「瀧口範子氏、中川景子氏と建築について語る」開催レポート
今年最後のギークサロンは、ジャーナリスト・瀧口範子氏と建築家・中川景子氏にホストしていただきました。

以下は内田有映氏によるレポートです。
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中川景子さんは、Harvard University Graduate School of Design, Master of Architecture in Urban Design (都市デザイン)修了後、SOMという建築設計事務所でSenior Urban Designerとして勤務されている。SOMは、1936年にシカゴで設立されたアメリカではかなり古い建築設計事務所であり、社員は1000人、プロジェクトの数は1万を超える。有名な作品として、サンフランシスコ国際空港、金茂タワー、Chicago Sears Towerなどがあり、Stanford大学やHarvard大学も一部、手がけている。
■Gurgaonの都市開発
現在、手がけていたインドにあるGurgaonの都市開発のプロジェクトの説明をしていただいた。Google Earthを利用されていたが、Google Earthの御陰でかなり楽になったそうだ。
デリーから車で1時間くらいのところにある開発中の都市である。75エーカー程の大きさでクライアントが民間の個人の方というから驚きである。手法として、広さなど既存に完結したプロジェクトとオーバーレイするものを比較するところからはじめるのである。今回の大きさだと北京のFinance Streetと比較をしたりする。このプロジェクトの周囲は本当に何もなく、道も少し進むと未舗装であったり、眺めのいい景色等も伺う事が出来ない段階の中で、所々に壁の様にビルが建ち並んでいるのである。
どれくらいの需要があるかを調べる際に、Gurgaonでは欧米で教育を受けた若いプロフェッショナルがインドに戻って来て住む人が多い中で、欧米のようなライフスタイルが確立することがこの土地ではまだ難しく、その人たちに需要があるのではないかということである。たいていの場合は、マーケティング会社に委託をし、フィーズビリティーをリサーチする。その際に、ただ欧米の文化をもってくるのではなく、インドのペイズリーやパッチワークなどインド独自の文化を反映させることが出来ないも考えて行く。インドの建蔽率は35%と大きな土地をつくるなども考慮しないといけない。(中国は60%)
■都市計画
都市とは、建物がいっぱいいるから都市というのではなく、自分たちの生活以外にパブリックスペース(公園など)があり活気を帯びている街のことを呼ぶ。都市計画のクライアントとして、Developerが半分、国や政府が半分というのが現状である。
都市計画をする際に、お金を管理するファンディングマネージャー、木や緑など詳細をデザインするランドスケープアーキテクト、人口推移を予測するトラフィックコンサルタント、イラストレーター、商業地・経済効果・住宅におけるマーケティングの専門家、緑が育つかを計算するハイドロジストなどなど多くの職種の方によって構成されている。人数や期間は規模によっても前後するが、Gurgaonは、2年(実働半年)となっている。
アーバンデザイナーは、Big Pictureを描き雰囲気を提示するのが仕事であり、細かい材質や植物までは触れる事は少ない。オーケストラでいうところの指揮者である。
■世界各所の都市デザイン
都市計画をするには行政だけではなく市民の理解も必要になる。ヨーロッパ(ローマ、ミラノ、ベルリン)などが長期的な時間で見た際にうまくいっている例である。また、テキサスのサンアントニオは成功例。サンアントニオは川沿いに整備されている。うまくいっていいない例として、ブラジリアがあげられる。奇麗な街なんだけど住んでいる人の不幸せな感じが強い。長い期間として30年ぐらいを一つの軸として見て、クライアントと住人の評価が必要となる。老齢化や子どもの世代の事まで考えたり、人が増えると交通網が変わったり新しいインフラを作るということが必要となり、推測をするのは非常に難しい。アーバンデザイナーは、公共の人とコミュニケーションをとる必要がある。
日本の場合は、都市計画をしている場所はほとんどない。その理由として、道路は国のものであり土地は民間のものと所有者が違っている。規制をして融通は利かないが、都市を計画をしているわけではない。また、こういう取り組みにたいして国が動きづらいという欠点もある。
■建築とテクノロジー
BIM(building information management)によって3Dでモデル、平面図、断面図、立面図をかく。この建物をたてるのに何が必要なのかなど、そのまま業者さんに出す事もできる。ソフトウェアとしては、AutoDeskのRAPID、プラグインとしてecotectを用いている。しかしながら、議論などではフィジカルモデル(模型)が一番効果的で必ず作る。ぱっとした見た目の場合はCGが効果的である。
■Transbay transit center & tower
サンフランシスコとロサンゼルスの間にハイスピードレール(新幹線)を開通するにあたりサンフランシスコを再開発しようとする試みである。結果として、César Pelliがコンペを勝ち取った。その内容は450mのビルを建て、その下には駅のプラットフォームをつくりその屋上を市民の広場として解放するというプラン。カルトレインも市街地まで延びる予定である。テンポラリーが5年後、カルトレインが10年後と推定されている。
・Skidmore, Owings & Merrill LLP
http://www.som.com/content.cfm/www_home
・Transbay transit center & tower
http://www.transbaycenter.org/
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以前、参加したJTPA「瀧口範子氏、中川景子氏と建築について語る」に参加をし、レポートを書いたので下記にも張り付けておこうと思います。実際に建築業界(特に都市計画)の方の話... Read More


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