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2004年10月25日
技術交流会 : 第12回技術交流会報告
JTPA 技術交流会 第12回 (10月13日) 報告
第12回技術交流会の報告です。
今回は、Mountain ViewのGAPの会議室を借りて行いました。
参加者は、初参加一人を含めた6名でした。
次回は、11月17日(水曜日)に行いたいと思います。
後ほど、メールにてご連絡します。
*引越しについて
この度、岐阜県シリコンバレー駐在員の小木曽さんのご好意により、
岐阜県シリコンバレー事務所の会議室をJTPA技術交流会のために
貸して頂ける事となりました。
それにあわせて、トーメンエレクトロニクス様から会議机、椅子、
本棚などの家具の寄付をいただいたので、その家具の引越しについて、
段取り等、話し合いました。
(引越しは、10月21日夕方から10月22日にかけて、
無事にすみました。手伝っていただいた方々、有難うございます。
お疲れ様でした。)
*PDAについて
浦田さんに、音声入力からユーザーインターフェースの部分にかけて、
コンセプトを書いていただきました。その説明を聞きながら、
あれやこれやとディスカッション。
焦点は、入力項目に対する様々なリンク機能、
そして、他のアプリケーションとの位置関係、リンク部分。
画像入力に関して、四元さん、手書き入力に対して、吉川さんに、
同様のコンセプトを書いていただくようお願いしました。
*技術セミナー案について
今まであがっているのは、
InfiniBand 浦田さん
UWB(Ultra Wide Band) 松本さん
レーザー 山本さん
鉛フリー半田 吉川さん
他にも、こんな事を紹介したいとか、こんな内容を聞きたいと
いう要望をお知らせください。
その他の話し合い。
ネットワーク網に関して、
日本の流通コストの高さについて、
鉛フリー半田に関して、
車を取り巻く部品会社の日本、ヨーロッパの比較
等々、色々な話へ発展していきました。
以上
on 技術交流会 Posted by jtpa at 01:04 | Comments (0)
2004年10月24日
シリコンバレーツアー : JTPA SV Tour 2004 Fall Schedule
Day 1(9/9)
10:15 SFO着、集合
11:00 スタンフォード大学へ移動、車中自己紹介
11:30 スタンフォード大学到着
11:30 大学内自由行動、案内、昼食各自
15:30 学内集合、ホテルへ移動
16:00 ホテル着、チェックイン
16:00 休憩
17:30 挨拶、全体オリエンテーション
17:45 セミナー:原邦雄さん(Global Alliance Partners, CEO)
“同じ視線で描く国際的キャリアプランの構築法”
19:00 シリコンバレー在住のエンジニア・研究者によるパネルディスカッション
パネリスト:赤間勉さん、松原晶子さん、松宮博さん
夕食
20:30- 有志による夜の部
Day 2(9/10)
-08:30 立野智之さん(IMCA America CEO)によるキャリアカウンセリング+朝食
07:15 SVJEN代表 外村仁さん とのスモールグループセッション
09:00 ホテル発、Centilliumへ移動
10:00 Centillium Communications訪問(@Fremont)
12:00 移動(車中昼食)
13:00 Apple Computer(@Cupertino)訪問
17:30 Global Catalyst Partners (@Redwood Shores)へ移動
18:30 セミナー:Kamran Elahianさん
“世界人”
19:40 セミナー:大澤弘治さん
“ベンチャーキャピタル -噂の真相-”
20:45 ホテルへ移動
21:15- 有志による夜の部
Day 3(9/11)
-09:30 朝食+立野智之さん(IMCA America CEO)によるキャリアカウンセリング
09:30 セミナー:立野智之さん
“キャリアコンサルティングの現場から”
10:40 セミナー:金島秀人さん
“シリコンバレーのバイオ業界とキャリアパスの構築-研究者としての経験”
11:50 シリコンバレー在住のエンジニア・研究者によるパネルディスカッション
パネリスト:神谷アントニオさん、佐藤真治さん、湯浅圭さん
13:30 セミナー:戸谷茂山さん
“なぜ私もシリコンバレーか”
14:40 総括セッション “ツアー全体を振り返って”
梅田望夫さん、渡辺千賀さん、村山尚武さん
15:40 金島邸へ移動開始
16:00 JTPAレセプション
20:00 ホテルへ移動
21:00- 有志による夜の部
Day 4(9/12)
9:00 チェックアウト、SFOへ移動
11:55 SFO発
14:55(9/13) NRT着、現地解散
on シリコンバレーツアー Posted by jtpa at 20:12 | Comments (0)
シリコンバレーツアー : JTPA SV Tour 2004 Fall 報告
JTPAでは、日本の若い技術志向の皆さんを対象として、第2回Silicon Valleyツアーを9月に開催しました。参加者の皆さんからツアー参加の感想が寄せられましたので掲載します。
ツアーのスケジュールはこちらをご覧ください:
http://www.jtpa.org/archives/2004/06/c2jtpa_silicon.html
参加者は、20~29歳の学生、企業勤務者、居住地は東京、神奈川、千葉、茨城、愛知、京都、福岡、鹿児島、そして米国滞在中の皆さん。
第2回の今回は、シリコンバレーを舞台として働く人々によるセミナー、パネルディスカッションに加え、SVJEN代表 外村仁さん(http://www.svjen.org)とのbreakfast session、IMCA America CEOの立野智之さんによるキャリアコンサルティングなどを行い、参加者の好評を得ました。
JTPAではSVツアーを定期的に開催していきます。今後は、今回のツアーの重点である「キャリアパス」に加え、さまざまな切り口から、技術を志向する皆さんが興味を持たれるようなセミナーを企画して参ります。ツアーの情報は、ニュースレターなどを通じて、随時アップデートいたします。次回は来年3月中旬の予定です。
最後になりましたが、ツアーにご協力頂いた多くのボランティアの皆様ありがとうございました。
以下ツアーの感想です。
on シリコンバレーツアー Posted by jtpa at 19:37
2004年10月14日
ニュースレター : No.19 2004年10月号
はじめに
JTPAでは、より皆様のニーズにあった情報を提供するため、メーリングリスト参加者アンケートを行います。1-2分で終わる簡単なものですので、下記のサイトでアンケート回答にご協力ください。宜しくお願いいたします。
https://rs.shake.ne.jp/enquete.php?enq_id=5929&key=2f7f724b
渡辺
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Contents:
1 第11回技術交流会報告
2 シリコンバレー義務教育事情
3 私の一日(戸谷茂山)
4 Apple社求人情報
5 ニュースレター編集会議&次回予告
編集後記(by樋口聖 臨時編集長)
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第11回技術交流会の報告です。今回は、Redwood Shore のGlobal Catalyst Partnerにて3人の参加者で行いました。今後の進め方として、技術セミナーをどんどん取り入れていきたいと思いますので、話したい内容、話してもらいたい内容があれば、お知らせください。
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一般にアメリカにおける義務教育というと, 日本で見受けられるようないわゆる受験戦争や偏差値教育とは無縁の世界で、子供達はのびのびと学校生活を満喫しているだろうと想像されるかもしれません。ところが、現実にはのんびりしていることもできないようです。今月は義務教育に焦点を当てて久保由美さんにリポートしていただきました。熾烈な「学区レベル」の競争が繰り広げられている様子が特に印象的です。
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今回はJTPAニュースレター編集長であるMozan氏の一日。シリコンバレーの建設業界で働く一日を見てみましょう。エンジニアといっても、建設エンジニアの仕事内容のほとんどが「コーディネーション。」一日のほとんどがミーティングと電話だといいます。ワーカホリックの米国人に囲まれた職場は目が回るほど忙しい!
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iPod のチームに主に日本語の QA (中国語ができればプラス)を行うポジションが空いているそうです。14日昼時点ではAppleサイトの求人情報にもまだ載っていないできたてほやほや情報とのことです。
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5 ニュースレター編集会議&次回予告
次回のニュースレター編集部主催の座談会は木曜日 10月 21日、夜7時からです。議題は「シリコンバレー住宅事情」場所はPalo AltoのMuse Associatesです。参加希望者はmozant@dprinc.comまでご一報ください。
JTPA Newsletter編集部では 「今現在住んでいる住宅が気に入っている理由」, 「この家を購入した理由」を読者の方々から募集いたします。苦労話や笑い話など、皆さんの体験談を何でも教えてください。長さは自由で、締め切りは10月21日です。最も興味深い原稿を下さった方に、セミナー無料招待券を進呈します。
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編集後記 by 樋口 聖 (臨時編集長)
シリコンバレーは朝晩は随分涼しくなり、一日中半袖短パンで過ごすのは厳しくなってきました。大学では新学期も始まり心機一転, "Pronunciation and Intonation"の授業をとって、自分の英語を根本からたたき直すことに決めました。予想通り、回りに居るのはは1年目の学生が多いですね。
先生とのミーティングの時の会話の一部:
[先生] "Is this your first quarter here?"
[自分] "(ちょっと驚いて) NO! Actually, this is my THIRD year."
やはり私の英語は渡米したばかりの英語に聞こえるのだろうか...? それともただアジア人ということで若くみえるだけなのだろうか? (後者だと願いたいです。)
on ニュースレター Posted by jtpa at 20:40 | Comments (0)
求人情報 : Apple
iPod Localization SQA Engineer
Cupertino
応募はHiring manager の Michael P. Brooks mbrooks@apple.com まで。
Education/Previous Experience:
Bachelor's degree in computer science or 5-7 years experience testing application localization, with an emphasis on double-byte character sets (Japanese, Chinese). Experience qualifying applications on a handheld device is preferred. Some scripting experience (Perl, Applescript, bash, csh) required; C/C++ expertise a definite plus.
Responsibilities:
Defining, implementing and evolving test technologies to enable localization testing of iPod products. Candidate will be expected to write localization test plans and execute test cases against iPod products, with the local emphasis on Japanese (possibly Chinese) language qualification. Candidate will be expected to coordinate the activities of multiple localization teams (geographically based) who have responsibilities for qualifying additional language sets for iPod products.
on 求人情報 Posted by jtpa at 12:20 | Comments (0)
2004年10月07日
コラム : 私の一日(戸谷茂山)
今回はJTPAニュースレター編集長であるMozan氏の一日。シリコンバレーの建設業界で働く一日を見てみましょう。エンジニアといっても、建設エンジニアの仕事内容のほとんどが「コーディネーション。」一日のほとんどがミーティングと電話だといいます。ワーカホリックの米国人に囲まれた職場は目が回るほど忙しい!
私の一日
4:00AM
起床
スポーツウェアに着替え、洋服と靴を詰めたGYM Bagをトラックベッドに投げ込みフィットネス・クラブへ。
4:20AM
オフィスに一番近い24Hourフィットネスに着く。24Hourフィットネスは24時間営業のチェーン・フィットネス・クラブ。会社割引で入会しているので会費がとても安い。朝が早い建設会社社員に24時間営業は助かる!その24Hourフィットネスに行く理由は、体力をつけるのが第一の目的。「体が弱い」などという評判が立とうものならすぐにクビの対象になってしまう。昔から怪我をしている腕のリハビリも兼ねて、とにかく強い体を造る。第二の目的は情報交換。オフィスに近いGYMなので、同じ会社の連中が集まる。「GYM仲間」は不思議と絆が強く、貴重な情報を集めることが出来る。
5:00AM
シャワーを浴び、現場に向かう。やっとスターバックス・コーヒーが開く時間。Ventiサイズ(一番大きいサイズ)のコーヒー買い、San Jose Mercury Newsというローカル新聞を買う。ドライブの間、ラジオはAMのKGOか、FMのNational Public Radio(NPR)。NPRの内容は面白いが、ローカル・ニュースの報道は無い。NPRをかけながらShadowingで英語を練習する朝もある。
6:00AM
現場到着。ラップトップを起動しながら、ざっと新聞に目を通す。コンピューターが起動したら昨日から溜まっているE-mailチェックをしながら、ノートに今日のTODOリストを作成する。DPRの社内連絡はすべてがE-mail。Junk Mailを除くと、大体一日に平均して80通のE-mailが届く。ファックスで届いた文書もこの時間を使って整理する。E-mailへの返答はこの時間を利用して書く。
6:30AM
現場監督達とDailyミーティング。今日の工事予定、安全対策や施工問題についてコーヒーを片手に語り会う。TODOリストにメモを足す。
7:00AM
下請社員に現場の安全管理についてオリエンテーションを行う。契約社会の米国では、現場職員に事細かに安全管理を説明しておくのが大事。説明が足りなかった、という理由で事故の後に裁判になることも多々。時間に余裕がある場合、現場に出て、建設工程の確認をする。外に集まっている下請けと世間話も含めて情報を交換しあう。
7:30AM
オフィス・スタッフでミーティング。重要な用件を全員で確認し合う。ドーナッツかベーグルが用意される。ミーティングは30分で終わることもあるが、1時間以上かかることもある。8時あたりになると、電話がひっきりなしに鳴り出し、同時に下請けが質問で集まり出す。この忙しさでミーティングが自然と終わるのがいつものこと。
8:00
この時間は現場で起こった問題解決に当てられる。電話、電話、電話、電話と電話が鳴り放題に鳴りはじめる。問題は設計不良からであったり、自らの工程管理ミスからおこったり。下請けが質問のため自分の席に集まる。建築家がそろそろ会社に着く時間。質疑はオンライン・プロジェクト・マネジメント・ツールであるPrologを使って建築家に送られる。Faxと異なり、送ったものがすべてログされるのはとても助かる。
10:00
下請け同士のコーディネーション・ミーティングを取りまとめる。施工図を持ち寄り、工事中に起こりそうな問題点を話しあう。建物の造り方は100通り以上ある。この取りまとめはゼネコンの「コーディネーション」をまとめる腕の見せ所でもある。
11:00
ミーティングの間に既にたまってしまった問題の整理。問題の80%は設計不良から。問題が大きい場合は、会議室に移動し建築家達とコンファレンス・コールをし、問題解決に力を入れる。解決した問題をすべて書類化するのも大事。
12:00
ランチ中も仕事。持ってきたサンドイッチを片手で食べながら、再びE-mailのチェック。アメリカにランチ・タイムなど存在しない。12時から1時の間も電話はひっきりなしに鳴る。ランチを持ち寄ってミーティングをすることも多々。ブラウン・バッグ・ランチと呼ぶ。時間に余裕があるときは、午前中のミーティングの議事録をPrologで作成し、プロジェクト・エグゼクティブにE-mailしておく。
12:30
この時点で既に書類が机に山積みになっている。質疑応答、施工図などのチェックを始める。契約社会の米国ではこういった書類を正確に記録しておくことが大事。その日に送る書類はアシスタントを使って梱包を始める。午後の活動のプランを建てるのもこの時間。時間をみて工事現場をチェックしに行く。
1:30
施主とミーティング。工事進捗状況や設計変更などについて語り会う。コンファレンス・コールに参加する人を集めると20人以上集まる一番大きなミーティング。現在は二つのプロジェクトを同時進行で担当しているので、二つのミーティングをとりまとめている。ミーティングの進行はゼネコンの担当。進行させながらもメモを取るのはとても忙しい。同僚にフォローアップするようにメモを頼む。
3:00
ミーティング終了。細かい問題を語りあうため、別のミーティングに移行する。現場にでて問題点の確認したり、設計図や施工図をチェックする。ミーティングの間に留守電が山のように入っている。
3:30
一番早く来た下請けが帰りだす時間。やっと現場が静かになり、私も机に座って仕事を始める時間。留守電を残した相手に片っ端から電話をする。電話の返答は絶対にその日の内にするのがスピード・マニアであるアメリカ人達の間のルール。コンピュータに向かい、スケジュールのアップデートや、ありとあらゆるログの整理をする。今日の問題点を質疑応答書に記録し、Prologを通じて建築家に送る。施主とのミーティングの議事録もPrologに早速記録する。机上に散らばった書類の整理もこの時間。この時間帯が一番自分の仕事に集中できる時間。現場に出て、一日の工程の最終確認をする。
5:00
朝5時から仕事をしている現場監督達が帰る時間。簡単な反省会、明日一番にやる仕事を話し合う。問題点が大きい場合、現場監督たちもこれから1-2時間残って仕事をする。現場監督が帰った後、E-mailのチェックをする。出来るだけ多くのE-mailに返事をして、また仕事に戻る。設計図書を読むのに集中できる時間だ。静かになった中、いつも遅れをとっている議事録を書き上げる。他の現場にいる同僚達に電話をして情報交換するのもこの時間。会社のエグゼクティブが電話で今日一日の活動をチェックしてくる。
宅急便が山となった書類を事務所から持っていく。
6:30―8:00
仕事の量によって帰る時間はいつも変わる。最低一日に12時間は働く。9時や10時まで残ることも。現場事務所の鍵を閉め、現場のゲートをすべて確認する。
あくまでも現場事務所は工事中心で動いている。毎日の仕事内容も工事の進捗状況で変わる。もしも工事に問題があれば、一日中、工事現場で工事監理をすることもある。朝3時に現場に顔を出したり、深夜まで残って仕事をすることもある。
8:00―9:30
帰宅。簡単に食事を済ませ、掃除などの家事をしたり、書類の整理をする。最近は家をあちこち修理しているのでとてもいそがしい。TVでニュースを見ながら、インターネットで情報収集をする。もちろんスポーツチャンネルでアメフトの結果のチェックも忘れない。建設関係の勉強も時間のある限りはする。特定の情報が必要で遅くに近所の本屋に行くことも。本屋は10時まで開いている。本をカフェに持ち込んで必要な情報をメモする。夜は趣味でHGTVやTLCなどの専門チャンネルを見ることもある。コメディ・セントラルも好きなチャンネルの一つ。
11:00-12:00
ストレッチをした後シャワーを浴び、就床
on コラム Posted by jtpa at 22:32 | Comments (0)
2004年10月06日
コラム : シリコンバレー義務教育事情
一般にアメリカにおける義務教育というと, 日本で見受けられるようないわゆる受験戦争や偏差値教育とは無縁の世界で、子供達はのびのびと学校生活を満喫しているだろうと想像されるかもしれません。ところが、現実にはのんびりしていることもできないようです。今月は義務教育に焦点を当てて久保由美さんにリポートしていただきました。熾烈な「学区レベル」の競争が繰り広げられている様子が特に印象的です。
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〓有名になりすぎたCupertino Union学区 〓
シリコンバレーに引越しする。ということを考える。考えていなくても会社から辞令がおりて、
「家族で、行っておいで」と言われる方もあるかと思います。
それも子供を連れて!となると、まず一番に考えるのが、学校の問題ではないでしょうか?
シリコンバレーで、学区といえば、Cupertinoを思う人が多いと思います。
環境がよく、高い偏差値。安全で、日本人もある程度いて、住みやすい地域。
人口比率から、言うと、日本人が全体の4.61%です。
http://cupertino.areaconnect.com/statistics.htm
シリコンバレーで一番の巨大都市であるSan Jose市 は、日本人の比率は、は1.28%になります。
たしかに、Cupertinoは、日本人が多い。Cupertinoに住んでいる日本人の方たちに聞いてみると、駐在で、住む日本人のパーセンテージがとても高いそうです。
「なぜCupertinoにすんだのですか?」という問いに、
「会社で赴任前の説明会があったときにCupertinoがいいですよ。前任者もそこでしたし、情報もきけますし、治安もいいし、日本人もそこそこの家族数が、すんでいるので、住みやすい」
という理由で住まれる方が多く、これは、赴任してから住む場所を決めるというより、赴任する前から、Cupertinoと決めて移り住む日本の方が多いようです。お母さん達にきいてみると、やはり学校のレベルがいいし・・・という話でした。
これを裏づけるかのように、
2004年10月3日付けのサンノゼマーキュリーニュース新聞でもCupertino Union学区(以下クパティーノ学区)で「名義貸し」が行われているという記事がのりました。これは、クパティーノ学区に住んでいないけれど、クパティーノ学区の住所を借りて、子供をその学区内の学校に通わせるということです。その住所貸しの代金が、月に1200ドルという金額まででてきました。このような噂は、前々からあり、学区は、各家庭への訪問をはじめました。本当に学校に通う子供が届出のあった住所にすんでいるかどうか?を家まで入って確認しているという記事です。
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/news/local/9825135.htm
では、Cupertino地区に実際住んでみて、納得のゆく教育を受けているか?という問いには、全般的には、快適だけど、小学校の授業内容に、体育と音楽がない。ということに不満を抱いている方が多いようです。体育の授業がない???
そうです。ここ数年、カリフォルニア州の教育費は、年々削られてゆく一方です。
クパティーノ学区の小学校は、早々に体育と音楽にたいする予算は、大幅に削られています。シリコンバレーでは、このような学区は、多くみられます。
「昔は、体育の授業も、きちんとあったのだけどね。」いうCupertinoの近くのここもまた学校の偏差地が高いとされる、Los Gatosと呼ばれる地域にすむ方のため息の原因を聞いてみました。それは、数年前は小学校に、体育の先生が、常駐していたというのです。そのころは、毎日のように体育があり、体育の先生が学校にいました。ところが、ここ数年の教育費のカットで、体育の先生が、時給制パートタイムの仕事になってゆきました。やめてゆく先生もいました。それでも続けてゆく体育の先生は、今日はここの学校、明日は、あそこの学校と点々とまわるようになっていったそうです。けど、学区がすこしづつ体育の授業を削ってゆくと、もちろん、時給制にかわった先生は、収入が減ってゆきます。
「数年前に、はっと気がついたら、なんと体育の先生がホームレスで、車で生活していたのだよね。シリコンバレーは、パートタイムジョブの人が、なんのベネフィットもなく住むには、住居費が高いもの。時給制度になり、仕事がへってきている先生には、辛いものだったと思う。いまは、その先生がどこにいったのか、わからない。」ということでした。私は、耳を疑いました。日本で、先生が、ホームレスってあるでしょうか?たしかに、時給制度で雇われるとなると、教師として貰えるいろいろなベネフィットも切られてしまいます。
ちなみに、現在体育の授業をおこなっている多くの公立小学校では、授業を業者に委託して行っています。業者の人が車でやってきて、道具をおろし、体育の授業をし、また道具を車に戻して、そのまま帰ってゆきます。そのほうが格段、コストの削減が行われます。
このような学校では、私たちが、日本の学校に通っていたような、常に体育の先生がジャージで学内を闊歩するという姿は見当りません。子供のころ、学内で、友達数人で、ふざけてイタズラをしていても、ジャージ姿が遠くでみえると、「ヤバっ!体育の先生だ!」とあわてて、いたずらをやめていたあの時代が懐かしくなりました。
では、体育、音楽がないのに、なぜ日本人のみなさんが、そのままCupertinoに住まれるのでしょうか?これはどうもこのSTARテストの結果にあるようです。
http://star.cde.ca.gov/
このSTRAテストは、カリフォルニア統一テストのことで、小学2年から始まり、高校まであります。この統一テストにより、カリフォルニアは、スコアーが高い学校に多くの予算を出します。
ですので、高いスコアーを保ち続ける学校は、必然的に学校設備などがよくなります。
Cupertinoの学校は、たしかに高いスコアーが多く、中には、学校予算で、アフタースクールのプログラムにプライベートの塾と提携して、学内に塾を開講している学校もあるほどです。STARテストで、好成績をあげる学校の中には、テストに備えて、前もって授業の時間を裂いて、STARテストの練習問題をさせるほどです。うちの子供が通う中学はクパティーノ学区の隣に位置します。学校自体はのんびりとしていて、テスト前になにかするということはありませんが、STARテストの前には、神経質になる先生もいるようです。
テスト前行った通常授業で、生徒の飲み込みがイマイチ悪かったそうです。すると、一人の先生が授業中にとりみだしてしまい、
「あなたたち、私を辞めさせる気なの?こんなのでSTARテストはどうする気なの?」と興奮して叫んだ。ということがありました。
STRAテストの結果が直接子供たちに影響することはないので、我が子の通う学校の生徒はのんびりしたものです。
ではSTARテストのスコアーの高い学校に通えば、100%すべての生徒が力を発揮できるか?というとまた別問題のようです。
クパティーノの学校から隣の学区へ引っ越ししたある子供さんは、クパティーノの学校にいたころは、勉強のスコアーだけで、自分のすべてを語られた気がして、そこには、一人一人の勉強以外の希望などが通りにくいという壁があった。
まわりの大人たちも僕自身よりも僕の成績にのみ興味があり、常に自分にプレッシャーが多く与えられ、酸欠だった気がする。今の学校に移ってみて、成績もどんどんあがってきているし、勉強がこんなに楽しいものだったのだ、ということがわかって、大満足。
前の学校にいたときの僕は、「勉強がおもしろい」ということを知ることはできなかった。
ということを話してくれました。
また別の日本人の子供さんは、クパティーノから隣の学区の中学校へと、かわってみたら、授業形態がまったく異なり、自分で考えておこなうことに力を置くその学校で、自分の力をフルにだしきっている子供さんもいます。彼は、友達とサイエンスプロジェクトに力をいれました。サイエンスコンテストに参加し、その結果、勝ち抜いていって、カリフォルニアで優勝、全米で、2位に輝いたという日本人の子供さんもいます。彼の功績は、サンノゼマーキュリーニュースでも2回にわたり、3面ものスペースを裂いて取り上げています。
では、他国のひとたちは、どうでしょうか?台湾で子供を持ちながらシリコンバレーに移民を考える親たちは、「シリコンバレー」という言葉より、「クパティーノ」という言葉のほうが、なじみが深いといいます。
でも、海外から、移民をしてくる子供さんは、すぐにCupertinoにすめば、レギュラークラスに入れるわけでは、ありません。英語以外の言葉で育っている子供さんは、ELDのテスト(California English Language Development Test)を受けなければなりません。
ELDとは、英語を母国語としない生徒のためのクラスです。
http://www.cde.ca.gov/ta/tg/el/
最初は、ELDのテストをして、約2年程度は、ELDのクラスで、一日をすごします。
これは、親の希望で、2年より短くすることもできます。しかし、
NYで日本から派遣されて、教育相談をなさりながら、たくさんの日本人の子供さんをみてきた臨床心理士の久保田須磨先生は言います。
「日本人の親ごさんは、はやくELDから子供を出したいと願いますが、NYで過去10年に渡り、日本人の子供さんの追跡調査をした結果、ELDを2年きっちりやった子供のほうが、成績の伸びが早いばかりでなく、あとあと子供たちは、問題に巻き込まれることなく、暮らしてゆくケースが多い。できることならELDは子供たちにきちんと受けさせて欲しい。」
ということでした。ところが、学区がELDのクラスに割く予算はとても低く、生徒たちは、何年も前から使われている教科書を使っています。なかにはぼろぼろになっている教科書もあるほど。これでは、せっかくの高い教育レベルを目指してきた親ごさんが、
早くELDからレギュラークラスに・・・と思うのも無理はない気もしてきます。
子供を持つ親にとって、子供の教育問題は、我が子が教育を終える大人になるまでの間、大きな課題です。今回、いろいろな人に話しをきいてゆくと、やはり、自分の子供にあった場所というのを見つけだせた親子ほど、関係がよく、よい伸びをしめしている気がします。親が我が子のことを知らずして、どこがいいと話すのは、主役がいない舞台の話しをきいている錯覚にさえ陥りました。最初に
「我が子を見据えて、その上で、話し合ってゆく」
これが第一歩の気がしました。
久保 由美
on コラム Posted by jtpa at 19:29 | Comments (0)




