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2004年02月28日
インタビュー : 後藤牧子氏
2004年2月28日
JTPAニュースレター、マンスリーインタビューの第4回目は、教育機器や玩具向けの半導体チップを開発するアプローズテクノロジーズで新規事業開拓マネージャーを務める後藤牧子さん。後藤さんは大学を卒業してから思いがけず半導体の世界に飛び込み、『縁』があってシリコンバレーに来られました。アプローズ社はシリコンバレーではまだ珍しい、日本人のチームが創業したベンチャー企業で、後藤さんは共同創業者の一人でもあります。また、映画「ラスト・サムライ」のヒット以降、町で見ず知らずのアメリカ人男性から「あの映画を観たか」と一度ならず声を掛けられたことがあるという後藤さんは、おそらく彼らが後藤さんを見て、(勝元の妹“たか”を演じる)小雪を思い出すからではないかと思われることも、ここに付記したいと思います。
――津田塾大学国際関係学科のご出身だとうかがいました。どのような経緯で半導体の設計技術者になったのですか。
「津田塾の卒業生の中には海外で活躍している人が多いのですが、私は特に学生時代は海外で働きたいといった目的意識がなく、なんとなく過ごしていました。それで卒業が近付いて、『あっ、就職どうしよう』と(笑)。それで、たまたま津田塾のキャンパスから歩いて10分のところに日立製作所の半導体設計子会社、日立マイクロコンピュータエンジニアリング(現・日立超LSIシステムズ、以下日立超LSI)があって、津田塾の先輩が30人ほど就職していました。その先輩方にお会いしたらとても生き生きと仕事をされていたことと、ここに就職すれば引っ越す必要もないなと思ったことが、日立超LSIに入社した理由です。もともと『手に職』を持ちたいと思っていた私は、入社面接ではソフト開発の仕事に携わりたいと希望を伝えました。でも入社すると、どういうわけか半導体のハードの設計部門に回されたのです」
――最初は抵抗がなかったですか。
「私は新しいことに拒否反応を示さない性格で、何事もまずはやってみようと。半導体のイロハは数年間の社内研修でみっちりと学びました。私の配属になったレイアウト設計の部門は、多数のトランジスタを並べて配線したり、配線の間違ったところを見つけるといった『パズル』のような仕事をするところです。私はこんがらがっているものをほどくというのが得意で、この仕事をすぐに好きになりました」
「1986年に入社してから2年間ほどは手に鉛筆を持っての設計作業でした。しかし、そのころからこの設計業務をコンピューターで行なう電子回路自動設計(EDA)ソフトが世の中に登場し始めました。日立超LSIもEDAを導入することになり、私は88年に、EDAを開発・販売する各社の製品を評価する仕事に就きました。これがキャリア上、大きな転機になったのです」
――どういう転機になったのですか。
「当時は多数のEDAソフトメーカーがあって、私はそれぞれのソフトを実際に使ってみて、使いやすいものを社内に本格導入するという役割でした。そして多層配線の設計の部分でArcsysという会社のソフトを購入することを決めたところ、同社からソフトの使い方の研修を受けるためシリコンバレーに招かれたのです。1994年のことでした」
「研修は米国の半導体メーカーの技術者たちといっしょに受けたのですが、みんながすぐに名刺交換をして仲良くなって、それぞれの会社でどんな半導体開発ツールを使っているかといった情報交換をするのがすごく新鮮でした。秘密主義の日本ではこういうことはあり得ません。シリコンバレーでは会社を離れて個々人がネットワークを構築しようとしていることを実感し、ここで働きたいなという気持ちが芽生えました」
「そして、私の将来の進路を決める直接のきっかけとなった阪口幸雄さんに会ったのもこの研修期間中でした。阪口さんは当時、日立製作所からの派遣でシリコンバレーにある日立の米国子会社に勤務しており、私の上司の紹介で訪ねて行きました」
――阪口さんが転職のきっかけになったのですね。
「そうです。シリコンバレーでの研修後、阪口さんとは帰国されるたびに情報交換はしていたのですが、約2年後、アルカディア・デザイン・システムズというシリコンバレーのベンチャー企業のEDAソフトを評価していると、阪口さんが日立の米子会社からこのアルカディアに転職したというニュースが伝わってきました。その瞬間、『私もここに入社するな』と直感したのですが、実際に阪口さんは96年9月に『仲間に加わらないか』と声を掛けてくれました。当時、私は日立超LSIの中で『技師』というタイトルが付いていたのですが特に出世欲はなく、アメリカに行きたいなと考え始めていました。そこで、97年1月に休暇を取ってシリコンバレーで2日間の面接を受け、両親など誰にも相談せずに転職を決めました。97年3月20日に日立超LSIを退社し、5日後にはさっそくアルカディアの社員として新EDAソフトを使用する設計の仕事で日立中央研究所に行きました」
――シリコンバレーに最初に住み始めてどうでしたか。
「最初の1年はとにかく無我夢中でした。97年5月にこちらに来て、毎日が緊張の連続。よく覚えているのは、金曜日に日本から飛行機で到着して、その日は真夜中の12時まで仕事をし、翌日の土曜日には朝10時に出社したこと。それからもずっと忙しくて朝から晩まで働きづめでした。その年の10月末のハロウィンの日に初めて午後6時という早い時間に会社を出て帰宅したのですが、すごく道が込んでいて車の運転が恐かった思い出があります」
――アルカディアには6年間、在籍されました。
「そうです。アルカディアは独自開発のEDAソフトを販売するほかに、このソフトを使って半導体メーカーなどから設計業務を受託する仕事を主幹事業として行なっていました。私は日本の大手エレクトロニクス会社2社のプロジェクトをそれぞれ2年間ずつ受け持つマネジャーの役目を任され、約30人の開発チームのレイアウト設計の責任者でした。しかし、ベンチャー企業で何年も休みなく走り続けるのはしんどく、特にこのうちの1社のプロジェクトが心身ともに相当きつかったので、これが完了したら辞めようと決めました。アルカディアにいた阪口さんはすでに2002年に退社しており、自分で会社を興そうとしていました」
――それで、阪口さんの新会社に転職したのですね。
「いいえ、違います。というか、私も阪口さんの会社(アプローズテクノロジーズ)に出資しているので共同創業者の一人に名を連ねており、結果的に今はアプローズで働いているのですが、アプローズにフルタイムで加わる前にもう1社、別のベンチャーに入社しました。アルカディアを辞める時に、2社から採用オファーをもらいました。1社はすでに上場しているEDA会社で、日本法人の立ち上げをやらないかと声が掛かりました。もう1社はアルカディアの元同僚たちが設立したEDAベンチャーのエイペックスデザインシステムズでした。日本に帰るかどうか迷いましたが、最終的にシリコンバレーにとどまれるエイペックスを選びました。グリーンカードは2002年3月に取得しましたので、転職には問題ありませんでした」
「エイペックスでの仕事も悪くはなかったのですが、私は自分の可能性をどんどん引き出してくれる仲間たちと仕事をしたいという欲求が強くなり、6か月で再びアプローズに転職しました。アプローズは設立当初、資金が潤沢ではなかったので私の給料を払えなかったことが、直接、同社へ転職できなかった理由でしたが、その後、日本のベンチャーキャピタルなどから資金調達できたので、私も仲間に加われるようになったのです。それでも、最初の会社のアルカディアからエイペックスに転職して給料が20%減り、アプローズに移ってさらに20%減りました。実は今、ちょうど97年にシリコンバレーに来た時の給与に戻ってしまった勘定です。でも、阪口さん(アプローズの社長兼CEO)の何もないところから物事をすばやく立ち上げる能力と、中川隆さん(同社の開発担当副社長)の技術力、そして社内のチームワークを組み合わせれば、必ずすばらしい製品が生み出せると信じているので、気になりません」
――アプローズはどんな会社ですか。
「アプローズは、日本人エンジニアの先述した2人が2002年に設立したベンチャー企業で、教育機器、デジタル家電、おもちゃなどに付加価値を与える半導体チップを企画、開発しています。現在の主な顧客が日本メーカーであることから、2003年に日本法人も作りました。コアメンバーは前の会社(アルカディアデザインシステムズ)でいっしょに設計をやっていた仲間で、お互いの力をよく知っているし気心も知れています。現在の社員数は、正社員が7人、契約社員が8人です。」
「現在の私の仕事内容は、半分がエンジニア、半分がマーケティングと総務全般です。現在開発中の製品の設計が『バックエンド』と呼ばれる工程に入ったら、過去の自分の経験とスキルを生かして、バックエンド設計を委託する会社とのやり取りを担当します。また今後は、マーケティングの仕事のほうに徐々に重点を移していきたいと思っています」
――最後に、日本に住むエンジニアの方々にメッセージを。
「躊躇せずに、またあきらめずに、シリコンバレーに限らず海外に出て欲しい。外に出ると日本の良さも悪さも分かるから。日本で少し仕事をして技能を身につけてからがいいでしょう。日本できちんと教育を受けた設計技術者はこちらの基準から見ても優秀ですから、自信を持って。私も英語や車の運転で苦労しましたが、必ず乗り切れます。『手に職』を持ってこっちで勝負してください!」
on インタビュー Posted by jtpa at 20:04 | Comments (1)
2004年02月16日
セミナー情報 : コミュニケーション・スキルアップセミナー
(職場で役に立つ正しいフィードバックのためのワークショップ)
日時: 2004年 2月5日 木曜日18:00 --- 21:00
会場: DPR
1450 Veterans Blvd., Redwood City
Direction: href=http://www.dprinc.com/offices/office_redwoodcity.cfm
Giving and Receiving Feedback
今回はビジネスの場での即戦力となるセミナーを、通常アメリカ人に対しセミナーを行っている対人Communication専門のトレーナーを招き、英語にて行いました。# 講師のバイオは末尾をご参照下さい。
約30名の方にご参加いただき、多くの方から実践に役立つ内容である、即実践に活かせるようロールプレイなどの練習もしたかったというpositiveな“フィードバック”をいただきました。

まず最初に各自、DiSC profileというワークシートに取り組みました。
Personal Profile System:http://www.trainingsolutions.com/personal.asp
DiSC profileでは、個々人に関してDominance、Influence、Steadiness、Conscientiousnessの4つの特徴がどれくらい強いかを調べ、その結果に基づいて性格の傾向を洗い出します。(この4つには優劣はありません。人はそれぞれ違った度合いで4つの特性を持ち合わせていて、それが対人コミュニケーションの際にも現れます。セミナーは、まず自分自身と4つのタイプの基本的な特性を理解することからはじめました。
What is Feedback?
Why is it so important to GIVE/SEEK Feedback?
Why is it hard to RECEIVE/GIVE Feedback?
フィードバックとは何なのか?それはコミュニケーションそのものであり、情報を得る手段のひとつともいえます。
自分が気付いていない自分の盲点 –ブラインドスポット-について周りの人から情報が得られたら、それをきっかけに振る舞いを改めることができます。またチームで仕事をしていて何か問題がおこったときに、積極的に問題解決に関わるならば、解決策を提案するべきでしょう。さらに自分がフィードバックを得たいのであれば、誠意をもって周りの人にも同じようにフィードバックしたほうが、フィードバックを得られる可能性は高いはずです。
では、なぜフィードバックのやりとりが難しいのか?それはある意味リスクを伴うからです。自分の意図したようにフィードバックが相手に受け取られなかったらというリスクを思うと、フィードバックすることにしり込みしてしまうこともあるでしょう。
しかしやはり、対人関係においてフィードバックは効果的に使うべきツールといえます。
How can you GIVE/RECEIVE Feedback successfully?
Think about Blind Spot
Some good ways to start a feedback conversation
同じ内容を伝えているようでも言い方によってはそれが攻撃的に、もしくは友好的に解釈される可能性があります。また聞き手の特性により、同じ言い方をしても違うように解釈され、相手の反応とそれに伴う行動も変わるかもしれません。ゆえに、複数の伝え方を知ること、相手のタイプを理解し臨機応変にコミュニケーションできることが、フィードバックを活用するために不可欠なスキルといえます。
ブラインドスポットとは?
それは本人は気付いていない、しかし周りのみんなが気付いている自分の盲点のこと。この盲点に気付くツールとしてフィードバックは重宝するものです。
みなさんも実際に職場でFeedback conversationをはじめてみてください。
それにはいくつかのコツがあります。相手の性格によってフィードバックの与え方を変えること。また、相手の好ましくない行動を「あなたのここが悪い」という風に"You"を主語にして指摘するのではなく、「あなたのとった行動で、私は残念に思った」というように、”I”, “We”で始まるセンテンスを使い、共に問題解決に取り組む姿勢をみせること。最後に、フィードバックと同時に具体的な行動目標とプランを提案する、の3つです。

参加者のみなさんからいただいた、本日のセミナーへのフィードバックをここで紹介します。
本日のセミナーで良かった点、役立った点
- トピックが実際に役立つ内容であった 6
- Exerciseがあり参加型でよかった 2
- 会社にこの手のトレーニングがないので面白かった
- DISC profile 3
- DISC をフィードバックを行う相手の理解に活かすという考えがよい
- 個人が分類されるプロファイルの概要と、それぞれのタイプの人への対応について学べた
- 運営、食事(4) #ボランティアの久保さんからおにぎりの差し入れがありました
- アメリカ人講師の話のspeed, humor, contentsが適切でわかりやすかった(多数)
- 具体的なEnglish usage, 表現方法の例はすぐに役立ちそう
- 予想以上に内容が充実していた
- コミュニケーションの理解のよいスタートとなった 3
改善すべきと思われた点
- 練習問題、例題をいれること:ロールプレイを追加すると理解しやすい 3
- More discussion – workshop with real world example, would have been nice
- 時間が長い
- target audienceのbackgroundがばらけている#内容がやや一般的
- 時間節約、内容の理解度を深めるためPresentation, DISC profileを事前に配布してほしかった(複数)
- 時間がトピックに対して短く、まとまりが悪く感じた
- ワインオープナーがなかった 2 (大変失礼致しました。次回から気をつけます)
- projector screens were too close
今後のセミナーに向けて、参加者の方が興味をもっているテーマ紹介
- 研究者のcompetencyとは何か?日本人研究者のcompetencyに不安を感じる
- 組織のコミュニケーションを向上させること
- アメリカでの就職に関する情報、ノウハウの提供
- ネゴシエーションスキル
- シリコンバレーの有力企業の業務見学ツアー
- ゴールの設定から実行までの手法のトレーニング(short MBA course)
- 英語ミーティングメモのとり方
- マーケティングについて
最後に
- 今日のようなセミナーをもっと実施して欲しい
- よいテーマだった
- Feedbackは日本にない習慣だったのでよかった
- JTPA is right on target
アンケート結果(23名回答)




次回セミナーで扱って欲しいテーマなどがより具体的に記載されており、非常に参考になりました。今後のセミナー企画に活用させていただきます。また、出席できなかった方でレポートを読んで興味をもたれた方は、seminar@jtpa.org までメールでお問い合わせください。
出席いただいた皆様、ありがとうございました。
JTPA セミナー担当 安藤 知華
●Speaker Bio
Doug Adler leads the training and development effort for DPR Construction in San Francisco. With over 10 years of teaching experience, Mr. Adler teaches courses in communication, presentation skills and marketing. In addition to teaching, Doug leads team building sessions, benchmarking classes and oversees DPR’s critical success factor program.
Prior to joining DPR Construction, Mr. Adler taught presentation skills classes for Decker Communications, headed the Northern California Multimedia Communications Department for Cushman & Wakefield, and worked as an independent consultant in graphic design, communications and presentations.
Mr. Adler holds a Bachelor of Science in Marketing and Communications from the University of Arizona, where he graduated with honors in 1992. In his spare time Mr. Adler is an avid amateur motorcycle racer and teaches novice road racing classes.
on セミナー情報 Posted by jtpa at 18:00 | Comments (0)
2004年02月02日
ニュースレター : NO.11 2004年2月号
はじめに
なんだか景気も上向いてきた感じのする昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、最近ブラウザとメールソフトをOperaに変更し、自分のblogサイトも引っ越し、さらに、ミニバブル化しつつあるソーシャルソフトウェアを試してみようと、仕事ネットワークサポートのLinkedInに加入し、名刺管理サービスのPlaxoにコンタクトをアップロード(以上、あれこれ問題発生)、一方で悪質のウィルスメールは日々莫大にやってきて、さらに私の口座番号やクレジットカード番号を盗もうと、持ってもいない銀行口座が凍結されたとか、見たこともないポルノ閲覧費用をクレジットカードから勝手に引き落とすぞ、などといったメールが次から次へとやってくる。
ここで一言、
「ITが成熟したなどといったのは誰だ。何もかもまともに動かん!!」
では今月もお楽しみ下さい。
(渡辺)
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Contents:
1 コミュニケーションセミナー:2月5日
2 第4回技術交流会開催報告
3 コラム:タブー英語
4 コラム:レイオフの真相を追う
5 次回ニュースレター編集部打ち合わせのお知らせ
編集後記 (by戸谷茂山編集長)
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*アメリカ人とのコミュニケーション能力を高めたい
*職場で正しいフィードバックをしたい
*職場で正しいフィードバックをされたい
そんな方にとって、即戦力となるセミナーです。対人コミュニケーションの専門トレーナーを講師に行います。 お申し込みはseminar@jtpa.orgまで
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2 第4回技術交流会開催報告
「世界最強のPDAを作ろう!」が掛け声の技術交流会ですが、現在3グループに分かれて案を出すも、「グループの意見としてまとまりきらないので、個人的に発表したい人」まで登場、白熱した議論が続いています。船頭多くして船山に登るのか、はたまた、日本人の緻密さとシリコンバレーのワイルドさが交じり合った傑作が誕生するのか。次回は3月3日開催のようですので請うご期待。
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3 タブー英語
大学の英語教育で学べなかったのは、「使ってはいけない英語表現」です。何気なく言った一言が、米国人をびっくりさせてしまったり、自分の使いたい意味の全く反対に受け取られてしまったことがあります。JTPAニュースレター編集部では、「タブー英語」と題して座談会を開きました。議論は米国の社会ではタブーとなっている文化背景にまで拡がりました。
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4 レイオフの真相を追う
昨年もシリコンバレーには多数のレイオフのニュースが流れました。『レイオフと背中あわせ』という一面も、ここシリコンバレーは持っているのです。今日はそのレイオフについて実際にレイオフを体験されている方のお話をまじえながら、『レイオフ』の真相を追ってみました。
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編集後記 by 戸谷茂山
The Lord of the Ringsを見てきました。3時間20分という長時間上映は、集中力の弱い私には厳しいものでした。ちょうど2時間を過ぎたあたりから、自分の脳は映画のストーリーを関係の無い事を考え出してしまいます。私の頭の中で勝手に始まった問答は、「あのリングとは、一体何のアナロジーなのか」という内容。映画を見る前に、あのリングとは、核兵器のような大量殺戮兵器だという意見を多く聞きました。つまり、悪者の手に兵器が渡って悪用される前に破壊してしまおう、といった内容です。なるほど、The Lord of the Ringsの原書が完成されたのが1948年なら、それはちょうど広島の3年後になりますね。
私がふと思いついたのは、リングとは、「資本」なのではないかと。お金によって身を滅ぼすのもいれば、悪用して世界を制覇することも出来るのが資本である。原作者はコントロールしきれていないCapitalが産みだすパワー(権力)を批判しているのではないか、と。The Lord of the Rings 2にあったような環境保護も典型的なCapitalism批判ですね。
こんなことを考えている内に映画は最後の豪快な戦闘シーンに入りました。2時間以降はほぼ上の空で映画を見ていた私は、登場人物の誰が誰だか分からないうちに映画を見終えました。
<蛇足:「資本主義は悪くないです」 渡辺:-)>
on ニュースレター Posted by jtpa at 12:33 | Comments (0)
2004年02月01日
技術交流会 : 第4回技術交流会報告
去る1月28日、JTPAの分科会として第四回技術交流会が開催されましたので、その報告をします。当日は、初参加の方1名を含め、12名の方々が参加されました。
今回は、Global Alliance Partnersの会議室をお借りしました。大澤さん、有難うございました。
次回3月3日に、各グループのアプリケーション例、コンセプトの発表をしていただきます。更に、今回新たな提案があり、グループの意見としてまとまりきらない案があるので、個人的に発表したいという人がいますので、その方々にも3グループとは別に発表していただきます。今現在、3グループと2個人が発表の予定ですが、他に発表したいという方は松宮までお知らせください。(内容の詳細は 以下2)をご参照ください。)
当日のアジェンダは以下のとおり。
――――――
6:30 ネットワーキング
7:00 日立製携帯情報機器”VisionPlate“の紹介、デモ(HDS山内さん)
8:00 アプリケーション例 グループディスカッション
9:30 ラップアップ
以下は、当日の議事録として残します。
1)プレゼンテーション(山内さん)
日立データシステムの山内さんから、同社の携帯情報端末である VisionPlateの説明と簡単なデモを見せていただきました。VisionPlateは製品名で、現在のTablet PCと PDAのWindows CE機の中間に位置するような機器でWireless Tabletというカテゴリの製品であるということです。10.4インチの液晶ディスプレイでタッチパネルとしても使え、OSはLinuxまたはWindows XPeを搭載、携帯通信はCDMA,GSM,GPRSを選択可、無線LANと有線LANも選択可、USB、PC Card Slot, CF Card Slot、マイク、ヘッドホン装備で、大きめなPDAで且つおよそ今現在市場に出ている通信やカードスロットの中から使い勝手のよさそうなオプションをユーザーによって選択可能な機器となっています。実際に製品をご持参いただき、簡単なデモも見せていただきました。今現在は、Home Appliance Controlや教育用、医療用のアプリケーションに力を入れているということですが、その形態性と拡張性から、他にも色々な用途への可能性を感じます。
詳しくは www.visionplate.com でチェックしてみてください。
2)技術交流会、これからの進め方の確認、話し合い (全員)
今年一年、これからの活動の再確認を行いました。a)分科会の大まかなスケジュール b)次回以降のスケジュール を以下に示します。それに併せて皆さんから出た質問や意見など、それ以下に記します。
a)技術分科会の大まかなスケジュール:
2004年12月末にプロトタイプ作成を目指します。それにあわせて各フェーズは以下のようにしたいです。
* コンセプトフェーズ 1-4月
* デフィニッションフェーズ 5-8月
* デベロップメントフェーズ 9-12月
b)次回以降のスケジュール
* 3月3日 各グループ アプリケーション例、コンセプト発表
* 3月後半(3週目か4週目) IPに関する法律セミナー (JTPA全体のセミナーです)
* 4月5日 OSのお話(仮題)
上記、進め方に対して、たくさん出た質問、意見を当日の出席者以外の方にもわかりやすいように、質問―回答形式にまとめてみました。
質問)次回、3月の技術交流会で発表する内容はどんな形にすべきか、チェックリストなどはないのか?
具体的なチェックリストはありませんが、絶対含んでほしいのは2項目、カテゴリー名と状況シナリオ。カテゴリー名は候補として集めたいのですが、最終的にコンセプトがまとまる時点で再考する可能性は残ると思います。
状況シナリオは、皆さんが ~したいという欲求や、今現在不満に思っていることなど5W1Hを含んだ具体的に使う場面を現した文章のことをさしています。それに併せて、こういう製品が欲しいとかの製品概要まで落としてもらって構いませんが、発表の際に重要なのは、何故欲しいのか、何に不満に思っているのか、どういう状態が理想的なのかといったシナリオだと思ってます。なぜならインプリメンテ-ションは、一つのシナリオに対して幾つもの方法があることが多いですし、今現在の技術に考えが固定してしまう場合もあるからです。あくまで、ニーズの部分を先に掘り下げたいところです。
また考える際にあたり、JTPAのオリジナリティーの一つの取っ掛かりは海外に住む日本人や、海外出張の日本人の立場というのがあるかもしれません。
質問)グループの中で意見をまとめるのは難しいが。
今回は意見をまとめる必要は基本的に無いです。今はまだブレーンストーミングをしたいので、おもしろそうなシナリオを全て羅列するものでも構いません。
質問)売れる製品を考えないとプロトタイプ作成もコストの点でむずかしいのでは。 マーケティングをしっかりして、売れる製品像をつくるという段階が必要なのでは?
大変、もっともな意見です。事業計画書のようなものを作ってお金を出してくれる企業などを探す必要が出てくるのではと思います。これに関しては何か意見が欲しいところです。また、マーケットリサーチが将来、必要になるかもしれませんが、まずは参加者の中に潜んでいるニーズや夢を明確にしたいというのが第一段階です。そこを深く掘り下げるのが今は重要だと思います。(すいません、松宮個人の独断です、“木を見て森を見ず”と戒めるのは真だと思いますが、“森を見て木を見ず”の戒めはまた真なり、と思います。自分のニーズをしっかり掘り下げておかないとマーケットリサーチをやっても結果が素通りしてしまうと思えるのです。 反論も待ってます。)
質問)今年の12月にプロトタイプができるようなものに意見をまとめてしまっていいのだろうか? 5年後とか10年後にも通用するような新たなコミュニケーションの形などを提案できるほうが夢が持てていいのでは。
それは確かにそうですね。発表内容によっては、今年末を目指すものと5年後を目指すものとに分けてしまってもいいですね。例えば、今年末を目指すものはプロトタイプを目指し、5年後を目指すものは、新しいモバイルコンピューティングの将来に対しての提案書をつくって出版(!?)というのも案ですね。あるいは、漫画にして出すっていうのは、将来を担う子供達の動機付けとして シリコンバレー一万人移住計画のJTPAの目標に長い目でみて合致するものかもしれません。う~ん、夢は広がります。
更なる意見として、それぞれグループの中で話し合いが行われてきましたが、全体を通した大きなコンセプトを個人的にもっている方は、個別に発表したいという要望がありました。こういう新たな方向性を示してくれる提案は大歓迎です。ということで、次回の分科会にコンセプトの発表をしていただくのは、今現在3グループの他に、2個人の名前が挙がっています。(佐藤さん、もざんさん) 他に希望者がいたら受け付けます。松宮までお知らせください。
3)グループディスカッション
残り時間は短かったですが、3グループに分かれて話し合っていただきました。結局、ほぼ10時まで話し合いは続きました。
以上
on 技術交流会 Posted by jtpa at 21:35 | Comments (0)




