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2004年01月26日
技術交流会 : 第四回分科会開催します。
To: JTPA分科会 「技術交流会」参加者の皆様へ。
Cc: JTPA editorial members, JTPA management members
Fm: 松宮 博
皆様、明けましておめでとうございます。
技術交流会のお知らせです。
日時: 1月28日(水曜日) 6時半ー9時半
場所: Global Catalyst Partners
255 Shoreline Drive Suite 520
Redwood Shores, CA
Direction
http://www.gc-partners.com/html/contact.html
当日アジェンダ:
6:30 ネットワーキング
7:00 スタート、アジェンダ説明
7:05 甘利さんプレゼン (ある携帯端末製品に関して)
8:00 グループワーク(アプリケーション例)
9:30 終了
参加費: $5
昨年、各人に一回のみ、払っていただいた資金が底をつきそうですので、
新年からは、会ごとに徴収したいと思います。
それ以降のスケジュールです。
3月3日 グループ発表
(そろそろ、みんなの意見を発表しましょう。
この後必要であれば、再度、グループ発表の場を作ります。)
ひな祭りで、家庭サービスをしなければいけないという人は
ご連絡ください。あまりに欠席者が多いようであれば、
前後にずらしたいと思いますが。。。。
3月後半 IPに関しての法律セミナー
(分科会としてでなく、JTPAの一般セミナーとして開催します)
4月7日 仮題:OSのお話
on 技術交流会 Posted by jtpa at 16:34 | Comments (0)
2004年01月19日
コラム : タブー英語
大学の英語教育で学べなかったのは、「使ってはいけない英語表現」です。何気なく言った一言が、米国人をびっくりさせてしまったり、自分の使いたい意味の全く反対に受け取られてしまったことがあります。JTPAニュースレター編集部では、「タブー英語」と題して座談会を開きました。議論は米国の社会ではタブーとなっている文化背景にまで拡がりました。ご意見やご感想を是非newsletter@jtpa.orgまでお送りください。
■「Profanity」ルール?
Profanityとは、冒涜的な言葉や表現のことを指します。CursingまたはBad Wordsと言われることもある。基本的には禁句なので、使うときはよほど状況をわきまえないといけないだろう。
あえて原則をあげるなら、1)大勢の前で使わない。2)知らない人の前で使わない。3)公共の場で使わない。差別的なBad Wordsでなければ、法的な制限は無いが、他人の私有地内でこの言葉を使えば、追い出されたり、警備員を呼ばれてしまうこともありえる。日本の放送禁止用語同様、公共電波でProfanityを使うことは禁止されており、使った場合は罰金が科せられるらしい。。
しかし、Profanityを全く使わない会話というもの非常に不自然。友人同士で集まってふざあっている時、自分だけがProfanityを使っていなかっため、みんなにモラルに厳しい宗教にでも入っているかと勘違いされたことも。
■「F」Word
米国暮らしに慣れてきた外国人の中に、やたら「F」Wordを連発するのがアメリカ人らしい言葉遣いだと勘違いしている人も多い。そういう人と外で会話をしていると、その言葉の汚さに驚いた周りの人が眉間に皺を寄せていることに気がつく。やはり「F」Wordを使うのは相当気心の知れた友人との会話や、本気の喧嘩で威嚇効果を高めるぐらいに限るべき。
「駄目になった」と言うときに、Fxxked upは最悪の状態、Screwed upはそれより被害の少ない状態を示すという使い分けが可能だが、ScrewはFxxckと基本的には同義なので、どっちにせよ、公的な場では使うのには適さない表現。(I blew itという言い方もあるが、これはこれで問題あり)
■宗教関係
「Damn」も本来は宗教用語で「神により地獄に落とされる」という意味なので、あまり乱発してよい英語ではない。気にする人は、God→Gosh、Damn→Dang、Hell→Heckと言い換えている。
基本的に宗教の話はタブー。よほど親しい間柄か、あくまでもアカデミックな話をしている、と双方が理解していない限り、あまり他人の宗教について質問しないこと。宗教の自由は憲法で保障されているいるので、他人の宗教を非難したと見なされれば、裁判沙汰になることもある。自分の宗教を主張するのは認められているが、それが行き過ぎて聖書の一句をe-mailの末尾に引用したり、車に魚のステッカー(キリスト教のシンボル)を貼るようなタイプもいる。
宗教が理由で牛肉が食べれない、豚肉が食べれない、という人もいる。そういう人と昼食をとる時は自分のオーダーするものについて非常に気を遣ってしまう。敬虔な回教徒で、会議中だろうとどこだろうと時間になると床に座って必ずお祈りを忘れないという人もいて驚いた。自分の宗教が理由で休暇を取る人種も多いが、日本では見ない風景だろう。様々な違う宗教を持った人たちが集まっているので、彼らの文化を受け入れなくてはいけないというのもこの地域の性格か。
■性別・性的嗜好について
会社の女性が、床に置いてある文書の束を机に持ち上げようとしていたので、レディーファースト、と思って助けようとしたら、逆に「何で他の社員が誰でもやっていることを私が自分でやっちゃいけないの?私が女性だからこれくらいのモノでも重くて持てないとでも思っているの?」と絡まれたことがある。これは極端な例だけれど、性別の違いを強調するようなことを言うのはあまり好ましくない。例えば、「女性は感情的になりやすい」など。
また、気をつけなければいけないのがセクシュアル・ハラスメントとみなされるような行為。セクハラについてはそれだけで大きなトピックなので、ここでは深入りはしないが、日本では平気で口にでる「スタイル良いね」という誉め言葉も同性、異性ともセクハラになってしまうこともある。とにかく相手の身体的特徴について語るのは出来るだけ避けるのが一番。
同性愛がらみの差別的表現やジョークも危険。特にサンフランシスコベイエリアで働く場合は、会社の上司・同僚、そして仕事相手の中に必ず同性愛者がいると思っていた方が良い。何気なく映画やTVで聞いた同性愛者についてのジョークを使ったところ、差別的発言と受け取れられ、大きなトラブルに巻き込まれるのはよく聞く話。
ある会社で、聖書中の同性愛者を弾劾する一節を自分のキュービクルに貼っていた人がそれを理由にクビにされ、宗教の自由をタテにクレームをつけたところ、宗教の自由を理由に、人権損害をすることは認められない、と言われたそうである。どちらも合衆国憲法で保証されている自由だが、「人権」のほうが優先するようだ。
ただ、同性愛に関しては、住んでいる州、コミュニティによって同じアメリカでもだいぶ人々の態度が違うので、上のような事例を一般論とすることは難しい。
■名前を呼ぶ
米国はどんな目上の人相手でもファーストネームの呼び捨てが許される、とされているが、人によっては不愉快だと思う人もいる。また、西海岸では初対面からファーストネーム呼び捨てが横行しているが、他地域では必ずしもそうでない。
ビジネスシーンでは、社内の人はいきなりファーストネームで呼んでも大丈夫なことが多いが、社外の人に対しては最初はMr/Ms/Drなどの「尊称(prefix)つき」で呼びかけ、本人がファーストネームで呼んでくれ、と言うまで待つのが良い。医者さんや博士号を持っている人は性別を問わずDr.を使えば間違いない。
Ms(「ミズ」)は女性一般に使えるので、相手が結婚をしているかしていないか分からないとき用いる。仕事の場で知り合う女性に関しては、結婚してることがわかっていても相手がMrsをつけろといわない限りMsを使った方が安全。
フォーマルな呼びかけでMrs.を使う時は、たとえばJohn Smithさんの奥さんだったら、Mrs. John Smithになり、本人の名前は出てこないという、驚くべき男性上位ルールがあるので要注意。なので、結婚しても別姓の人に対して、Mrs. (旧姓)と呼びかけるのは間違い。
アメリカ人の子供が自分の事をファーストネームで呼び捨にするのは不愉快だ、と思う場合は子供本人に対し、MrやMs、Mrsをつけてほしいと申し入れるべき。
■年齢を聞く
一般的に、年齢を聞くことはタブーとされる。特に、採用面接で年齢を聞くことは法律で禁じられているので要注意。
年功序列という概念が無いため、上司の方が部下より若い、などということは日常茶飯事だが、だからと言って年上の人に経緯を払わない、というわけではない。また、年上の人も年齢が上だからというだけで偉ぶることはせず、日本のように年齢が下だということがばれた瞬間に相手の態度が急変する、ということもない。
■ジェスチャー
中指を突き立てる仕草はもちろんタブーである。公共のTVでは指にモザイクさえかかってしまう。日本人が中指でモノを指さしていることがあるが、見ていて気が気でない。
肘の内側をもう片方の手のひらでつかんで、肘をまげて拳骨をつくって上に突き出すのも同じ意味。無意識にストレッチでやってしまいそうなポーズなので、要注意。
■危ない日本語
「おしい!」や「おいしい!」と思わず出てしまった日本語が「Oh Sxxt!」と聞き取られてしまい、不愉快そうな顔をされたことがある。「駄目!」も「Damn it!」に聞こえるので危ない。
■直訳英語
あまりに部屋が暑いので、「I'm hot.」と言ったら、みんなが驚いてしまった。「私はセクシー」と自分から言ったことになるのだから。また、「hot」には「発情している」というニュアンスもある。
■似ている単語で間違い
「Naturalist(自然公園などにいる博物学者)」に会った話をしようとして、「Naturist」に会ったと言ってしまった。Naturistとはヌーディストのこと。
レーザーによる目の手術で視力を上げた友人の話を聞いて、目が悪い私も是非「Eye Surgery」を受けたいと言おうとして、「Eye Injury」を受けたいと言ってしまった。「Surgery(手術)」と「Injury(怪我)」では全く逆の意味になってしまう。
また、英語の授業で、「precipitation(降雨)」のつもりで、「prostitution(売春)」と言った人もいる。
on コラム Posted by jtpa at 20:23 | Comments (0)
2004年01月13日
コラム : レイオフの真相を追う
昨年もシリコンバレーには多数のレイオフのニュースが流れました。『レイオフと背中あわせ』という一面も、ここシリコンバレーは持っているのです。今日はそのレイオフについて実際にレイオフを体験されている方のお話をまじえながら、『レイオフ』の真相を追ってみました。
<日米レイオフの違い>
・アメリカにおける労働契約はat will契約である。at will契約とは双方向にフェアな契約で、社員はいつでも辞めても良い。しかし、裏を返すといつでも首になることを意味している。
・アメリカの雇用は、その場限り。仕事が無くなり、人に余剰感があれば、すぐさまレイオフ。人が足りなくなったら雇い直せば良いという発想なのだ。日本は仕事がなくなったとしても、人材をキープして育てあげるという発想が根強い。純和風の組織と個人は運命共同体的な発想はアメリカには薄い。
・日本にはまだまだ終身雇用的発想が根深いと言ってもいいだろう。しかし米国では終身雇用なんてありえないのが通例。だから中にはレイオフされても「けろっ」としている人すらいるのだ。
・3年間でレイオフ3回目という人もいる。中には「人生7回は転職する。」と豪語する人もいるほど。
<レイオフの予兆>
・とあるバイオベンチャーでの話。ある日、社内に衝撃が走った。レイオフの噂が社内を駆け巡ったのだ。案の定1週間後にレイオフが発表され、残り1週間で雇用が終了するという通達を受けた。しかし、この後のフォローがアメリカらしい。面接の心得からイミグレーション問題のコンサルティングまで、幅広く再就職虎の巻を伝授された。おかげで就職活動も落ち着いて行えた。
・とあるコンサルティング会社での話。その会社では、オフィスに社員がやたらいるのは仕事の受注が減ってきている表れだった。なぜならプロジェクトに乗ったコンサルタントは客先に常駐するからである。オフィスに社員がわらわらといたので、「これはやばい!!」と皆感じていた。数日後、案の定レイオフが発表された。
<荷物のまとめ方>
・ある会社の例。レイオフされた直後、ダンボール箱を一つ渡される。ガードマンの監視の目の前で、私物を箱に収め、即刻退出を命じられる。厳しい。
<レイオフ通達>
・ある会社の場合。「皆さん、〇時からMTGをやります。集まってください。」突然社員全員が召集された。MTGがはじまると、CEOが会社の経営状況が悪化していることを述べる。レイオフ勧告劇の幕開けだった。MTGが終わると、社員一人一人の所に人事が回ってきた。あなたは「残留」。あなたは「レイオフ」。肩を落とす者もあれば、安堵のため息をつく者も。実は会社に残る人だけに、前もってレイオフがある旨こっそりと連絡がされていた。
・ある会社の場合。「資源の配分を考えると幾つかのプロジェクトを打ち切る必要がある。」そんな説明があった。その後、「今後君に改善点が見られなければ、戦力外通告(Counseling Outという表現をしていた)を行うことになる」という勧告を受けた。しかも「改善勧告を実施した」という証明書にサインをすることすら求められた。(今までレイオフをしたことのなかった会社だったので、随所に不慣れな部分が如実に表れていた。)数十人のレイオフ枠の中に、自分も含まれているというのはなんとなくわかっていたが、調度転職も考えていた所だったので、レイオフの波に乗ずることとした。
<レイオフ(layoff)とターミネーション(termination)の違い>
・レイオフ(layoff)とターミネーション(termination)、どちらも日本語に訳すと『解雇』であるが、どうちがうのだろうか?ターミネーションは、社員のパフォーマンスが期待値以下なので、首を切ると言ったところだろう。一方レイオフとは会社の都合によるもの。保証金や休みなどを社員に譲渡してでも、会社を辞めてもらうといったところだろうか。
・またレイオフは会社の弱みを見せることにつながることもある。対外的にも「あの会社は経営が危い」と噂がたってもおかしくないのだ。それ故残った人の中でも、会社に見切りをつけて辞めていく人もいるほどだ。優秀だと思って残して置いた大事な社員が辞めていくというリスクを同時に会社は負っているのだ。
<レイオフ裏話>
・なまじ「仕事がつまらないあ、辞めようかなあ…」と悩んでいる時はレイオフされた方がお得なことも。保証金や未消化の休みをもらえるからだ。自分から辞めるなんてもったいない!?
<レイオフされたら何をする!?>
・映画をヒタスラ見て気分転換したり、ここぞとばかりに長期の旅行をする人もいる。
・もちろん就職活動。面接時に今までの業務実績を発表しなければならなかったので、その資料作りに勤しんでいた。と同時に知人友人に就職先を紹介してもらうようメールで連絡することも怠ってはいなかった。そのつてで面接のアポも取り、資料もばっちりで、無事再就職に辿り着いた。
・今度レイオフされたら、小説でもゆっくり書こうかな。(笑)
<出世を素直に喜ぶべきか?>
・給料の高い人ほど、レイオフの可能性も広がっていく。そういった人程会社の経費がかさむから当然といえば当然だ。また上に上がれば上がる程、レイオフされても、次のポストを探すことが難しくなることも否めない。そう思うと出世も必ずしもいいことではないのだろうか?
<レイオフされた時の心情>
・非常にナーバスだった。H1ビザ(労働を条件にUS滞在が許されるビザで、職を失い、次の職が即座に見つからない場合は帰国しなければならないビザ)での滞在だったので、日本帰国が頭をよぎり、とてもナーバスだった。無事すぐに次の仕事が見つかったので良かったが。
<レイオフ対策>
・ここシリコンバレーでは、レイオフは当たり前のようにあるもの。ならばレイオフされた時の準備をしておくことが大切だ。レジュメ(履歴書)を定期的にアップデートしておくことは基本中の基本。たとえささいなことであろうとも。
・いざという時にはやはり人脈がモノを言う。レイオフされた時、同僚が精神的にサポートしてくれた。中には一生懸命に仕事先を探して紹介してくれる者もいた。親身になってサポートしてくれたことには本当にびっくりしたし、今でも感謝している。逆に同僚がレイオフされれば、親身になって彼らをサポートする。ここシリコンバレーでは困った時はお互い様で、こういったネットワークがものを言うのである。普段の仕事をきっちりこなして、確実にネットワークを構築していこう。
・レイオフされた時、同僚や友達、お世話になった方々にレイオフになった旨をメールで連絡した。なんと、3時間以内に5人もの人から返事が返って来た。内容は次のようなものだった。
「いつでも相談に来て欲しい」
「ゆっくり次の仕事をさがせばいいじゃないか」(当時既にグリーンカードを保有していたので、滞在の問題がなかったから)
「こんな仕事があるが、やってみないか?」
持つべきものはネットワークである。
・ネットワークを上手に構築していたある人の話。この芳しくない景気の中で、レイオフ後2週間でなんなく仕事復帰を達成した。そんな彼は還暦に手が届く56歳。もちろん実力があっての話だが、恐るべし、「ネットワーク」!!。
・アメリカでは自分より年下の人が上司になることも少なくない。そんな時でも卑屈にならず、自分の経験をもとに、彼ら、彼女らに助言をすることで、信頼関係を築いていくことはとても重要なことだ。そうすることで人間関係ができていき、仕事がスムーズになるだけでなく、こうやってまた一つネットワークが作られていくのである。
・レイオフされた場合、ここシリコンバレーでは部下に仕事を紹介してもらうことすらある。上であろうが、下であろうが、誰とも精神誠意を持って接し、人として信頼されることが大切なのだ。いかなる時も、悪口だけは絶対駄目。
on コラム Posted by jtpa at 11:34 | Comments (0)
2004年01月05日
プレスリリース : 日経ビジネスExpressに技術交流部会紹介記事掲載
2003年12月17日に、日経ビジネス定期購読者向けサイト、日経ビジネスExpressで、JTPAの技術交流部会が紹介されました。
以下は記事の冒頭部分です。
「世界最強のPDAを作ろう! シリコンバレーの日本人技術者有志が動き出す」
世界最強のPDA(携帯情報端末)を作ろう――シリコンバレーに住む日本人技術者の有志が集まり、今までにない使い勝手の良い「ドリームPDA」を開発しようというプロジェクトが動き出した。
このプロジェクトの発案者は、地元の大手計測・分析機器メーカー、アジレントテクノロジーに勤める松宮博氏。半導体チップの自動計測器の心臓部を設計するハードウエアデザインエンジニアである同氏は、「ソフトウエアなど自分の専門外の技術を勉強するために、勉強会を始めたかったのがきっかけ。ただの勉強会だと人がなかなか集まりにくいと思ったので、具体的な目標を定めることにした」と言う。
(シリコンバレー支局 影木 准子)
on プレスリリース Posted by jtpa at 15:54 | Comments (0)
ニュースレター : No.10 2004年1月号
はじめに
新年あけましておめでとうございます。シリコンバレーは、いきなりの暴風雨で年が開け、その後毎日朝は霜の降りる寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。JTPAも段々と参加される方が増え、技術交流部会やニュースレターの集まりも充実してきました。どの集まりも毎回新しい参加者の方が来られ、オープンな集いですので、お気軽にご参加下さい。
それでは2004年1月号のニュースレターをお楽しみ下さい。
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Contents:
1 大学生・大学院生・若手技術者のためのSilicon Valley Tour参加者募集
2 日経ビジネスExpressに技術交流部会紹介記事掲載
3 第3回技術交流会開催報告
4 コラム:ネットワーキングの重要さ
5 コラム:英語の面白い表現や、変わった表現
6 次回イベント:シリコンバレーの職場で役に立つ、正しいフィードバックのためのワークショップ (2月5日)
編集後記 (by戸谷茂山編集長)
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1 大学生・大学院生・若手技術者のためのSilicon Valley Tour参加者募集
日本の若い技術者・研究者を対象としたシリコンバレー・ツアーを行います。参加者の方に、“シリコンバレーの日本人インサイダー”との交流を通して、「どんな働き方があるのか」「どんな風に働いているのか」といった具体的な姿に触れ、今後のキャリアパスを考える参考としていただくのが目的です。
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2 日経ビジネスExpressに技術交流部会紹介記事掲載
2003年12月17日に、日経ビジネス定期購読者向けサイト、日経ビジネスExpressで、世界最強のPDAを作ろう! シリコンバレーの日本人技術者有志が動き出す」と題して、JTPAの技術交流部会が紹介されました。
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3 第3回技術交流会開催報告
12月10日に、第三回技術交流会を開催しました。
当日は、初参加の方5名を含め、15名の方々が参加されました。
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4 コラム:ネットワーキングの重要さ
シリコンバレーには少しずつ景気が回復してきている兆しが見られてきました。しかし、労働賃金が比較的安いアジアへ雇用がシフトしつつあり、一部のメディアでは『雇用なき景気回復』とも題される程で、エンジニアにとってここシリコンバレーで職を維持することの難しさを痛感させられる今日です。 本日はそんな厳しい雇用環境下でありながら、シリコンバレーで逞しくご活躍されている東原朋成さんをお招きし、シリコンバレーでネットワークを築く秘訣について編集部において議論を行いました。
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5 コラム:英語の面白い表現や、変わった表現
日本で習った英語と実際に米国で使う英語とは全くの別物です。JTPA編集部では、英語の面白い表現や、変わった表現などについて座談会を開きました。ご意見、感想などをnewsletter@jtpa.orgまでお送りください。
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6 次回イベント:シリコンバレーの職場で役に立つ、正しいフィードバックのた
めのワークショップ (2月5日)
対人関係は難しいもの。違う文化で育った人となればなおさらです。アメリカ人の同僚・部下・上司にどうやって正しいフィードバックをするか・してもらうかをテーマに、専門のトレーナーを招いて、2月5日にRedwood Cityにてワークショップを行います。近日中に申し込みを開始する予定です。
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編集後記 by 戸谷茂山
最近マイケル・ムーアの「Bowling for Columbine」をDVDで見ました。マイケル・ムーアは米国では特にリベラルな映画監督として知られおり、「Awful Truth」など社会批判のTVドキュメンタリー・シリーズでも有名です。
彼の意見に同意するかしないにせよ、「Bowling for Columbine」は彼の今までの米国社会の根本的な問題ををコロンバイン校銃撃事件をきっかけに上手に指摘してあったのは見事でした。
彼は、Barry Glassner著の「The Culture of Fear」を引用し、「米国人はいつも自分がいつ襲われるか分からないというFear(恐怖)のために銃を持ち歩き、だれも相手を信用せず、何かあれば正当防衛を建前に攻撃しあう癖があると」暗示します。これが米国の殺人事件が他国と比べても異常に多い理由だともいいます。
銃規制が同程度のカナダで銃殺事件が少ないのは、カナダ人に「The Culture of Fear」が無いためだともいいます。これは、社会保障などがしっかりと整っている社会では国民がFearを持たず、安心して暮らせるからのようです。
さて、確かに弱肉強食の徹底した米国で、社会保障をもう少し向上する必要があるのは私も合意します。正当防衛についての教育も見直されなくてはいけません。
しかし、マイケル・ムーアの意見は私には「隣の芝は青い」とも聞こえました。米国の競争社会は厳しいですが、そこに身を置き、自分のことは自分で守らなくてはいけないという意識を育て、自分という個人の自立を達成することは、人間にとって、とても精神的に健康なことではないでしょうか。この社会で落ちこぼれないようにするため、自分を向上させていなくてはいけないのも大事なことで、これが自分の日々の生活をいつも新鮮にしてくれている気がします。
最後に、米国の徹底した競争社会がいままでの多くの技術の発展を支持して来たことも事実ではないでしょうか。アカデミクスへの執着も「知らない」ということへの「Fear」があってこそ出来ることです。
私の友人の間で、こんな会話がありました。もしも火星人が地球を攻撃してきたら、先陣をとって火星人と戦える力を持ちえるのは米国だけなのじゃないか、と。
<<蛇足 by 渡辺千賀>>
映画Independence Dayが封切された頃、私は香港にいたのですが、現地の映画館では、アメリカ人主導で宇宙人から地球を守る、というプロットに
「Why do we have to wait for the stupid Americans!!」
といった野次が飛び交っていました。本当に宇宙人が攻めてきたらどうなるか見ものですね。
on ニュースレター Posted by jtpa at 10:50 | Comments (0)
2004年01月04日
コラム : 英語の面白い表現や、変わった表現
日本で習った英語と実際に米国で使う英語とは全くの別物です。JTPA編集部では、英語の面白い表現や、変わった表現などについて座談会を開きました。ご意見、感想などお送りください。
■No Exceptions Takenでバンザイ
文書の承認を協力会社にお願いしたところ、「No Exceptions Taken」と書かれて文書が戻ってきた。「Approved」とか「Not Approved」なら分かるが、「No」 Exceptions Takenでは良く意味が分からない。同僚に見せると、「良かったじゃん」というので、どうも承認されたらしい。日本語に戻すと、「例外を認めず」つまり、提出された書類が「そのまま」承認されたということ。ちなみに、文書に訂正がされている場合、「Implement Exceptions Noted」(訂正の通り実施せよ)となる。
■Double Negativeの謎
二重否定を一文に使うと、肯定文になると学んだ。つまり、「I don’t think you are not Japanese.」といえば、「あなたが日本人じゃないワケないでしょう」、つまり「あなたは絶対に日本人でしょう」となる。しかし、日常でよく聞くDouble Negativeには「I don’t know nothing.」というのがある。二重否定の文法を使うと、これは「私は何でも知っている」になってしまう。実は、これは強調のための二重否定なので、「私はなーんにも知らないよ」が本当。加えると、「I don’t know nothing.」とは俗っぽい使い方なので、ブルーカラーの人達の間でよく使われる。普段の会話では「I don’t know anything.」を使うのが妥当。
■同意のためのYes/No
「This color is not blue.」(この色は青じゃない)に同意するときは、Noを使うのが正しい文法。つまり、文章に合意する必要があるので、Noとは文のNotにかかっているわけ。では、相手が「I don’t think this color is blue.」といったら、Yes Noのどちらで対応したらいいの?一番硬い答え方が、「No, this color is not blue.」 とフル・センテンスで答えること。「Right」「Agreed」「Correct」と相手の意見に合意を示す単語も利用価値大。
■色々な意味で使える「Get」
バスケットボールをやっていると、Getという簡単な単語を使った表現があちこちに。簡単な単語は色々な意味に取れるので、一瞬意味がわからず戸惑うことも。「彼を追いかけろ」には「Get him」。「こいつをマークしたぞ」は「Got him」。「ガッチャガッチャ」と聞こえるのは、「I got you, I got you.」の俗な言い方。相手の言っている意味が分かったり場合に使うが、バスケットボールという状況下なら、「マークしたぞ」とでもなるのだろうか。
■西海岸の英語
西海岸の英語は東海岸と比べるととてもカジュアル。映画の「Legally Blond」では、西海岸育ちのギャル風の主人公がいわゆる西海岸英語を東海岸で連発して白い目で見られる。例えば、「like」やたら文に混ぜて話してみたり。「like」とは「のようなー」という意味合いがあり、文章に曖昧な響きを加える。「I was like so upset.」など、別にLikeが文法的に必要なくても挿入されており、「私はすごい怒っっちゃてー」というような感じになる。「He said “I don’t care.”」の代わり、「He was like “I don’t care.”」というデタラメな使い方もする場合も。
加えて、「R」の発音が強いのは東海岸の上流階級の英語によく見られること。Rを無理やり足して発音する単語さえある。例えば、Ideaも、「i-dir」とさえ聞こえる。
■Not Acceptableは強烈な否定か?
Not Acceptableとは「受け付けられない」と直訳出来るが、実際にこれは非常に強い否定を表す。例えば、返事が随分と遅い協力会社に「This level of response is not acceptable.」とE-mailを書いたところ、これを読んで怒った協力会社の社員は、これを私の上司に転送してしまった。おかげさまで私は自分の上司に一時間もこっぴどく怒られることに。とくに契約関係の中で、相手に「Not Acceptable」を使うと、これは相手の仕事が契約不履行だという非難につながり、この一言が契約関係のトラブルを起こすことも多々。
逆に、社内ではやたら「Not Acceptable」を使う人も多いという体験のある人も。社風も関係するのだろうか?
(参照:シリコンバレーで働いて気づいたEメール利用・暗黙のルールの「厳しいことを書かない」http://www.jtpa.org/column/000095.html)
■At/To
相手に(被害を与えるため)石を投げつけるのは、I throw a stone at him.なのか I throw a stone to him.が正しいのか?文法的にはI throw a stone at him.が正しいはず。At, to, with, on, uponなど助詞の使い方はネイティブでもないと分からないのが悔しいところ。実際に日本語の「へ」「に」と近い文法なので、米国人でも助詞の使い方が曖昧な人も多いくらい。わたしの近所の米国人には、I throw a stone to him.と言い張る人までいる。自分の身内や、いつも一緒に仕事をしている米国人の情報を信じてしまいがちなのは、日常英語を学ぶ上で一番危険なこと。
■Tall iced latte かIced tall latteか
トールサイズのLatte(エスプレッソをミルクで割ったもの)を頼もうとして、Tall iced latteと頼んだところ、Iced tall latte?と言い直された。文法上のヒエラルキーなら、サイズが一番上にくるはず。Princeの昔のヒット曲もLittle Red CorvetteでRed Little Corvetteではない。コーヒー屋の店員に聞いても、理由はわからないけれど、Iced tall latteが正しい使い方だと言い張る。
その後、店員の立場になって考えてみると、まず、オーダーを受けたら、最初にカップを選ばなくてはいけないことに気がつく。まず、アイスかホットで、プラスチック・カップか、紙コップを取らなくてはいけない。最初にIcedを付ければ、コーヒーを用意する店員は、まず最初にプラスチック・カップの棚に手を伸ばして、サイズ選びをすれば良いということになるのでは?つまり、Iced tall latteとは業界用語ではないのか?
■ベビーシッター
日本語の新聞に、ベビーシッター(親の留守中に赤ちゃんの世話をする仕事)をしたいという広告が出ていた。在米12年で英語も教えることが出来るとのこと。しかし、その広告には、英語で「Baby Shitter」と綴ってあった。ちょっと不安・・・・
■見出し英語を使おう
フセインが捕らえられた次の日、新聞の見出しは「GOT HIM」だった。つまり、「We Got Him」を略した見出し英語である。会議などで皆の意見などを黒板などに書くときも見出し英語が早いので使いやすいはず。しかし、日本できちんと文法を習った日本人にとって、見出し英語に普通の文章を「崩す」のも大変な作業なのである。例えば、「この文書は手直しされている」という英文はThis document has been revised.といったフル・センテンスになる。これが見出し英語ならDocument revisedとなってしまう。どうしても受身文についてキツク教育を受けた私は、Document being revisedとbeingを足してしまいがちだ。後々で会議の議事録を見ると、自分の書いた議事録だけやたらbeingがあちこちにある。文法的に正しくてもやっぱり見ているとオカシイ。
■アメリカでよく使われるが日本で使われない用語など
「この家はTurnkeyだ」というと、すぐに住める状態であることを示す。つまり「鍵を回すだけ」という意味は、完成されていることを意味する。家だけに限らず、Turnkeyは商品が完成され使用に適している状態などにも利用する。
OTDはOut to Doorの略語。「ドアから出る」というのは、商品が店を出るときの最終的な価格のこと。つまり商品の価格が、税金や手数料、全てを含んだ状態のことを言う。自動車を買うときなど、ディーラーは手を変え足を変え値段を曖昧にするので、「じゃあOTDでは?」と聞けば、相手はこちらが最終的に小切手に書く金額を言わなくてはいけなくなる。ちなみに、ディーラーでは頭金のDown Paymentを「Down」を略する。
FYIはFor Your Informationの略。相手に特に返事を求めていない連絡の時に使う。
RSVPはRespondez s’ll vous plaitの略。フランス語の用語で、「返事をしてください」という意味。招待状などに「RSVPをXX日まで」という具合に使う。s’ll vous plait自体がPleaseという意味なので、Please RSVPという使い方は間違い。
■米国人も混乱する英語
Affectは影響(特に悪影響)を及ぼす意味があるが、Effectは何を自分のおかげで成し遂げるという意味がある。発音が近いせいか、米国人も混乱して使い間違えることが多い。時々、「Affectだっけ?Effectだっけ?」とネイティブスピーカーである米国人に聞かれるとさすがにムカツク(?)
■Crazy
クレージーというと、気が狂ったという意味があるが、ちょっと変なことがあると米国ではすぐこの単語を使ってしまう。例えば、「今日は一日どうだった?」と聞くと、ものすごく忙しい一日だった場合、「It was crazy」と答える。わき目もふらず、感情的になってがむしゃらに働く彼をHe was going crazyと表現することも。「He drives us crazy」と言えば、彼は私達を困らせるという意味合いになる。
■便所
Restroom, bathroom, powder room, lavatoryなど、便所を示す単語が多い。Powder roomは英国で良く使われる。飛行機の中はなぜかlavatoryが使われる。数十年前、まだ日本人にとって海外旅行がここまで一般的になる前、とある地位の高い日本人が飛行機にはじめて乗って米国に来る事になった。彼は便所に行きたくなり、便所らしき部屋の扉の前までいったが、lavatoryという単語をなぜかlaboratory(研究室)と勘違いしてしまい、米国に着くまで便所に一度もいけなかった、という話があった。英語に自信が無いため、誰にも質問できなかったというのは分かるが、なぜ飛行機に研究室が並び、そこに乗客が次々に入っていくのかという疑問が彼には起きなかったのだろうか?
■Throw Away
Throw Awayは直訳すると「投げ出せ」。実際には、ゴミを捨てるとか、アイデアなどをあきらめるという意味もある。相手が「手にもっているものを『捨てたら?』」という意味で「Throw Away」と言ったのに、思いっきり放り投げてしまったことがある。
2004年1月5日
on コラム Posted by jtpa at 23:07 | Comments (0)
コラム : ネットワーキングの重要さ
シリコンバレーには少しずつ景気が回復してきている兆しが見られてきました。しかし、労働賃金が比較的安いアジアへ雇用がシフトしつつあり、一部のメディアでは『雇用なき景気回復』とも題される程で、エンジニアにとってここシリコンバレーで職を維持することの難しさを痛感させられる今日です。 本日はそんな厳しい雇用環境下でありながら、シリコンバレーで逞しくご活躍されている東原朋成さんhttp://www.jtpa.org/interview/000111.htmlをお招きし、シリコンバレーでネットワークを築く秘訣について編集部において議論を行いました。
シリコンバレーでは職を探すには『ネットワーク』が大切であると良く耳にします。簡単に言ってしまえば、「人脈」であると思うのですが、日本とアメリカではそのネットワークの捉え方に違いがあるように感じられます。日本ではネットワークといっても「知り合い」や「友人」という意味で表現されることが多く感じられますが、ここシリコンバレーではもっと深いつながりを意味しています。日本のネットワーキングは友達の輪以上のものにはなりませんが、シリコンバレーでは個人の紹介や、推薦によって職を得るのが一般的であるといって過言ではありません。
日本の会社で採用に関する決定権を握るのはあくまでも人事であって、マネージャーではありません。とある会社の常務レベルの人と話をしていて気に入られ、相手が「採用したい」と言ってきても、結局はその会社の人事による一般用の採用試験を受けなくてはいけなかったという話さえあります。アメリカの人事は人事に関する情報処理という「人事の端末事務」が仕事であって、採用について決定権を持ちません。アメリカのマネージャーは多くの日本の管理職とは異なり、採用権をもっていることが多く、人材の発掘から、採用までをマネージャー自身が行うことも少なくありません。さて、全く知らない人を採用することはリスクが高いので、採用するサイドもネットワークをもとにより良い人材を探す訳です。元同僚や知人のつてをもとに探すのが最初のステップです。ですからやはりネットワークがものを言うのです。
〇〇社の■■さんというような、組織に属する個人ではなく、一人の人間としての『個人』対『個人』の関係がシリコンバレーではとても重要なのです。日本人の駐在員の妻達の間で階級社会があるといわれます。これは、駐在員達が、自分の会社と自分を同一化して考えるという日本式の社会文化があるからです。集団の中の個人意識と一人の人間としての個人意識、その意識の差が、日本とアメリカでネットワークを考える上での大きな違いといえるのだと思います。それ故『誰』と付き合いがあるかはとても大切なことなのです。
日本と違い、アメリカでは自分の上司だった人が自分の会社の下請けで働いていることなども多々あります。下請けのメーカーの社員だった人が次の月に自分の部署の上司になっていることもあるくらいです。これは上記の「個人」に重きをおくアメリカ社会の象徴です。だから、誰にでも誠意ある態度であたり、良い関係をいつも築いておくのが大事なのです。評判が自分の出世や転職を妨げることになっては困りますから。日本では下請けイジメなどがありますが、米国ではそれを絶対にやってはいけません。コミュニケーションも大事です。留守中に電話を貰ったらら、必ず一日以内に電話をするなどのマナーも信頼を築く方法です。
確実なネットワーキングには二通りの方法があります。仕事をした元同僚を当るか、リクルーターを使うかです。仕事を通じてネットワーキングを創り上げることはとても実際的です。一緒に働いたことのある人達は、元同僚ですが、単なる元同僚で終わりません。共に働いた経緯があるからこそ生まれた信頼関係のある『この人』、という人達です。まず自分が誰が探している時、最初に候補になるのは元同僚達です。人の推薦で人を見つけるのは想像以上に大変なことなのです。
リクルーターは、自分が以前に世話になったヘッドハンターを使います。このヘッドハンターは、以前にヘッドハンティングした自分を財産だと考え、大事に扱ってくれます。ヘッドハンティングした人間が移った先で結果を見せていることは、自分の評判にも響くからです。良いリクルーター、悪いリクルーターは質問してくる内容で分かります。良いリクルーターは的の得た良い質問を多くしてきます。質問が少ないリクルーターは本気で人を探しているとはいえません。リクルーターは不動産屋に似ているといわれます。我々は不動産と同じような「商品」なのです。
もっと広い意味でネットワーキングの始め方を考えると、まずは知り合いを増やすことに始まります。ネットワーキングパーティーでは、3タイプの人と知り合えといわれます。1)自分に利益をもたらす人。2)自分の製品、技能を買ってくれる人を紹介してくれる人。3)自分の情報収集に役に立つ人。この3タイプに注目すれば、有用なネットワークにつながる可能性があります。実際にネットワーキング・パーティで出会った人から大きな仕事を貰うことになったような例もあるからです。
最近登場して来たのが、https://www.linkedin.com/のようなインターネットを利用したネットワーキング・ツールです。このウェブサイトでは、自分から知人を通じて拡がるネットワーキングを「見る」ことが出来ます。例えば、自分がどうしてもコンタクトを取りたかった会社で働く人が自分の知人を通じたところたったの2Degreeの関係であることに気づくこともあります。まだ若いウェブサイトですので、発展途中の感がありますが、潜在的な可能性はとても大きそうです。
加えて、最近は個人でBlogを持っている人も増えています。このBlogも戦略的に自分のPR用にデザインすれば、自分を良く知ってもらうのに役立つかもしれません。レジュメに自分のBlogのアドレスが書いてあれば、本気で採用を考えている人なら必ず見てくれるはず。
ここアメリカは職を見つける時には面接だけでなく、『レファレンス』というものがとても重要になってきます。レファレンスとは自分のことを良く知っている第三者に、職を得たい会社に推薦や証明をしてもらう仕組みです。レファレンスは通常は三通提出するのが慣わしです。そのため、レファレンスを頼む知人を常に3人キープしています。毎月必ずメールをして連絡をとっていますし、定期的にランチにも誘って交流をはかるもの必要です。彼らは決まったコンファレンスに参加する習性がありますから、そういった特定のコンファレンスには積極的に参加する必要もあります。彼らの連絡先ももちろん定期的にアップデートも忘れないように。連絡が取れなくなってしまっては大変ですから。レファレンスが必要になってから必死になって居場所を探す始末になっては困ります。
レファレンスは自分を一番知っている人に用意してもらうのが常です。もちろん「ビッグネーム」にレファレンスを書いてもらえば強みになりますが、その人が自分のことを良く理解しているのが大事です。日本人で過去にコネを利用して、自分が一度も会ったことが無い当時の総理大臣に推薦文を書いてもらって米国の大学に提出したという笑い話がありました。
非常に計画的・戦略的にネットワークを築く努力が必要です。特別に戦略的に動いているな人達もいます。たとえばインド系の人達です。ある会社のインド系のエンジニア達のネットワークの構築力や職探しのエネルギーには驚かされます。彼らはお昼11時半頃になるとさっと席を立ち、お決まりのレストランに集合して、シリコンインディア(http://www.siliconindia.com/)という雑誌を皆で読みながら、転職のチャンスを伺ったり、情報交換をするなどとても熱心なようです。またあるエンジニアの知人は高いお金は掛かるけれども、無理してでも子供達を必ず名門学校に通わせるそうです。理由は3つあって、一つは子供達に高い教育を受けさせること。これはごくごく自然な発想ですね。しかし残りの2つの理由がとてもユニークで、子供達に良質なネットワークを幼い頃から築かせてあげること。そしてなにより、子供の親同士で良質なネットワークを築ける点だそうです。正に計画的かつ戦略的ネットワークです。インド人に限らず、あるエンジニアは自分の子供を無理やり高級住宅地の私立小学校に入れています。このPTA会には、自分の会社のVIPが沢山おり、子供を学校に入れた本来の理由は、PTAを通じて自分の社内でのネットワークを広げる目的があったのです。
もちろん言うまでも無く、仕事を見つけるには実力が最も大切です。またその実力をアピールするレジュメ(履歴書)がとても重要になってきます。いずれにせよ、人よりも少し能力が高いだけではここシリコンバレーではもはや職を得ることは難しいのです。実力があって、さらにそれをアピールでき、ネットワークをもってして始めて職を得るための道が開けるのです。レジュメのアップデートを怠ってはいけません。レジュメも一種類とは限りません。例えば、自分の職種にもよりますが、東原さんの場合は、エンジニア用、マネージャー用、そして日本へ進出を考えている米国企業向け用のレジュメの3種類のレジュメを常に用意しています。聞くところによるとアメリカでは相当地位の高いマネージャーでもレジュメを日々更新しているそうです。それほどレジュメによるアピールが大切なのですね。書き方としては、『何ができる』という表現ではなく、私は『あのプロジェクトでこれをやり遂げた』という実績をアピールすることが大切です。あとこれは余談になりますが、趣味の欄も十分に活用して、読み手を惹き付けるものがあると良いでしょうね。『合気道で黒帯を持っている』とか、『茶道』なんて書くと、ここアメリカでは受けがいいかもしれません。読み手が合気道をやっていて、黒帯をまだ持っていなかったりしたらなおさらです。きっと尊敬されてしまうことでしょう。
組織の中の個人ではなく、自分が一人の個人でしかないという意識がまず大事であることを強調しておきます。そして、個人である自分という商品の価値、つまり実力を磨き、そして、戦略的に日々豆にネットワークを築いていくことが米国でサバイバルするのにはとても大切なのです。
2004年1月5日
on コラム Posted by jtpa at 21:56 | Comments (0)




