エープリルフール号ですので、内容は全て嘘です。
視点:JVSVNが「シリコンバレー」の商標のライセンス販売に乗り出す
非営利団体のジョイント・ベンチャー・シリコンバレー・ネットワーク(JVSVN)は、同団体が所有する「シリコンバレー」の商標のライセンス販売に乗り出すと発表した。特に中国をはじめアジア各国の衣類・雑貨メーカーからのライセンス料の獲得が狙い。ライセンス料収入はシリコンバレーの再活性化事業に役立てる方針という。
JVSVNによると、昨年来、中国やタイ、マレーシアなどで「シリコンバレー」を印字したTシャツや文具などが人気を集め、「シリコンバレー関連商品の年間売上高が100万ドルに達する企業もある」(広報担当者)。JVSVNはこうした企業と個別に交渉し、売り上げの数%に相当するライセンス料を得る考えという。実際のライセンス交渉はシリコンバレーの大手法律事務所、ウィルソン・ソンシーニの中国人弁護士が担当する。
JVSVNはシリコンバレー住民の生活の質を高める活動を目的に設立された非営利団体。1990年代後半の景気活況時には、渋滞解消や市街地の駐車場整備などに尽力した。2001年以降はシリコンバレーの再活性化事業に注力しており、今回のライセンス事業による収入は、住民が無料で利用できる高速無線LANの構築や企業誘致活動などに費やす計画だ。
「シリコンバレー」のライセンス活動を周知させるため、アップルコンピュータの最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏と、オラクルのラリー・エリソンCEOを使った英語と中国語のポスターを3000枚、作製する予定としている。
4月のイベント:天才になる方法:
昨年末に「The Promise of Sleep, A Pioneer in Sleep Medicine Explores the Vital Connection Between Genius and a Good Night’s Sleep(邦題「夢のような天才」)と題された本を共著し話題を呼んでいるDr. Iodihに、「天才になる方法」についての実践的なセミナーを行っていただけることになりました。天才が集まると言われるシリコンバレーでの生き残りに日ごろ苦心されている方にぜひご参加頂きたいと思います。20名限定ですのでお早めにお申し込み下さい。
(The Promise of Sleepの詳細は下記Amazonでご覧下さい)
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0440509017/qid=1048287587/sr=8-1/ref=sr_8_1/002-8115155-6304052?v=glance&s=books&n=507846
Dr. IodihはStanford大学のThe School of Sleep Medicineの学長を勤められるとともに、同大学付属のLucile Packard Children’s Hospitalで小児神経科医として実践的医療も展開しておられます。特に、睡眠と知能の関係に深い興味を抱かれ、睡眠中の気圧と脳内化学物質が知能の発達に大きな影響を及ぼすことを発見。その研究過程では、低圧力と睡眠の相関を分析するために、エベレストまで遠征してベースキャンプでの臨床実験を行うなど、精力的な研究ぶりが知られています。
(http://www.stanford.edu/dept/news/report/news/may2/everest.html)
Dr. Iodihは、こうした長年の研究の結果、ついに「天才を生み出す睡眠パターン」の存在を立証、さらに天才を生み出す睡眠状態を人為的に引き起こす催眠療法を確立し、短期的に大幅な成果を求めたい人々の間で注目を集めています。セミナー当日、参加者には催眠状態での知能向上の威力を体験いただく予定です。
なお、Dr. Iodihによる催眠状態をご経験いただくと、脳が非連続に活性化、通常の数倍の糖代謝量となるため低血糖症に陥る危険がありますので、当日参加される方は必ずチョコレートをご持参下さい。Dr. Iodihからは、特に脳へのエネルギー供給の有効性が高い「See’s Candies: Milk Chocolate Nuts & Chews 1lb set」が推奨されています。
視点:北朝鮮、シリコンバレーにベンチャーキャピタル設立 
北朝鮮政府出資によるベンチャーキャピタル、Juche Ventures LLCがシリコンバレーに設立され、活発な投資活動を行っていることが、脱北した元関係者の証言により明らかになった。これまでにも外国政府や国家機関がVCに出資した例はあったものの、社会主義経済体制の国家によるVC設立は初めて。
米国当局としては緊張関係にある国家によるベンチャーキャピタル設立は「原則論としては容認しがたい」(Department of Homeland Security)としているものの、不況が長引き、ベンチャー投資が停滞する中、当ファンドの活発な投資活動を絶つのは得策で無い、という判断から当面静観する模様。
韓国の新聞に掲載された、この元関係者とのインタビューからの抜粋:
「Juche(主体)」とは「主体思想」に由来するのか。
「偉大なる領導者金正日総書記閣下は、インターネットを通じ、『勤労大衆の創造的労働と闘争によって社会の全ての物質的富が創造され、社会的変革と進歩が遂げられる。』という主体思想の基本理念がグローバルに実現されると考えている。当社は総書記閣下のご聖断により、インターネット関連のテクノロジーやサービスに投資を行うファンドとして設立された。」
これまでどのような企業に投資したのか。
「個人のインターネット利用をモニターするソフトウェアの会社、人体に埋め込み可能なワイヤレスICを開発している会社の2つである。どちらもIn-Q-Telと共にセカンドラウンドに参加することができ、総書記閣下から直にお褒めの言葉を頂いた。ありがたいことである。」
シリコンバレー外の企業への投資は行っているのか。
「ナイジェリアにあるeメールマーケティングサービスを提供するスタートアップに投資をしている。まだstealth modeだが、同サービスのユーザーの体験談を集めたhttp://home.rica.net/alphae/419coal/というサイトまであり、非常に有望である。」
今後の投資戦略は。
「主体思想によれば勤労大衆は当然、社会の主人となるべきである。大衆の手に情報交換の自由を取り戻す事業を展開しているNapsterやKazzaのような企業を育てよう、というのが総書記閣下のお考えだ。」
「北」からの新参者Juche Venturesの活動はSand Hill Roadの注目を集めている。
「『勤労大衆の創造的労働と闘争による社会的変革と進歩』という思想は個人の努力と才能を通じて世の中に変革をもたらすシリコンバレーの基本精神そのものだ。Juche “man-say”だね!」(某ベテランVC)
北朝鮮では「金姑幡(キム・コバン)」という名前であった前出の元関係者はインタビューの最後、「なぜ脱北したのか」と聞かれ、以下のように答えている。
「あまりにも多忙かつプレッシャーの高い仕事なので、このままではバランスの欠けた人生を歩んでしまうのではないかと怖くなった。餓えに苦しむ同胞には申し訳ないが、新しい身分と顔を得て、今後のキャリアを考えたい。以前は偉大なる領導者金正日閣下の推薦状を頂戴して一流ビジネススクールに行くことも考えていたが、もはやかなわないことである。エッセイだけなら他の誰にも書けないものが書けるだけに、大変残念である。」
視点:シリコンバレーのベンチャー、ハチドリの生体内に常温超伝導物質を発見!
愛らしい小鳥の象徴としてアメリカ内では広く親しまれているハチドリの生体内に常温超伝導物質が存在することが、シリコンバレーのバイオベンチャーによって発見された。
このベンチャーはDribgnimmuh Bio Research Inc, (DBR, Palo Alto)で、 NASAの依頼により、次期一人用飛行機器のために垂直浮上や空中静止、制御などの要素技術の開発をしている。
DBRは、ハチドリのホバリングと呼ばれる、空中で静止した状態で花などの蜜を吸う動作に注目し、この機構を詳しく解析していた。この解析中に、ホバリング時の翼の回転数と翼の大きさから計算される浮揚力と、体の各部所の密度から計算した体重に矛盾があることが判明。通常の重力秤の値も、この密度計算の体重に一致しなかった事から、体の各部を詳しく分析、胃から腸にかけた部分にこの超伝導物質が広く分布している事がわかった。
この物質は有機金属化合物の一種で、ハチドリが食物の消化促進の為に摂取する鉱物と、ハチドリの胃酸の中に含まれる独特のホルモンがおこす化学反応により作り出されていると見られている。その後のNASAとの共同実験で、磁力を通さない超伝導物質であること示すマイスナー効果が正式に確認された最中であった。
DBRとNASAはハチドリの実体重の3分の1から半分ほどの体重が、地球上の弱い磁力に対する、この超伝導物質による浮力で補われていると推測している。この20年ほどで数種の高温超伝導物質が発見されているが、いずれも常温にはほど遠いものであり、マイナス140度からマイナス200度で超伝導状態になるものがほとんどであった。常温での超伝導物質は初めての発見であり、今後大きな応用範囲が期待されている。
この物質は、幼年期のハチドリにはほとんど見られず、年を追う毎に増加する傾向がある事がわかっている。
現在、NASAではハチドリの乱獲を懸念し、各州の国立公園などに警備を厳格にするように呼びかけている。ホワイトハウスでは、ハチドリの密猟者に対し、1万ドルから5万ドルの罰金を課す法案を制定中。
視点:レイオフ社員搬送コンテナ「Canned-to-go」が、レイオフが続くシリコンバレーの企業で注目を集めている。
2000年3月のバブル崩壊以降、シリコンバレーの勤労者数は191,500人減少した。これは労働者全体の17.9%にも及ぶ数値で、いかに激しいレイオフが行われてきたかがわかる。
レイオフする企業側にとっての恐れは、レイオフされた社員がPCなどの競売可能資産、顧客リスト、ソフトウェアコードなどを持ち出すこと。また、非常にまれではあるが、レイオフされた社員が暴力的行為に出ることもあり、細心の注意が必要とされる。そのため、レイオフされた社員は警備員付き添いでオフィスから退出するのが一般的だが、中には、ある朝突然不意打ちでオフィスを閉鎖し、後から私物と思われる物品だけを自宅に郵送してきたという企業の例もある。こうした非人間的な処置に心を痛め、またそこにビジネスチャンスを見出したのがCanned-to-goの開発元のdStaff社である。
Canned-to-goは、高さ5フィート、幅・奥行きが4フィートほどのボックスで、下部にはローラーが付いている。内部には、一人用のいすが付いており、レイオフされた社員が、私物を持ってこのいすに座るとドアが閉まって、完全に外部からは遮断されるようになっている。ボックスは強化プラスチックを主な素材とするため非常に軽量で、警備員一人で軽々と押すことが可能。
Canned-to-goには、金属探知機が標準装備されており、コンピュータ機器類の持ち出しが不可能なのに加え、社員が携帯する危険物を検知することも可能。また、防音性にも優れているため、内部からの泣き声・罵声なども外部には聞こえず、レイオフを免れた残留社員のモラル維持にも役立っている。
Canned-to-goの開発元dStaff Inc.によれば、基本の提供形態はレンタルだが、レイオフが恒例化している企業向けには売切りやリースも対応可能としている。北はNapa Valleyから南はSanta Barbara、東はWalnut Creekまでの地域に関し、800ユニットまで24時間前までの注文に対応でき、Santa Clara, San Mateo両Countyに限っては6時間前の注文でも200ユニットまでは配達可能とのこと。「それ以外の地域については個別に相談して欲しい」と、同社VP of SalesのJohn Changは語っている。なお、配達に際しては、レイオフ企業の社員の動揺を避けるため、重要書類回収業者、電気工事業者、ケータリング会社など各種の偽装を行ったトラックを準備するなど、細やかな配慮がなされている。
さらに、いくつかのオプションを追加注文することも可能。特に人気のオプションは、社長からの最後のメッセージや人事からの注意事項を伝えるためのビデオユニット。画面は至近距離からの銃の乱射にも対応できる超硬化プラスチックカバーで覆われているため安全性も高い。また、マンダリン、広東語、ベトナム語、日本語、フランス語、ヒンズー語、など全12言語への機械翻訳も含まれており、英語力が乏しいエンジニアの多い企業から高い評価を受けている。さらに、同時に20台までのCanned-to-goを連結して移動するための電動牽引ユニットも用意されており、大量同時レイオフを行う企業に好評。
dStaff社CEOのRocky Ramachandran氏は「当初750台で事業を開始したが、複数企業でのレイオフに対応するため5000ユニットを追加した。」と新事業にかける意気込みを語っている。
視点:Sun MicrosystemsとNordstromが合併!?
Sun MicrosystemsのNewarkキャンパス内に最近貼り出されたポスターは、白地に赤文字で「Think Outside The Cup!」(カップから外に出て考えろ!)と書かれただけのもの。Sun が開発したJava technologyの象徴である「Java Cup」とかけたこのスローガンから、Sunが古い体質を捨て、新しいことにチャレンジしようという心意気が読み取れます。今年一月、Sun Microsystemsと衣料販売のNordstromが、今までに例の無い異業界同士の合併を予定しているという情報が入り、編集部が調査をしました。
シアトルを本拠地とする大手衣料デパートのNordstromは、この不景気にも負けず、2002年の下四半期でも18%の成長を記録しました。逆にSun Microsystemsは、2001年5月には20ドル代を誇った株価も、現在は史上最低記録の3ドル代にまで下落です。なぜ、経済的に両極端にある2社が合併を計画しているのでしょうか?
「インターネット上で、Nordstromの店舗と同品質の品揃えとサービスが受けられる」という方針で、Nordstromは世界最大の衣料Eビジネスを展開することを来月にも発表するそうです。米国各地で、ほぼ飽和状態といえるNordstromの小売店舗展開の次のステップは「インターネット」だと誰もが予想したとおりです。独自の銀行を内部に持つNordstromにとって、取引や決算などを完全にOnline化出来る利点も指摘されました。しかし、誰もがインターネットにビジネスを移行する中で、抜きん出た競争力をつけるためには、確実で安定したITインフラストラクチャーが必要となります。
Nordstromは会社の規模が巨大化する一方、その安定した売上に甘んじ、コストのかかるIT化を避けて通ってきました。現在のウェブページは、情報も少なく、オンライン・ショッピングに耐えれるシロモノではありません。加え、ちょっと数年前までは、ほとんど商品管理や管理会計もNetwork化されていませんでした。これは、彼らのコーポレート・オフィスのメインフレームであるIBMが、Windows2000ベースのウェブ・サーバとかみ合わってないからです。もちろんNordstrom内部では独自にソフトウェアを開発することが企画されましたが、このアイデアは高価すぎる、と当時CFOだったPaul Onnen氏に却下されています。
Nordstromは、ウェブ・ビジネスを成功させたAmazon.comを研究し、Sunに白羽の矢を立てます。1998年にAmazon.comは「世界最大の本屋」と称してEビジネスを軌道に乗せます。その時、Amazon.comはデータ管理について最も評判が高い会社としてSun Microsystemsと契約を交わします。Sunのglobal retail clientsはその時すでに大手食料品チェーン店やカタログ・ショッピング会社の間での安定性は保証されていたことをNordstromは評価したのでした。
NordstromとSunによる企画会議は2001年頭から内密にほぼ隔週開かれ、これが一年続いた後、「M&A」という思いがけないアイデアが出てきました。「衣料業界のAmazon.com」を目指すNordstromは、伸び悩むSunとM&Aすることが、大規模なIT化コストを最小限にする方法だと気づきます。Sun を内部に取り入れるだけで、初期投資を半減できるだけでなく、高価なメンテナンス契約を結ぶ必要も無いからです。Sunとしても、まずは大幅に抱えた在庫をこの大規模なIT化で処分できることに最大の魅力を感じています。過剰状態でレイオフを待つだけだったエンジニア達は、これから全米各地のNordstromに配置されてNetwork管理という新しい役割につきます。Sunは同時にNordstrom銀行がR&D融資の切り札になることにも着目しています。加えて、「衣料品販売と合併」いう考えもつかなかった多角化経営が、この不景気においてリスクを効果的に分配出来ることにもなりす。そして最後に、Nordstromの持つ洗練されたイメージが投資家に与えるポジティブな効果にも期待しています。
NordstromがSunを選んだ理由はさらにあります。Sunは、ベイエリアのあちこちにキャンパスを持ちますが、そのキャンパスの一つにNordstrom店舗を建設させることを許可する予定なのです。SunのNewarkキャンパスには、不景気のあおりを受け、3つの建物が基礎工事を完成させただけで取り残された広大な敷地があります。この敷地が2005年までにNordstromを中心としたショッピング・モールになるとのこと。ベイエリアでなぜかNordstromが店舗展開できていないFremont、Oakland、Union City、Hayward、Newarkといった、East Bay中核都市への進出によって、Nordstrom によるベイエリア征服は完了すると言えるかもしれません。確認のため、Newark市の営繕局に問い合わせたところ、Sunキャンパスの未完成の3つの建物の中の一つの内部は、巨大なイタリア製ピザ・オーブンを中心としたレストラン・フロアとして建設申請されているとのこと。同キャンパス内には最近移転したてのglobal retail clientsのメイン・ラボがあり、24時間NordstromのEビジネス管理に当てられる予定です。つまり、Nordstrom・NewarkはNordstromのウェブ・ビジネスのメイン・オフィスとしても利用されるのです。加えて、この場所は、Hayward近辺の倉庫街とも隣接しており、Nordstromにとって商品管理には絶好の立地といえます。
Nordstromの内部では、Sunとの合併が、洗練されたファッション・ビジネスの雄であるNordstromのイメージを壊すのではないかという懸念があります。そのため、ファッション・デザイナーやインテリア・デザイナーを中心にした12人による「タスク・フォース」が去年の12月に結成され、Sunのイメージ・チェンジを3年がかりで行う予定です。Nordstromにも変化が求められている、というのは、タスク・フォースのChairmanをつとめるデザイナーのCalvin Klein氏の意見です。氏は「どんな企業もハイテク化は必至、Nordstromも現在のハイテクのトレンドを上手に取り入れていかなければ、20年以上生き残れない」と言います。このようにタスク・フォースは同時に、Sunの持つハイテク・イメージを上手くNordstromに取り入れる努力をする模様です。インテリアのモダン化、ハイテクに影響を受けた若手デザイナーウェアの導入、そしてNordstrom Cafeを、よりモダンな印象を持ったインターネットカフェへの改装、などが提案されました。
合併の報告は、メインフレームの再構築が修了する5月に行われる予定です。合併後の会社名についてですが、Sun の現状のハードウェア販売などは継続されるため、最初の10年間は二つの社名を使い分ける予定です。しかし、Nordstromという社名だけは、ウェブ進出をしていることを意識づけるため、「ドット・コム」を足しただけの「Nordstrom.com」になるのではないかと噂されています。
エープリルフール号ですので、内容は全て嘘です。