1月11日金曜日、ファイナンスの世界で活躍される東恵美子さんをお迎えし、セミナーを開催いたしました。




(写真 by Akiko Matsubara)
以下は、参加者の松田白朗氏からの開催レポートです。
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今回のJTPAセミナでは、暫く続いた技術セミナから趣向を変えてファイナンスの達人・東恵美子さんにお話を聞いた。会場には多くのSuit陣が詰めかけ、関心の高さが伺える。
全般を通じて印象に残ったのは、「天然であること」と「鈍感であること」が必要であるという仕事のコツ、そして斬新なアイディアを発想して且つそれを発信するという方法論だ。仕事の場では何も言わないで居ることは、意見が無いか考えていないかのどちらかとしか思われない、という点、非常に頷ける指摘だ。
セミナは渡辺千賀さん@JTPAとの一問一答で行なわれ、四部構成となった。
・M&Aについて
・PrivateEquityについて
・これまでのキャリア
・日本への提言
リラックスした雰囲気の中で、成功したディール、失敗したディールについての裏話が語られ、興味深い。
一連のお話で共通している一貫した観点は、単なる数字のやり取りには終わらない洞察の力だ。正しい情報を得てユニークな発想をもって判断を下すという点。極当たり前であるが「正しいことをする」という点に価値の源泉があるという姿勢が貫かれている。
個人的に関心があった点は、ファイナンスに生きる人々が何に喜び、何に悲しむのかという価値観の話。その点、大いに仕事をエンジョイされている様子が伝わり、大変参考になった。
また、日本社会への提言として語られた「教育手法に問題があるのでは」という点は参加者各位が持ち帰り、検討すべき課題だろう。
(文 by Hakuro Matsuda)
—- 以下はイベントの告知文です —————————


毎月第二金曜はギークサロンの日ですが、今回は趣向を変えてファイナンスの世界で活躍される東恵美子さんをお迎えします。世界中の投資銀行全部をあわせても中々いない女性のマネジングパートナー(投資銀行で一番上のランク)として、シスコ社の大規模買収案件をはじめとしたテクノロジー系M&Aを数多手がけた東さんの成功の秘訣を聞きたい方は是非どうぞ。JTPA co-Presidentの渡辺千賀が「徹子の部屋」形式で東さんにお話を伺います。
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日時:1月11日金曜日午後7時
場所: Wilson Sonsini Goodrich & Rosati
950 Page Mill Road, Terrace 2C
(メインエントランスがあるビルの280側の隣、レンガの建物の2階です。)
Palo Alto, California 94304-1050
スピーカー: 東 恵美子(ひがし えみこ)
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日本で大学卒業後にモービル石油に就職、その後McKinseyでコンサルティングに携わる。アメリカの大学院に留学した後、そのままアメリカに残って、Lehman Brothersにてインベストメントバンカーとしてのキャリアをスタート。以後、Wasserstein Perella、Merrill Lynchと、トータル15年間を投資銀行ですごし、多くのハイテク企業のM&Aを成功に導いた。特に、90年代には、シスコシステムズの大規模買収案件を数多く手がけた。
現在はTomon Partnersを設立、表面に出てこない大きな買収・投資案件のディールメーカーとして活躍中。ICU卒、ハーバード大学MBA。
(以前JTPAで東さんにお話いただいたときのレポートはこちらをご覧下さい。)
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日時:1月11日金曜日
開場:7時
セミナー:7時半ー8時半
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申し込み方法: seminar@jtpa.org宛に 「東セミナー参加希望」のsubjectでメールにてお申し込み下さい。なお、
1) お名前
2) 所属
3) 当日聞いてみたいこと
を記載ください。頂いた情報は当日プリントアウトして参加者の方に配りますので、自己紹介も兼ねてご記入ください。
食事:軽食が提供されます。
参加費用:賛助会員 10ドル、一般 15ドル