車社会のアメリカにあって、かろうじて「車がなくてもなんとか生きていける」サンフランシスコ。サンフランシスコ近辺の公共交通事情って?サンフランシスコから45マイル下ったサウスベイでは、やっぱり車がないと生きていけない?
ベイエリアに10年住んでても公共交通機関を一度も利用したことのない戸谷編集長は、BARTデビューを果たすことができるのか?


<<サンフランシスコに行くときは、車でBARTの駅まで行ってそこから公共交通機関利用がオススメ>>
ダウンタウンは駐車場代も安くなく、駐車場所を見つけるのにも苦労します。目的地に到着してからなお、30分以上駐車場所を探してぐるぐるさまよった経験、ベイエリア在住者なら一度はあるのでは。
また、日本でペーパードライバーだったりすると、サウスベイに比べて狭いレーン/狭い車間距離/せまーい路駐スポットにも苦戦します。ダウンタウンは一方通行/右左折禁止の交差点も多く、すんなり目的地にたどり着くのも、運転初心者には至難のワザかも?サンフランシスコ在住者いわく、
「左折とは、右折3回と同義である」
だとか。(左折禁止が延々と何キロも続く道では、右折を3回して左折する。)
そこで、途中まで車で行ってBARTに乗れば、駐車の心配もいらず結果的に安く上がるとの生活の知恵をご披露いただきました。
駐車場代がタダであるMilbrae, 駐車場代($2.00)はかかるけど電車の本数が多いDaly Cityなどがおすすめだそうです。BART駅の駐車場代、詳しくはこちら
システムマップを見て頂くと分かりますが、ダウンタウン以外の場所に行く場合はMUNIに乗換えが必要です。
MUNIは、サンフランシスコ市内を網羅する公共交通網で、バスと電車を駆使すれば市内のたいていの場所にアクセスできます。乗車賃は一律$1.5で、90分有効の乗車券をくれます。これって往復乗っていいんですよね?(この辺はアバウトなので、運転手によってはダメ?また、本来は90分間しか有効じゃないはずなのに、運転手によっては8時間有効/一日中有効なものをくれたりします。さすがアメリカ。)
<24時間営業>>
24時間走っている路線は限られますが、それでも閉まってしまうよりマシ?
現在リノベーション中のため、平日の夜10時以降は路面電車の駅が閉まり、代替バスとなりますので要注意。
24時間営業してくれても、東京と違って遊ぶところがないんだよね、、、とは参加者全員談。
<<公共交通機関の券売機はおつりが出ない?>>
<電車>
駅で券売機にて購入するBART, Caltrain, VTA Light Railなどの電車はかろうじてお釣りがもらえますが、お釣りは全部コインで出てくるので要注意。郵便局/券売機でしかお目にかかることのない1ドルコインがもらえます。余談ですがこの1ドルコイン、大きさetcが25¢にソックリなため間違って出してしまうことがままあります。不便。
ちなみに、BARTの乗車券の購入方法は妙に複雑なのですが、乗車券はプリペイドカードになっているので額面は適当でも大丈夫です。
<バス>
MUNI(路面電車含む)、VTAバスなどはいわゆる「前払い式」ですがお釣りがもらえません。乗車賃は$1.5なのに、$20払ってしまったツワモノもいるとか。
<<のりつぎ>>
Caltrain, BART, VTAなどはごく一部の駅で一応接続はしていますが、それぞれ別会社が経営しているため乗継ぎの利便性はまったく考慮されていません。そのため夕方の6時を過ぎると、乗換えのため30分待ち。などもごく普通の光景。
<<やっぱり車?>>
ガソリン価格はアメリカ国民の最大の感心ごとのひとつであり、ガソリン価格と大統領支持率は反比例の関係にあるそうです。
昨今のガソリン価格では、サウスベイ⇔SF市内を1往復するだけで、車の燃費によっては$15くらいかかってしまうのではないでしょうか。
環境に対する排ガスの影響を考慮して公共交通機関通勤が奨励されていることもあり、Caltrainで通勤する人もしばしば見かけます。
この不便さでもガマン強くCaltrain通勤を続ける彼らを見ると、アメリカ人って意外に忍耐強いんだな、、、と思ったりもします。