パーティで、ネットワーキングタイムがついているセミナーで、スーパーマーケットのレジで、道ばたで、見知らぬ人と朗らかかつ無難に世間話をしなければならない機会が驚くほど多いベイエリア。レジを打ってくれる人とも、ひと言も会話しない、ということはまずありません。(この点日本のコンビニなんかは非常に機能的/効率的。)


急患扱いで出かけていった病院で、受付のお姉さんに
“How are you?”
と爽やかに尋ねられ、
「死にそうに決まってるだろ!!」
と心の中で悪態をついてしまうのもベイエリアならでは?かように「スモールトーク」はベイエリアで暮らす人々の生活に根付いています。
ベイエリア暦10年を越える日本人でも「スモールトークは苦手」という人が少なくなく、そんな苦手意識を克服するためのTipsとして今回は、「ネットワーキングタイムがついているセミナー」でのお作法を語って頂きました。
<まず、獲物を定める>
まず、目標の見定めを行います。基本は「ビュッフェラインの前後に並んだ相手」。ビュッフェラインに並んでいるという状況を利用して、ビュッフェ台に並んだ料理に関する話題をイントロとして利用すると良いかも。
編集会議メンバーのMさんからは、目標見定めの際「ガタイのいい人短髪の人は避ける」というTipsが。かつてパーティで話しかけた人が元海兵隊員で、延々隊員時代の話を聞くはめになってしまったのだとか。(相槌を打っているだけでいいのでラクなのでは?という意見も)ちなみに元海兵隊員は、リラックスした状態が「休め」の姿勢(小学校でやりましたね)になっているのですぐわかるとのこと。
シャイそうな人に話しかける
アメリカ人も、ぺらぺらしゃべるのが得意な人ばかりではないようで、これもたいていの場合は見れば分かります。(ありがちな「自信満々オーラ」が出ていない、、、は言いすぎか)
壁際でもくもくと食べている人に話しかける
こういう人はシャイな人である可能性が高い?
自信満々オーラに圧倒されることなく落ち着いて会話がしたい場合は壁際へ。
逆に自分が壁際でもくもくと食べるモードに
Wさんいわく、「シャイそうな人が逆に話しかけてくれる」とのこと。
スモールトークのきっかけになる質問のいくつか
やっぱり、最初のひと言がそれなりに難しいもの。お約束の質問のいくつかは:
1.なんで参加したの?
2.よく来るの?(定期的に行われるセミナーの場合など)
3.何してる人?(“So, what do you do for living?”)
→Geekな皆さんの集まる会合では、この話題だけで数時間もつそうです。
また、場を持たせるための話題としてはHorror Storiesをストックしておき、それを披露するのがおすすめだそうです。誰しも「空港でヒドイ目に遭った」「航空会社にこんな目に遭わされた」「仕事のメールでこんな失敗をした(bccでもらったメールに”Reply all”してしまった、など)」経験はあるようで、この話題は結構盛り上がります。
ホリデーシーズンに旅行を計画されている皆さん、チェックインカウンターで3時間並ぶはめになっても、バゲージをロストしても、「よっしゃネタができた!!」と思えば苦にならない、、、かもしれません。
Happy Holidays!