲間とその言語で学びます。このプログラムがスタートしたのは1980年代だったとのことなので、最初の卒業生は社会人です。成果が出ているからプログラムがますます支持されているそうです。』
『感心したのが、学校がどの外国語にするか決めたその決め方です。
1980年代のプログラム発足時に、学区のコミュニティがそれぞれ話し合って何語にするかを決めたそうです。つまり、コミュニティが自分達で選んだわけです。
以来、どの学校もその外国語で一貫してやっています。スペイン語を選んだ学校、フランス語に決めた学校、いろいろありますが、日本語の学校も3校あります。これも、80年代に日本が元気だったことの恩恵かもしれません。』
『うちの学区は日本語のイマージョンをやっていました。アメリカ人のクラスメートが自分の母国語を積極的に学ぶ姿は、長男の目にはどのように映ったのでしょう。決して「日本にとってアメリカは偉大なリーダーだが、アメリカにとって日本はさほど存在感のある国ではない」などという感覚はないでしょう。米国の懐の深さを感じ入ったプログラムでした。』
『日本の小学校の話にうつります。帰国前に、なるべく帰国子女の多い学区をさがしたせいもあってか、長男の「変わった個性」?をあたたかく根気よく受け入れてもらっているようです。ちなみに編入先はマンモス校ですがいわゆる帰国子女が40人くらいいるそうです。その意味では、帰国子女の受入態勢の向上というよりは、いまやもはや帰国子女が珍しい時代ではなくなってきているのかな、と感じる部分が正直あります。村山さんが逆カルチャーショックを受けられた頃とはたしかに変わってきているのかもしれません。』
『Show and Tellとは違いますが、編入した日本の小学校でも人前で発表する時間を積極的に取り入れているようです。参観日を見た妻の話によると、声の小さい子や、発表内容に要領の得ない子は、けっこう厳しく叱り飛ばされているそうです。ただ、内容的にはやはりそこはまだ日本らしく多様性に乏しいようで、人と違ったことばかり話す我が子に妻は赤面したり誇らしく思ったりの繰り返しのようです。』
*********************************
「アメリカの小学校」を執筆した村山尚武さんのコメント
「叱り飛ばされている」あたりが日本だな、と思わせるものがありますが、日本の小学校も色々取組んでいるようですね。また、とかくアメリカの教育は「異文化の存在をないがしろにしている」という批判をうけがちなのですが、ご紹介いただいたImmersion Program(こういうものの存在はこれまで聞いた事がありませんでした)の内容からすると、こちらはこちらで色々取組んでいるようです。
いずれにせよ、大変充実したフィードバック、ありがとうございました。私個人としては、異文化をバランス良く我がものとした息子さんの将来が非常に楽しみです。
*********************************
JTPAでは、このように掲載された記事やコラムに対する皆様のフィードバックも、積極的に掲載する方針をとっております。反論・異論、あるいは内容に関する質問等どのようなものでも、editorial@jtpa.orgまでお寄せ下さい。
on コラム Posted by jtpa at 12:01 | Comments (0)
2003年09月11日
プレスリリース : 求人情報ページを新設しました
情報掲載を希望する方はinfo@jtpa.orgまでメール下さい。
on プレスリリース Posted by jtpa at 14:09 | Comments (0)
2003年09月04日
ニュースレター : No.7 2003年9月号
はじめに
夏の間に、JTPAのサイトを模様替えしてみました。見た目はそれほど変わっていませんが、Weblog作成ツールMovableTypeを利用して構築、メンテナンスが非常に容易になりました。Movable Typeは日本でも話題となっているようで、早速Impressのインターネットマガジンから取材があり、10月号の87ページの一部に掲載されています。まずは、既存のコンテンツの移行が済んで一息ついたところですが、今後はよりインタラクティブな機能を付加していきたいと思っていますのでご期待下さい。
今回のニュースレターでは新たに、「シリコンバレー・キャリア相談」を開始したのに加え、ピカピカのベンチャーでエンジニアとして働く東原さんのインタビューや、スモールグループ分科会発足のご案内など盛りだくさんです。
なお、ニュースレター編集部では、皆様からのご意見や、編集・寄稿ボランティアを求めています。是非Newsletter@jtpa.orgまでご連絡下さい
*******************************
Contents:
1 東原朋成氏インタビュー
2 私が米国の建設会社で働いている「長い」経緯
3 シリコンバレーのプロに聞くキャリア相談:研究者の米国留学・就職
4 エンジニアとサイエンティストのための技術交流会参加者募集
5 セミナー:Jobless Rate 8.5% 今企業が欲しがる人材 What's Hot, What's Notの開催結果掲載
6 IRSよりノンプロフィット団体として501(c)3免税認定
7 次回イベント:ハイテク企業のM&A・ベンチャー投資
********************************
JTPAニュースレター編集部のmonthly meetingに、Tensilicaでチップ設計のエンジニアをされている東原氏をお招きしインタビューを行いました。
シリコンバレーにいる理由は「そこにはシリコンがあるから」という東原さん。自分の分野を極めたければ、そのメッカにいるべきだという信念を持ち、アメリカに滞在している理由は、あくまでもやりたい事がそこにあるからだけだと力説します。
===================================
戸谷茂山 DPR Construction, Inc
8年ほど前、日本で設計事務所で勤務中、「コンストラクション・マネジメント」という言葉を聞きました。日本には存在しない職能で、単語のとおり、建設を施主に代わって「マネジメント」するという仕事です。施主がコンストラクション・マネジメントを利用すると、建設費は下がり品質は向上され、工期も短縮されるとのこと。当時、日本ではゼネコン絡みの汚職が問題になっており、USTR(US Trade Report)までもが日本の建設費の高さを指摘する始末でした。どんなに誠実に設計をしても、設計者の立場では施工費をコントロールすることは出来ません。そんな時期に施工費について悩みをもつようになっていた私は、自然とコンストラクション・マネジメントという職能について学んでみたいと思うようになりました。
===================================
3 シリコンバレーのプロに聞くキャリア相談:研究者の米国留学・就職
第一回目は、現在日本の国立家研究所で研究職にある方からの、シリコンバレー留学・転職に関するお問い合わせです。スタンフォードの理系大学院に通われた3名の方々に回答していただきました。
===================================
4 エンジニアとサイエンティストのための技術交流会参加者募集
このたび、スモールグループ分科会を発足、その第一回として「エンジニアとサイエンティストのための技術交流会」をベイエリアで行います。
(スモールグループ分科会発足の主旨)
===================================
5 セミナー:Jobless Rate 8.5% 今企業が欲しがる人材 What's Hot, What's Notの開催結果掲載
7月28日に行われたセミナーの結果や当日のプレゼンテーション資料、当日のアンケート結果を掲載しました。
===================================
6 IRSよりノンプロフィット団体として501(c)3免税認定
JTPAはこのたびIRSより501(c)3免税ステータスの承認を受けました。
===================================
7 次回イベント:ハイテク企業のM&A・ベンチャー投資
シリコンバレーハイテク企業のM&Aやベンチャー投資を多数手がけてきた東恵美子さんをお招きし、ベンチャーキャピタリストの大澤弘治さんをモデレータにセミナーを行います。
日時:9月30日(火曜) 18-21時
場所:Redwood Shores
詳細は近日発表しますのでしばらくお待ち下さい。
===================================
編集後記
最近の新聞に「サンフランシスコ・ベイエリアの失業率は下がっている」という記事が載りました。でも決して景気が良くなったわけではありません。実は失業者の多くがこの地域を去っているためでした。特に他の地域から景気に乗っかり、この地域のハイテク企業に就職するために他の地域から集まって来た人たちが去ってゆく傾向が伺えました。
しかしこんな不景気でも、いまだに多くの人々がシリコンバレーの潜在的な力を信じている傾向もあります。不景気と同時にこの地域を去ってしまった人達とは反対に、この地域の将来性を信じる多くは、次の大きな技術革新でシリコンバレーの景気が爆発的に復活する望みを捨てていません。評論家の中には、この不景気を「感情的不景気」と呼ぶ人もいます。過剰投資の危険性やテロ、そして戦争への危惧が不景気を呼んだという論理です。ですから、現在は投資控えによる「淘汰の時期」で、水面下でシリコンバレーは伸びつづけているというもの。なんとも楽観的な考え方ですが、この地域が大好きな私としては、これが空論に終わらないことを望んでいます。(編集部 戸谷)
質問は編集部newsletter@jtpa.org
JTPAでは、わたしたちの活動に興味を持つ方々にとって役立つシリコンバレーの情報をお届けするために、ニュースレターを発刊することに致しました。JTPAの細かい活動報告を行うと同時に、シリコンバレーでプロフェッショナルとして成長していこうと思われる皆様をつなぐ役割を果たしたいと考えております。
© 2003 Japan Technology Professional Association. All Rights Reserved.
on ニュースレター Posted by jtpa at 23:18 | Comments (0) | TrackBack
プレスリリース : IRSより501(c)3免税認定を受けました
JTPAはこのたびIRSより501(c)3免税ステータスの承認を受けました。501(c)3は、
1)多くの人々に貢献するために
2)多くの人々より寄付を集めて運営される
という二つの条件を満たすノンプロフィット団体に対し、厳格な審査のうえ適用されるものです。
この承認により、JTPAに皆様から頂くご寄付も免税となります。
詳しくは、IRSのサイトをご覧下さい。
on プレスリリース Posted by jtpa at 17:36 | Comments (0)
2003年09月03日
技術交流会 : スモールグループ分科会の主旨
「シリコンバレーでプロフェッショナルとして働く日本人の、知識の向上やネットワークの構築」に関し、より深く特定の分野ごとにサポートしていく事を目的とし、スモールグループ分科会を発足しました。
第一回は、エンジニア・サイエンティストのための技術交流会を計画しています。
目的
JTPA分科会は、JTPAの目的である「シリコンバレーでプロフェッショナルとして働く日本人の、知識の向上やネットワークの構築」をより深く特定の分野ごとにサポートしていく事を目的としています。
JTPAセミナー参加者の中から、今までのほぼ毎月開催されている大規模なイベントやセミナー等にあわせて、共通興味をもった少人数による活動を希望する声が多く上がっていました。各人の興味範囲に合わせた分科会という形での活動により、これに応えたいと思います。
活動計画
対象分野は、JTPAとして、シリコンバレーで働く・働きたいプロフェッショナルをサポートするという目的上、皆様の仕事に直接的、あるいは間接的に関わる興味をとり上げるます。技術関係、ビジネス一般、自己啓発や、経済等、幅広くあると思いますが、最初の試みとして、以下のようなエンジニア向けの技術交流を目的とした分科会をスタートしたいと思います。
* 題目(仮名):エンジニア・サイエンティストのための技術交流会
* 開催日時:9月’03から月一回のペース。開催日、場所は適宜、参加者間で決定。
* 活動報告:JTPAニュースレターやウェブ等で紹介。
* 参加者間の連絡は、軌道に乗った後、掲示板、Blogツール、メーリングリスト等で情報交換。
* テーマ案:ストレージメディア、鉛フリーはんだ、車全般、メモリシステム、データ圧縮、無線LAN、またはプロジェクト管理など。
進め方
一例としては、ある特定の技術分野の記事を事前に読んでもらい勉強会に参加してもらい、その技術を深ぼりしたり、他の技術との違いや、自分の分野への適用などを考えて行く。最終的には、他の分野のエンジニアでも読めば内容が把握できるくらいの文面で、文章としてのアウトプットをする。
または、年に数回は、特定分野の専門家を招いてのセミナーを開催。
それ以外に、特定の目標に向けて、関連情報を勉強して行く方向も思案中。
(例 最強PDAを自作。)
その他の分科会に関して
分科会はその会の目的上、自主的に行われるべきものであるため、各々の興味に合わせて自然発生的にできて成長していくことが望ましいと思われます。そのため、興味を持っている人が同じ興味を持つ人にコンタクトできるという、ネットワークの構築のためのサポートをJTPAでやりたいと思います。最初の分科会である「技術交流会」の案内を手始めに、それ以外の分科会の提案を促進していく予定です。
on 技術交流会 Posted by jtpa at 19:26 | Comments (0)
技術交流会 : 技術交流会参加者募集
スモールグループ分科会の第一回として「エンジニアとサイエンティストのための技術交流会」をベイエリアで行います。参加ご希望の方は、次の通りご連絡下さい。
参加を希望される方は、hiroshi_matsumiya@jtpa.org宛に以下の情報をそえて、メールをお送りください。
タイトル: JTPA分科会に参加
-名前
-メールアドレス
-その他要望 興味のある分野、分科会の進め方の案など (**)
活動開始は、9月中旬から、下旬をめどに始めたいと思います。
場所は現在未定です。(パロアルトからサンノゼ近辺)
月1回程度の活動を目指しております。
(**)
活動の方向としては、スモールグループ分科会発足の主旨に案を載せてありますが、
まだ具体的に決定していませんので、色々な案を募集中です。
参加表明のメールのご返答とともに、今後の進め方や、内容について
案がございましたら、教えていただきたいと思います。
また、これ以外の分科会の提案も受け付けていますので、お寄せください。
on 技術交流会 Posted by jtpa at 19:26 | Comments (0)
2003年09月01日
コラム : Q:研究者の米国留学・就職
私は国立の研究所で主任研究職をやっています。キャリア向上のためシリコンバレーでドクターコース学生をやるか就職したいと考えています。
希望としましては、学生になるにしても就職するにしても、自分の研究テーマをもって続けていきたいということです。また、自分の人生のお手本になるようなメンターに出会いたいと考えています。起業に関する本もたくさん読みました。日本でもベンチャー支援施設等が年々増えていますが、シリコンバレーのような風土には結局なれないのではと悲観しています。
アメリカには何度も行っていますので、英語はなんとかなります。ドクターコース学生になるとすると、初年度から学費免除やT.A.を獲得できるでしょうか。スタンフォードやU.C.のようなところではそんなに甘くないのではないでしょうか。情報がないので本当のところがわかりません。
逆に、就職するとしたら、何らかの方法でドクターコースにはいることができるでしょうか(夜間とか休日に)。アメリカでは日本の論文ドクターのような制度がないと聞いています。
シリコンバレーではまだ不況が続いているとも聞きますが、私のようなものが丸腰で行って就職できるような状況にあるでしょうか。また、一度もシリコンバレー現地を訪れないというのもおかしいので、大学やベンチャー企業等を訪問してみたいと思っていますが、私のようなものが、職場の肩書きを使わずに一人で行っても相手にしてもらえるでしょうか。通常はどうしているのでしょうか。
on コラム Posted by jtpa at 14:26 | Comments (0)
コラム : A:研究者の米国留学への答え
研究者の米国留学に関してJTPAに寄せられた質問に、米国理系大学院経験者の3名に回答してもらいました。
■金島秀人さんの回答
当事者がすでに日本でPhDを持っているのであれば、米国でPhDを取ることは時間もかかり、無駄が多いと思います。ポストドクトラルフェロー、あるいは勤務先研究所からのVisiting Scholarのような立場で当地の大学に留学(2-3年)するのが現実的です。この場合は、直接留学希望の研究室のボス(Principal Investigator)とコンタクトをとることになります。その後、こちらで企業に就職する道が開けます。
米国でマスターをとりたい、ということであれば、留学に意味があるでしょう。通常2年で卒業できますのでリスクも高くはありません。その後同様にこちらの企業に就職する道が開けます。
学費免除や奨学制度は大学によって状況は異なり、その額や取得の容易さも異なります。取れることを前提にするのはリスクが高いので、2年分の生活費プラス一年分の学費くらいは自前で用意するほうが安全でしょう。大学のウエブページから調べるとある程度の情報はあると思います。
働きながら学位取得、ということに関しては、マスターコースはコミュニティーカレッジではそのようなコースがあります。スタンフォードのような大学にはないのでは、と思います。PhDは無理です。
ベンチャーなどの訪問は、肩書きの如何に問わず、1人で訪問しようとしても難しいでしょう。会社からみて訪問客にあう理由がありません。就職活動として、候補者になる、あるいは共同研究の可能性を議論するなど、会社サイドの誰かとアポがとれれば別ですが。 当地でよくあるパターンはシリコンバレーツアーのような団体企画の一環として、企業訪問(インテルなど)出来る可能性が一般的です。この場合は自分の希望する企業というわけにはいきません。
■中村孝一郎さんの回答
この方の場合、
a)Ph.D.ホルダーであると仮定すれば、
勤務先研究所のvisiting researcherとしてこちらに来て、そこでネットワークを広げ企業就職の可能性を開くというのが最も現実的だと思います。私がまるっきりこのパターン(文部省から)です。在外研究員から帰国後、数ヵ月後に転職を決めた際には、国家公務員から民間企業への転職の通常の手続きに則って退職しました。手続きとともに、職場と良好な関係を保つというところには気を使いました。
現在、国立の研究機関、大学の独立行政法人化が進んでいるので、就労規定などの変更点に留意する必要があると思います。
b)Ph.D.がない場合、
所属省庁から授業料が出て、こちらでPh.D.を取る人がまれにいますが、その場合、帰国後にすぐ退職ということは不可能のようです。
Ph.D.なしでも、在外研究員で派遣される可能性があると思いますが、研究グループ内で、学生でもなければ、ポスドクでもない、という中途半端な立場になりかねないので、あまりお勧めできません。
それでも、“在外後”に狙いをつければ、いいのかもしれませんが。
大学やベンチャー企業に関しては、いきなり訪問というのは難しいでしょう。こちらで職を探すのに、現在の肩書きはそれほど重要ではないと思いますが、企業のニーズとこの方のスキルがよほどマッチしなければ、このご時世、就職を前提にした企業訪問は難しいでしょう。
■佐藤真治さんの回答
このようなご相談に関して、私がいつもお聞きしたいのは、その方が最終的に何を目指しているのかということです。キャリアアップのためと書かれています が、働く場所や会社は別として、どのような職種、すなわち、どのようなスキルを身に付けたいのかを見極めておく必要があるのではないでしょうか。
なぜ、シリコンバレーに行く必要が あるのでしょうか。シリコンバレーに行くということだけが目的になるのだけは避けた方が良いと思います。
Ph.Dをお持ちの方がもう一度、同じ分野でPh.Dを取るというのはメリットよりもコストの方が大きいような気がします。Ph.Dを持たない方が将来研究者としてのキャリアを目指すのであれば、当然ながらPh.Dの取得には意味があることと思います。
昨今は、理系の Ph.Dを持った経営者も多くいらっしゃいますから、Ph.Dをとったからといって、必ずしも研究者やエンジニアにならなければならないとは申し上げませんが、もし経営者になりたいのであれば、最初からビジネススクールに行った方が適切に感じます。この点はこの方の年齢にも関連しますので、単純には決められないことだと思います。
アメリカ国内の大学がPh.Dの学生を取るということは、分野によりますが、多くの場合、何らかの形(TA、RA、Fellowshipなど)で学生達の学費、生活費をある程度支える目算があると理解して構わないと思います。もちろん、多少の不足は学生自身がまかなうことになるでしょう。その部分は、親に頼ったり、学生ローンなどからの借り入れすることになります。優秀な学生は企業やその他の団体から奨学金を受け取っていることもあります。ということで、Ph.Dの学生となるのであれば、多少の費用は自分でまかなう必要があるかもしれませんが、自分自身の最低限の生活は可能だと思います(扶養家族の多い方はまた別の考え方が必要かも知れません)。受け入れを行う大学はその辺りを考慮した上で、受け入れを決定しているはずです。なお、アメリカ国民に比べると外国人がアメリカで得られる金銭的サポートは少なくなります。
一方、TAやRAなどは自分の労働とひきかえに学費、生活費を出してもらうわけですから、当然ながら労働に時間を割かなければなりません。分野や授業にもよりますが、かなりの時間を割かなければならないことも良くあります。TAをやっている学期には自分は授業を取らないようにしているという人も少なくありません。まして、英語力が十分でなければ、その労働に必要な時間はより長くなることが考えられます。RAにしても時間を取られるということは間違いありませんから、Ph.D取得に必要な時間が長くなる可能性が出てきます。それなりの覚悟は必要だと思います。
実際の学生の生活を考えると、会社で仕事をしながらというのは事実上難しいでしょう。私の知る限り、そういう例は聞いたことがありません。Master の場合でも学校の理解がないとなかなか難しいと思います。スタンフォードでは学部によっては特定企業からのパートタイムのMasterの学生を認めています。通常はフルタイムの学生に比べて、50%から100%増の時間がかかります。これらの学部は授業の内容をCATVで参加企業に配信しており、その企業の社員でパートタイムの学生となった人の多くは、その放送を通して授業を受けることができます。もちろん、試験などの際にはキャンパスにやってくる必要があります。
就職に関しては、この方の今までのキャリア、お持ちのスキルに依存するとしか申し上げられません。どうしてもシリコンバレーで就職したいというのであれば、シリコンバレーの労働市場に詳しい方にお尋ねになるのが正解かと思います。就職のための訪問であれば、可能性のある就職先を選定した上で、その企業を訪れるというのが順序かと思います。
on コラム Posted by jtpa at 10:31 | Comments (0)




