「佐藤真治氏とPCの歴史とプロダクトマネジメントについて語る」開催レポート
5月のギークサロンは、JTPAのボードでもある佐藤真治氏をホストに
お迎えし、PCの歴史とプロダクトマネジメントについて語り合いました。
以下は竜盛博さんによるレポートです。
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今回の講師の佐藤氏は、PCの勃興期から現在に至るまで、時にはアップルのインサイダー、時にはスタートアップのプレイヤー、時にはコンサルタントとして第一線で活躍してきました。ほぼ満席となった今回のセミナーは、氏の豊富な実経験と情熱に裏打ちされた、非常に内容の濃いものになりました。
PCの歴史を紐解きながら、その時代の雰囲気や各製品の特徴を本人のインサイダー情報と絡めながら説明していく、ユニークな形式。話は Altare 8800, Intel 8080, Apple I / II, VisiCalc, Project Chess などに始まり、Mac, Windows, OS/2, Apple Copland, Newton, Palm を経て、さらに Mosaic, Netscape, IE なども絡めつつ、Amazon EC2, Google Apps から iPhone, Android, Palm Preの方まで網羅する、ボリューム満点なものになりました。
中でも興味深かったのが、それぞれの製品についてどこに価値があるのかを佐藤氏が明確に指摘していたことです。プロダクトマネジメントを行う時には常に製品が提供する価値を認識せねばならないという基本を忠実に実行していることが見て取れました。また、良いプロダクトを生み出すのに必要なものとして「プロダクトを良く知っていて、上を説得できる人の存在(プロダクトマネージャ)」を挙げていました。最後の方では「実はPCというスタイルの製品はそろそろ終わりかなと思っている」という話を、製品の成熟度が上がるにつれて消費者が直接触れるレイヤーが上がっていく(初期の製品は使い辛くてもマニアが頑張るけど、一般の人はそうは行かない)という法則に絡めて説明していました。
全体的に、ハードウェアとソフトウェアがお互いにインタラクトしながら発展していった過程を明らかにするだけではなく、ここには書ききれない数多くの製品群がどのように繋がっていたのかを有機的に理解でき、また業界の未来にも思いを馳せさせるマクロな視点で楽しめるセミナーでした。今までバラバラな知識として覚えていた名前が思わぬ繋がり方をするのは、個人的にも非常に面白い体験でした。セミナー後の質疑応答も議論百出で30分以上にわたり、運営側が懇親会の時間との兼ね合いを心配する一幕もあった、非常に盛り上がった会でした。
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